7ch 世界遺産 高野・熊野

熊野見聞録

青岸渡寺(1)

青岸渡寺(1)

西国三十三カ所観音巡礼の一番札所である青岸渡寺。

青岸渡寺は5世紀前半の頃、インドから漂着した僧、裸形上人が那智大滝で厳しい修行をするうちに観世音を感得したことが起源とされています。その後、大和国から訪れた僧によって、如意輪観音像がつくられ、本尊としたと伝えられています。

熊野那智大社に隣接し、神仏習合の時には、那智の「如意輪堂」として熊野那智大社と一体の寺院として神と仏をともに信仰する一大修験道場を確立しました。すべての人々が憧れ願う浄土をこの地に示現したのです。

裸形、役行者、弘法大師ら先人7人を那智七先徳とし、神仏習合の修験道場となり、修験道の呪法、如意輪法を体得するために修行する人たちによって、熊野十二所権現としての形態を充実させてきました。

西国三十三カ所観音巡礼の一番札所となると、青岸渡寺は広く世に知れわたっていきました。

三十三の化身を表し、衆生済度を行う観世音菩薩にちなんだ巡礼の旅。三十三カ所の霊場をめぐる人々が今も多く訪れています。

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紀伊山地の霊場と参詣道

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