乳岩を少し上ったところにある不寝王子。秀衡の頃には既に小社の跡を残すだけとなり、江戸時代に書かれた紀南郷導記に「秀衡の岩屋のそばにネジ王子という小さな社の跡があり、白砂などが残っていると」紹介していますが、滝尻王子からわずか400mのところになぜ王子の社があったのかわかっていません。
不寝王子から飯盛山を上る。飯盛山を下ると古道が丘、陶芸館のそばに出ます。
陶芸館は、緑に囲まれた自然の中で町内産の粘土を使用して、陶芸作品づくりに取り組んでいます。陶芸愛好家や陶芸家にゆっくり滞在して本格的な作品づくりが行える施設として、また、一般の方々には一日陶芸教室や会員制度もあり、皿や器の絵付も楽しめます。
高原熊野神社は、高原地区の産土神として高原王子権現とも呼ばれ、熊野九十九王子には入っていませんが、古道沿いにあり歴史のある神社です。
桧皮葺きの建物は、1403年頃の建立で、熊野参詣道の中で最も古い建物だといわれています。