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世界遺産に係る学習プログラム

 日本列島の本州、東経136度線に沿って、北から太平洋に張り出す紀伊半島の大部分は、標高1,000m級の山脈が縦横に走り、また、年間3,000mmを超える豊富な降水が深い谷を刻む山岳地帯で、「紀伊山地」と呼ばれている。
 日本の原始信仰は、山や岩、森や樹木、河や滝などを神格化する自然崇拝が一般的で、容易に人を寄せ付けない神秘的な自然環境を備えた紀伊山地は、4世紀頃から、神々が宿る特別な地域と考えられるようになった。また、西暦538年に百済から仏教が伝来して以後は、仏・菩薩の浄土にも擬されるようになり、山岳修行の舞台となった。
 その結果、紀伊山地には、北部に空海が唐から導入した真言密教の霊場「高野山」と日本固有の山岳宗教である修験道の霊場「吉野・大峯」、そして南東部には自然崇拝に起源する神道の霊場「熊野三山」というように、世界的にも珍しい3種類の霊場が形成された。
 特に、日本の社会構造が律令制から封建制へと変化する11世紀から12世紀は、西暦1052年から末法の初年ということもあって、社会不安が著しく増大した時期で、数多くの人々が心の安らぎを求めて紀伊山地の霊場を訪れるようになり、以後は社会的風習ともなって、日本の精神文化に大きな影響を及ぼし、特色ある文化的景観を形成するに至ったのである。  
熊野三山って何?
熊野古道を辿ろう!
熊野古道に学ぶ
世界遺産について
「古道が語る叡智を学び、
  今、私たちの文化を紡ぐ」
−赤羽中学校の取り組みから−
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