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山本光男さんの場合:中津村にIターン

山本さんの場合
平成6年夏頃中津村にIターン。
炭焼きとして中津村に窯を構える。
夫妻と子供1人
焼いた紀州備長炭を選別する山本さん
焼いた紀州備長炭を選別する山本さん
1 U・Iターンを考えたきっかけは?
 ずっと田舎暮らしをしたいと思っていた。子供が小さいうちの方がなじみやすいし、早いほうがいいと・・。そんなときに情報誌で炭焼きの仕事の紹介があって、これだと思った。
2 和歌山県あるいはその地域を選んだ理由は?
 情報誌に載っていたのが和歌山県大塔村の炭焼き師さんだったので、とりあえず話を聞きに大塔村に行った。他に九州や四国の炭焼き師さんの話も聞いて、やはり炭の本場で、
「紀州備長炭」を焼きたいと・・・。で、この辺りの市町村に受け入れてもらえるか打診したところ、一番親切に答えてくれたのが中津村だったわけです。
3 事前の情報収集はどんな情報をどのように集めたか?
 情報誌からの情報と炭焼きに関する情報を各地で。住むところも必要だったので役場にも問い合わせ。
 役場からの紹介で今は公営住宅に住んでいます。
4 これからIターンを考えている人が、事前に情報収集しておいた方がいいと思う情報は?
 住宅とか買い物とか生活を成り立たせるための基本的な情報は必要だと思う。
5 家族や親戚の反対は?どうやって説得し、今はどうですか?
 田舎暮らしをしたいというのは前から思っていたけれど、炭焼きというのは急に言い出したので、「やっていけるの?」という不安はあったみたいです。でも、特に大きな反対はなく引っ越ししました。
6 子供の教育問題について?
 子供の小さいうちに移る方が、なじみやすいとは思っていた。小学校は近くにあるし、高校まで村内で通える。同級生が男の子1人だったので、その子がとても喜んでくれたよう。
7 仕事の問題っていかがでしたか?
 炭焼きで生活していくのはかなり大変。中国産の炭がかなり安く入っていることと、最近は特に価格が低く抑えられていて、生活するのがやっとという状態です。
でも、紀州備長炭は他の炭よりは価格的に上なので、もっとブランド価値を高めて価格に反映されてくるようになればと思う。
8 実際に移り住んでみて、一番困ったことは?
 特に大きなことはないけれど、小さいこととか言い出したらきりがない。買い物が遠いとか(笑)。炭焼きの仕事が休みの時に、まとめて買い物に出かけている。
9 また、よかったことは?
 環境!空気!都会の煩わしさがない。独りで炭焼きしているのが自分にはむいていると満足している。
10 その土地になじむため特に留意していること。
 特にはないが・・・あいさつぐらいかな。住んでいるのが村営住宅なので、割と若い人が多いし、草刈りもないし・・。
11 和歌山県にU・Iターンを考える人に対するアドバイス。
 何をするか情報を集めて絞り込んだら、現地に行って体験することを考える方がいい。実際に移る前に、何度も足を運んで、できたら一年を通して見てみるぐらいの覚悟も必要。
12 また、受け入れる行政や住民の人へのアドバイス。
 炭焼きをやろうとか、田舎暮らししたいとかという人は、人とのつきあいが下手な人も多いと思う。田舎の常識とあわなくても大目に見て、ありのまま受け入れてもらえたら・・・ 
13 これからどんなことをやっていきたいと思ってますか?
 炭の流通は固定的で買い手市場になっているように思う。紀州備長炭は他の炭に比べれば価格も上位だが、もっと炭焼き技術を向上させて品質の高い紀州ブランドを確立し、販路拡大を図れるようにやっていきたい。和歌山の炭を専門に扱うような問屋ができたらいいのだが。
14 その他なんでも。
 地元の人が炭焼きをしないのは元が取れないから。生活がやっとという今のままでは、炭焼きという仕事が存続していくのか危機感がある。
 原料であるウバメガシも自分は業者から購入しているが、原木が少なくなっているように聞く。しまった木になり、いい炭が焼けるには40年ぐらいかかる。こういうことも考えていく必要があるのでは。

かわべ天文公園からの風景画像
中津の製炭研修所
http://www.pref.wakayama.lg.jp/nakatsumura/spot/top.html
 H13年にできた製炭技術習得の研修と体験見学施設。炭焼き技術を伝える後継者づくりという大きな役目も担っています。