県議会の活動

 質疑及び一般質問を続行いたします。
 四十一番高田由一君。
  〔高田由一君、登壇〕(拍手)
○高田由一君 許可をいただきましたので、早速、通告に基づき質問に入りたいと思います。
 まず、串本町の残土処分場の問題でお尋ねします。
 堀本議員と重複するところもありますが、ご容赦ください。
 現在、串本町有田地区で建設残土の処分場をつくる計画があります。計画をしている業者は、残土については大阪などの他府県から搬入する予定にしているようであります。しかし、経営的に見ても純然たる土砂だけを串本町のような遠隔地に搬入してもメリットはなく、産業廃棄物などの不純物が混入されるのではとの心配の声が挙がっています。とりわけ、建設予定地は有田地区の水道水源のすぐ上流になり、飲み水が危ないと区民挙げての反対運動が起こり、六月十五日には町長さんを先頭に約一万一千名の署名──これは串本町の人口の七三%に当たりますが──これを携え、知事に陳情に来ています。町議会の方でも、林道管理条例を新たに制定し、残土の運搬を規制し、引き続き六月議会でも水道水源保護条例を制定する動きもあるなど、区民の意向を受けて全力で頑張っているようです。
 そこで、県としてこの問題への対応を伺いたいと思います。
 計画予定地域は森林で、土地の形質を変更するには森林法の知事の許可を必要とします。その審査の際、知事は町長に意見聴取をしますが、町から町条例に照らしても認められない旨の意見が上がってきた場合、県はどういう判断をされるのでしょうか。
 また、現在の処分場計画を森林法の許可の必要のない一万平方メートル以下の細切れの計画にした場合、森林法の規制をすり抜けられるのではと地元の方は心配していますが、そうした脱法的な行為は認められるのでしょうか。
 さらに、処分場計画予定地に残土を搬入しようとする場合、普通河川を渡らなくてはなりませんが、普通河川に橋をかける場合、それは国有財産の管理者としての知事の承認が必要となります。その際、どのような基準で承認の是非を判断するのか、答弁をお願いします。
 最後に、今後、高速道路などの建設に伴い、公共事業関係の残土処分も問題になってくると思います。残土処分場の建設は住民合意の上で進めていくことが大切ですが、出どころのはっきりしない残土以外のものがまじった質の悪いものが出てくる可能性があります。このような悪質な残土の処分を規制することも重要です。既に千葉県などでは残土処分の規制条例が制定されていますし、県としても今後研究されることを提案しますけれども、いかがでしょうか。答弁をお願いします。
 次に、台風シーズンを迎える前に、先輩議員もこの間取り上げてこられた日置川の水害問題を取り上げたいと思います。
 一点目は、殿山ダムの操作についてです。
 一九九〇年九月の水害について、現在大阪高等裁判所で、住民が県と関電に対し損害賠償請求をしています。その中で、原告側が調査依頼をした国土問題研究会という学者らのチームが一昨年の十一月、「日置川殿山ダム水害調査報告書」をまとめています。その中では、本来つながっていなければならない水位計の記録紙がつながっていなかったり、データ改ざんの可能性まで指摘されていますが、この問題は現在裁判中のことなので、その結果を待つことにしたいと思います。ただ、その調査報告書では、ほかにも殿山ダムに関して幾つかの重要な問題提起をしています。その中の一つに、ダム操作の問題があります。
 殿山ダムは、関電が定め、県が承認した殿山ダム操作規程に基づき操作されていますが、洪水時にはダムのゲート操作が操作規程どおりにできないという問題があります。殿山ダムの放流方式は予備放流方式といって、大雨が降りそうなときにはあらかじめ放流をしておき、ダムの水位を一定まで下げておく方式です。その上で、洪水時にはダムに入ってきた水量をそのまま放流するのではなくて、一たん三十分間蓄えて、つまり洪水の伝わり方を緩やかにして下流に流すおくらせ放流という操作をいたします。このおくらせ放流は、洪水の下流への伝わり方を緩やかにするメリットがありますが、余りおくらせ過ぎると、今度は放流をおくらせた分だけダムに水がたまりますから、一気に放流量をふやしてしまうというデメリットが出てまいります。
 例えば、一昨年七月末の台風九号のときのダム操作の状況を見ますと──お手元にお配りしている資料がそうであります。操作規程では三十分のおくらせ放流なのに、最大で三時間二十分ものおくらせ放流になっています。その結果、下流の水位の急激な変動を生じさせています。──ちょっと、パネルをお願いいたします。(図面を示す)
 上のグラフが操作規程どおりの放流例の模式図であります。黒い実線が流入量で、点線が放流量です。流入量がずっとふえていくに従って放流量もふえますが、非常になだらかにどちらもふえていく、これが三十分間のおくらせ放流というやり方であります。この図では、縦軸に水の流れる量、そして横軸に時間経過をとってあります。そして、実線がダムへの流入量、点線がダムからの放流量なんですが、上の図は今言ったとおりで、下の図は一昨年七月に実際にあった放流の仕方であります。これは、私自身、記録を聞いてつくったんですが、おくらせ放流の時間が最大でこの部分で三時間二十分にも当たり、その間ダムには水が蓄積されて、その後ゲートをあけるために一気に放流量がふえて、非常にジグザグした放流の仕方になっています。川の水がじわじわふえることによって、低地が水につかったりすることはあります。しかし、これでは命は落とさないと思います。怖いのは、一気に濁流が押し寄せてくることです。一気に増水すれば水の破壊力はすさまじく、また人が避難する余裕がなくなってしまいます。なぜこうなるのかと言えば、人為的な問題もありますが、ダムの六門あるオリフィスゲートのうち放流の微調整がきくのが二門だけだということにも原因があります。ダム操作をする人が操作規程どおりに滑らかな放流になるように操作しようとしても、構造的にそれができない状況にあり、私はこれは欠陥ダムだと考えます。
 そこで、土木部長にお尋ねします。
 このおくらせ放流が操作規程で定める三十分以上になることについて県としてどう考えておられるのか、ご答弁をお願いします。
 二点目は提案ですが、日置川の水位や殿山ダムの操作状況については関西電力及び和歌山県が記録をしていますけれども、大雨などの際、日置川町民がダム操作の状況と日置川の水位について手にとるように把握できるようにしてほしいということです。県や町、また関電の努力によって、この間、無線放送が各戸に入ったり、その努力については敬意を表しますが、例えば今、県の水位計のデータは、より詳しく把握するために西牟婁振興局に無線で送られて記録されています。これを一本分岐して日置川町でも把握できるようにするとか、あるいはダムの操作も、近ごろゲートの差しかえと言って、片一方でゲートを入れながら片一方でゲートをあけるという複雑な操作も入ってきています。ですから、操作状況のモニターカメラを設置してみるとか工夫されてはどうでしょうか。
 三点目は、日置川の河川改修については県としても取り組まれているところでありますが、その進みぐあいを示していただきたいと思います。ご答弁をお願いします。
 次に、梅生育不良の研究姿勢と大気汚染の問題であります。
 原議員の質問とダブるところもありますが、私自身の視点も加えてよろしくお願いしたいと思います。
 私たちが梅衰弱症と言っている梅生育不良の原因究明については、国の研究員も派遣されて、今後、梅の基礎的な生理、生態の研究が進むよう期待しているところであります。ただ、これまでの梅生育不良の研究、特に大気汚染の分野では、一般的な大気環境と梅の問題は研究されてきたと思うんですが、御坊火電と梅衰弱症──梅生育不良の関連を正面から取り上げてこなかったのではないでしょうか。御坊火電が建設されるまで、関西電力が電力中央研究所に委託して梅やスモモなどへの大気汚染の影響を調査しましたが、例えば、硫黄酸化物に関する結論は、次のように述べています。「今後の大気環境は、低濃度の大気汚染が慢性化していくものと予想されることからも、大気由来の硫黄の植物体への蓄積、被害発現の限界濃度に関する知見の集積が望まれるものと思われる」、関電が委託した研究結果がこのように報告をされています。知見の集積とは、つまり継続的な調査研究が必要だということではないでしょうか。そして実際、御坊火電操業の後、前代未聞の梅衰弱症なる生育不良が発生してまいりました。また、先ほどの原議員の指摘にもあるように、林業センターで調べている山桜の枯れは、見事にその広がりと一致しています。かつての研究で、低濃度大気汚染の知見の集積、つまり継続調査の必要性が言われながら、梅生育不良が大問題になるまでこの面からの研究を御坊火電の操業前後にしかしてこなかったというのは納得できないんです。大体、県が一九八〇年から八七年まで行った農作物の大気環境保全対策試験の成績書さえ、四年ほど前に私たちがしつこくしつこく要求してやっと見せてくれた。農家にオープンになった。そういう態度ではだめではないでしょうか。今こそ御坊火電の影響を正面に据えた研究が必要だと思うのですが、いかがでしょうか。農林水産部長のご答弁をお願いします。
 例えば今、梅農家の中には、御坊火電のばいじんを梅の木にかける試験をしてほしいという強い要望があります。これに対して、先日の第五回県うめ対策研究会では、県の依頼した学者の中から、ばいじんの暴露は科学的でないという発言もございました。しかし、私が読みました別の火力発電所にかかわる研究では、重油の燃焼に由来する大気汚染の指標──目安です──として、杉の葉の中のバナジウムを測定し、被害地域では対象地域より約三〇%高かったという結果も出ています。バナジウムというのは、ばいじんに含まれる重金属の一種で、タンニンという植物を守る物質をつくりにくくする作用があります。そのような研究もあるのですから、ばいじんの暴露実験は確かに技術的な難しさはあると思いますが、前向きに検討できないでしょうか。また、少なくとも、ばいじんに含まれる成分が梅に蓄積されていないかどうか調査をしてはどうでしょうか、農林水産部長の答弁をお願いします。
 また、これも農家が要望している、樹体解析という試験があります。木を年輪ごとにばらばらにして、年ごとに木に蓄積される成分を分析してほしいという要望ですけれども、実はことしの四月に、私の母校である東京農工大学の元教授の本谷先生が現地に来まして、この調査の必要性を訴えられました。そして、独自にでも調査していくことを予定しているということで、サンプルもそのときとられたようです。この調査を県としても検討してはどうでしょうか、お答えをお願いします。
 次に、県うめ対策研究会の先生方も大気の面でこれだけは心配しておられるオキシダントの問題です。
 梅との関連では、今後の県の暴露試験でも重点課題になっておりまして、取り組みを期待しているところであります。私は梅と大気汚染の関係について継続して関心を持ってきましたが、その中で気がついたのは田辺市周辺でのオキシダント濃度の高さです。九五年のある測定資料を見ても、田辺市上芳養というところで〇・〇六ppmの環境基準を超え、〇・一ppm以上の数値を記録しております。──パネルをお願いします。(図面を示す)
 このパネルはその年の状況でありますが、一カ月のうちに何日環境基準をオーバーした日数があるかというグラフです。赤い線が田辺市上芳養、黒い太い線が和歌山市内、こういうグラフであります。これを見ると、環境基準をオーバーする日数は常に田辺市上芳養の方が多かった、こういうことが出ているんです。その上で、先ほど私が申し上げた田辺市上芳養で測定された〇・一ppmという数値は、オキシダントの常時監視をしている和歌山市周辺で言いますならば、光化学スモッグ予報が出る大変高い数値であります。また、県の移動測定車ブルースカイ号によっても、例えば白浜町では四百五十時間の測定のうち、九分の一に当たる五十時間も環境基準をオーバーしています。これは、和歌山市周辺の地域にも匹敵する値であります。
 そんな中で、昨年八月、南部高校でクラブ活動中の生徒ら三十二人がのどの痛みを訴えるという事件がありました。原因は特定できていませんが、オキシダントとの関係を指摘する声もあります。しかし、今の県の監視体制では、和歌山市、海南市、下津町、有田市などでオキシダントを常時監視しているものの、それより以南の地域では常時測定されていないのです。たまたまこの梅の問題があって臨時の測定局を設置していたから、高い濃度になっていることがわかったのです。私は、まさに梅の木が身をもって人間に警鐘を鳴らしていると感じました。この際、現在の状況にかんがみ、大気汚染の常時測定局をふやし、人体への影響が心配されるときには注意を喚起する、その体制を県としてとってはどうでしょうか、ご答弁をお願いします。
 次に、白浜町庄川の県道整備工事の問題点についてです。
 一九九六年末から九七年にかけて、白浜町の庄川地区にある県道白浜久木線の整備工事が行われました。どういう工事かと言うと、その付近は未舗装で幅が狭く、すれ違いができないので待避所を三カ所つくろうという工事でした。県は、九十万円の予算を組んで業者に工事をさせました。しかし、県のお話によると、九七年四月になって現地を見に行くと、指定した工事箇所以外のところまで県道のり面の掘削が進んでいて、すぐに業者にストップをかけたということです。それ以来、一部の吹きつけ工事は県が行ったものの、大部分はのり面が掘削されたままの状態で二年数カ月経過し、現在も県道のその工事箇所は、落石など危険なため通行どめになったままです。
 そこで、土木部長にお尋ねします。
 県は、九十万円の予算を組んで業者に工事をさせたと言いますが、なぜ業者が待避所を三カ所つくるという工事以上の工事をしたのか、県は正確な発注の仕方をしたのでしょうか。
 私は、こうしたことが起こる背景に、庄川地区の公共工事の進め方に問題があると考えています。同地区では、住民が任意でつくる促進委員会なる団体が、公共の工事に関して行政に対し一般的な要望や陳情を行うだけではなくて、公共事業予定地をみずからの資金で先行取得し、公共事業の予算がついた段階で行政に買収してもらうというやり方をしていたようです。確かに、同地区の県道や河川の改修は区民の要望でありますが、だからといって用地を先行取得までして促進するやり方は、私は誤りだと考えています。一歩間違えば、公共事業絡みの不正疑惑を招きかねません。そして、少々工事が先行しても、後には公共事業の予算がつくはずだという思いになるのではないでしょうか。県はこの促進の仕方を容認してきたと、私は考えます。この点で、県の責任は重いものがあります。
 このような問題点を指摘した上で、今後このような事例が起きないよう、工事監督の面でも、公共事業の推進の面でも注意し、早急に県道の危険箇所の整備に取り組むよう求めるものですが、土木部長のご答弁をお願いします。
 最後に、白浜町浜通りの県道白浜温泉線のエネルギーランドから湯崎トンネルにかけての拡幅についてお尋ねします。
 観光地白浜の顔でもある白良浜に沿ったこの通りは、観光客はもちろん、地元の生活道路としても重要な役割を果たしています。ところが現在、白良浜から湯崎牟婁の湯に至る部分だけが極端に狭く、夏の盛りの時期にはバスの通過がまことに困難な状況になります。また、歩いて白良浜に行こうとしても、その部分が余りにも狭いため、子供連れなどのお客さんが危険で歩けないという問題があり、このことは白良浜の違法駐車を増加させる一因ともなっていると私は考えます。ぜひ早急な改良、拡幅をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。土木部長の答弁をお願いいたします。
 これで、私の第一回目の質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
○副議長(宇治田栄蔵君) ただいまの高田由一君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 農林水産部長島本隆生君。
  〔島本隆生君、登壇〕(拍手)
○農林水産部長(島本隆生君) 高田議員のご質問、森林法による判断につきましてお答え申し上げます。
 林地開発許可の手続におきましては、関係市町村長の意見を聞くこととなってございます。したがいまして、開発許可の申請があった場合は、串本町長の意見を十分に尊重し、慎重に審査を行いたいと考えてございます。
 また、当該区域内におきまして一ヘクタール以下の規模で複数の開発を行う場合でも、人格、時期の相違にかかかわらず、一体性を有する計画と認める場合は、開発面積の合計が一ヘクタールを超えた時点で林地開発許可の対象となります。
 次に、梅生育不良と大気汚染の関係でございます。
 まず、御坊火力発電所との関係でのお尋ねでございます。
 これまでの大気環境調査でございますが、酸性雨を初め二酸化硫黄、二酸化窒素、オキシダント等の各項目について実施されており、県内及び全国の平均的な状況と大差ない結果となってございます。しかしながら、農家の強い要望もあり、昨年より現地で暴露実証試験を実施しており、さらに本年は多くのデータを得るため、再度、濃度を変えて試験を実施しているところでございます。
 次に、ばいじんの直接暴露や樹体解析につきましては、うめ対策研究会を初め、県もオブザーバーとなっている梅生育障害対策研究会の委員からも、ばいじんは葉の気孔からは吸収されず、根からの吸収では土そのものの成分はもとより、肥料、農薬、潮風などから吸収されることもありまして科学的に評価できないと指摘されてございます。現時点におきましては、暴露実証試験をまず中心に据えまして原因究明のための調査研究に一層取り組んでまいりたいと存じます。
○副議長(宇治田栄蔵君) 土木部長大山耕二君。
  〔大山耕二君、登壇〕
○土木部長(大山耕二君) ご質問の、建設残土処分問題にかかわる仮橋設置、残土処理条例の制定についてでございます。
 まず、普通河川に仮橋を設置することにつきましては、県は国有財産管理者の立場で、普通河川の機能管理者である町の意見を尊重し、通路橋の設置目的が林道管理条例等に抵触しないかどうかという点を重視して対処することとなると考えております。
 また、残土処分条例の制定につきましては、既に県内の四町で条例を制定しているところでありますが、県条例の制定には基盤整備を図る上での地域特性等を十分考慮するなど慎重に検討する必要がありますので、今後の研究課題としてまいりたいと考えております。
 続きまして、日置川の問題について、三点、順次お答え申し上げます。
 一点目の、殿山ダムの操作にかかわる問題につきましては、損害賠償請求の裁判が提訴され、一審の大阪地裁においては平成八年五月に棄却の判決が出されております。これに続く控訴審が現在大阪高裁で審理中でございます。操作規程は適切であり、平成二年九月の洪水時にもダムは操作規程どおり操作されていることから、問題はないと考えております。
 続きまして、日置川水系におきましては、県が安居地点等において水位計を設置しております。水位データ等を沿線住民が逐一把握することは住民の自主的な防災意識を促すことにも資すると考えられますので、水防管理者である町など関係機関とともに検討してまいりたいと存じます。
 三点目でございますが、日置川では国道四十二号日置大橋から上流四・四キロメートルについて、必要な区間の堤防の築造や護岸の整備、及び川底の掘削等を行ってきているところでございます。今後、日置川町田野井地区において堤防の築造等を実施すべく、現在、地権者と用地交渉を行っているところであり、平成十二年度から一部工事に着手する予定でございます。
 続きまして、白浜町庄川の県道について、二点を一括してお答え申し上げます。
 県道白浜久木線の整備につきましては、昭和五十五年ごろから地元関係者の要望を受け、日置川町界へ向けて路面整備や路肩整備を進めてまいりました。平成八年十月に、白浜、日置川の両町で構成される県道白浜久木線改修促進委員会より現道の線形不良箇所の改良及び待避所設置について要望があり、平成九年一月に機械の借り上げ契約を行い、突角部の除去工事に着手しました。
 発注後の監督において、県の意図するところと相違が生じ、直ちに工事の中止を命じるとともに、現地の調査を行った結果、この区間の一部の切り取りのり面、及び上部の林地からの落石等が予想されると判断し、平成九年四月に通行どめを行っております。
 この問題の処理については、地元の方々の間で意見の不一致があり、問題の解決に時間を要している状況であります。今後は、監督業務の徹底を図るとともに、県といたしましても、さらなる主体性を持って地元の皆様との話し合いの場を設けることにより意見の一致を得て、一日も早く交通の確保に努めてまいります。
 続きまして、白浜浜通りの県道整備についてでございます。
 エネルギーランドから牟婁の湯のトンネル手前までの未整備区間の約五百メートルにつきましては、かねてより町や地元から早急に改良するよう要望されており、県では平成十年度から事業化に向け、現地測量に着手しております。しかしながら、当区間は人家が連檐し、沿道の家屋、店舗の移転が伴うことから、関係者の生活に大きな影響が出ます。さらに、当区間は公図が混乱しておりますので、今後地元関係者の協力を得ながら、公図訂正や代替地対策等、事業化の条件整備を進めてまいりたいと考えております。
 以上です。
○副議長(宇治田栄蔵君) 生活文化部長大井 光君。
  〔大井 光君、登壇〕
○生活文化部長(大井 光君) 梅生育不良と大気汚染のうち、オキシダントについて回答いたします。
 オキシダントにつきましては、平成七年度から田辺市秋津川におきまして、移動測定車により定期的に測定を実施してございます。平成七年度の六月から七月の測定期間中におけるオキシダント濃度の最高値は〇・一〇〇ppmを観測いたしておりますが、平成八年度から平成十年度にかけては同期間中の最高値は〇・〇九九ppmから〇・〇七八ppmの範囲内であり、和歌山県光化学オキシダント緊急時対策実施要領に定める予報発令基準の〇・一ppmを超える高濃度を示した時間帯はありませんでした。
 なお、議員ご指摘のオキシダントの常時監視局の設置につきましては、オキシダント濃度の今後の推移も勘案しながら、常時監視局の配置が今後どうあるべきかを検討してまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○副議長(宇治田栄蔵君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 四十一番高田由一君。
○高田由一君 まず、串本の残土処分場の問題は、県民、町民の暮らしを守る立場で厳しく対応をしていただきたいと思います。これは要望しておきます。
 それから、二つ目の白浜町庄川の県道の問題ですが、土木部長の答弁の中で、「県の意図するところと相違が生じ、直ちに工事の中止を命じ」とありましたが、これは結局、工事への指示や確認が不行き届きであったということではないですか。これは、大いに反省をしていただきたいと思います。公共事業の推進の仕方については私の問題点の指摘についてお答えになりませんが、本来なら行政が主体性を発揮して取り組むことは明白であります。
 なお、復旧工事推進に当たっては、一、ここまでに至った経過について詳細に明らかにすること、二、同地区にはカタツムリトビケラやタニガワミジンニナといった貴重な陸生貝類などが生息していますので細心の注意を払って施行されること、この二点を要望しておきたいと思います。
 それから、三つ目は殿山ダムの問題であります。
 答弁の中では、操作規程は正しいもの、適切なもの、そういうお答えだったと思いますが、私が聞いているのは、操作規程が正しいか正しくないかということでありません。規程で三十分と定められているのに最長三時間二十分ものおくらせ放流になっているという事実、この操作の事実は操作規程の許容範囲なんですか。このことに明快なご答弁をお願いします。
 それから梅の問題では、先ほど二酸化硫黄、二酸化窒素、オキシダントなどの各項目について、県内及び全国の平均的な状況と大差ない結果だと言われておりますが、では、私がさっきパネルで示したようなオキシダントの状況が大差ない状況なんでしょうか。この中でオキシダントは、県が委託したうめ対策研究会の委員の方も、これはことしも継続して調べる必要があると言っている項目じゃないですか。このことにもう一度答弁を求めたいと思います。
 また、答弁の中では、ばいじんの直接暴露や樹体解析については科学的に評価できないというお答えでありました。確かに、一本や二本の梅の木を測定しても、農薬や肥料や土などの影響も出て科学的に評価できないというのは当たり前だと思います。しかし、被害地とそれ以外の地域で多数のデータ、資料をとれば、土壌や肥料の影響は多数のデータの中でならされます。その上で統計的な処理をすれば、有意な差があるかないか判断できるのではないでしょうか。現実に、先ほど原議員が紹介したような研究、あるいは私が紹介したような研究もありますし、また本谷先生のように分析をやろうという学者も実際出てきているわけですから、これは前向きにぜひ取り組んでいただきたい。
 それから、私が聞いた、少なくともばいじんに含まれる成分が梅に蓄積されているかどうか調べてほしい。これは、ばいじんをかけるということとは違って、そのばいじんに含まれるような成分が梅に蓄積されていないかどうか調べるぐらいのことは技術的にも十分できることじゃありませんか。このことについて明確に答弁をお願いして、二回目の質問を終わります。
○副議長(宇治田栄蔵君) 以上の再質問に対する当局の答弁を求めます。
 土木部長大山耕二君。
  〔大山耕二君、登壇〕
○土木部長(大山耕二君) 再質問にお答えします。
 一審におきましては、「操作規程には河川の従前の機能を維持するという観点から見て何ら不備・欠陥は認められず(中略)本件洪水時におけるダム操作によって、ダムがなかったと仮定した場合に比べて、ダム地点における最大流量、下流の各地点での最高水位・最大流量を低減させ、かつ、洪水伝播時間も遅らせており、河川の従前の機能が維持された」と認められていることから、ダム機能に問題はないものと考えております。
 以上です。
○副議長(宇治田栄蔵君) 生活文化部長大井 光君。
  〔大井 光君、登壇〕
○生活文化部長(大井 光君) 先ほど答弁させていただきましたのは、平成八年から十年度、移動測定車による測定結果を申し上げたものでございまして、環境基準である〇・〇六ppmを超えていることは承知いたしております。今後、先ほども申し上げましたとおり、オキシダント濃度の推移も見ながら、常時観測局の設置等につきましても十分検討してまいりたいと考えているところでございます。
 以上でございます。
○副議長(宇治田栄蔵君) 農林水産部長島本隆生君。
  〔島本隆生君、登壇〕
○農林水産部長(島本隆生君) 再質問にお答え申し上げます。
 ばいじん、あるいは樹体解析の考え方でございますが、現在のところは、先ほどの答弁で申し上げたとおり、科学的な評価ができないという判断に立ってございますが、先ほど副知事から原議員にご答弁も申し上げたとおり、より総合的な幅広い視野で今後の取り組みを広げてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
○副議長(宇治田栄蔵君) 答弁漏れはありませんか。──再々質問を許します。
 四十一番高田由一君。
○高田由一君 農林水産部長からは、大変前向きに受け取れる答弁をいただきましたので、ぜひその立場でお願いします。
 副知事も申されたように、種々の学説がある中で、県が委託をしたうめ対策研究会の委員だけの見解に縛られる理由はありません。いろんな方のいろんな意見を聞く。そして、現地の学者である農家の方の意見を聞く、これが一番大事な点であります。この立場で試験研究を一層進めていただきたいと思います。これは要望であります。
 それから、どうも土木部長は履き違えておられるようです。操作規程が正しいかどうかじゃなくて、現実に三十分と決められているものが三時間二十分。三十分が四十分になったり、それぐらいだったらわかりますよ。三時間二十分になっているというこの現実をどうとらえているんですかということなんですよ。それでも正しいと言われるんだったら、これは重大な県の認識だと思います。
 例えば、ここに建設省河川局が監修している「ダムの管理例規集」というのがありますが、この解説なんかによると、おくらせ放流の時間は一つの河川、一つのダムという特定の河川、特定のダムを考えれば定数になるんです。何分、何分という定数になるんです。簡単な引き算で出るんです。だから、何分から何分の間でやってよろしいというようなものではなくて、日置川の殿山ダムだったら三十分ですよという結果が出るんです、簡単な引き算で。ですから、その引き算で出る三十分を大幅にオーバーしている操作規程、そして現実に三時間二十分オーバーしていることをどうとらえるのですかということなんです。
 この問題は、先ほど私がパネルで指摘したように、三十分のおくらせ放流を守れば、流入量が上がっていっても放流量もそれに追随して上がっていきますから、滑らかな河川の水の増加になるわけなんですよ。ところが、私が指摘したようにこんな形で上がりますと──河川で一番危ないのは一気に水がふえるということじゃないですか。これが、三時間二十分というおくらせの中で現実化しているんです。このことについてどう認識をされるか。この危険な状態でいいのか。ここの答弁を再度求めたいと思います。
 三回目の質問を終わります。
○副議長(宇治田栄蔵君) 以上の再々質問に対する当局の答弁を求めます。
 土木部長大山耕二君。
  〔大山耕二君、登壇〕
○土木部長(大山耕二君) 再々質問にお答え申し上げます。
 今、再々質問されましたその問題は、まさに現在係争中の控訴審での論点の一つでありますので答弁は差し控えさせていただきますが、いずれにいたしましても、先ほどお答え申し上げたとおり、ダムの機能に問題はないと考えております。
 以上です。
○副議長(宇治田栄蔵君) 答弁漏れはありませんか。──以上で、高田由一君の質問が終了いたしました。
 これで、本日の質疑及び一般質問を終わります。
 次会は六月二十八日再開し、質疑及び一般質問を続行いたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午後二時四十八分散会

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