県議会の活動

 質疑及び一般質問を続行いたします。
 3番前芝雅嗣君。
  〔前芝雅嗣君、登壇〕(拍手)
○前芝雅嗣君 一般質問も3日目を迎えまして、またその最後。こうして見ますと、皆さん、少しお疲れのようでもございますが、短い時間でございますので、どうか最後までおつき合いをよろしくお願いいたします。
 それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、一般質問をさせていただきます。
 まず最初に、去る10月16日から23日まで、尾崎要二議員を団長に新島雄議員、尾崎太郎議員、藤山将材議員と私は、トルコ共和国を訪れさせていただきました。質問に先立ち、その御報告をさせていただきます。
 トルコ共和国訪問の目的は、「2010年トルコにおける日本年」、そしてエルトゥールル号事件120周年記念事業の開催に向け、在トルコ日本大使館や土日基金文化センターなどを訪れ、トルコ政府や関係者等とさまざまな意見交換を行い、両事業の推進を図る、またトルコ共和国、とりわけ串本町との関係の深いメルシン県及びメルシン市と和歌山県との幅広い交流を促進するというものであります。
 トルコ共和国と日本、特に和歌山県との交流につきましては、まことに意義深いものがございます。その契機となったのは、1890年のトルコ軍艦エルトゥールル号の串本沖での遭難、当時の大島村民による69人の乗組員救出であったということは広く知られているところですが、早いもので2010年には同事件発生から120年を迎えるわけであります。
 ことし6月4日から8日には、トルコ共和国のギュル大統領が公式来日し、天皇陛下との会見、首相や財界トップとの対談を初め、さまざまな来日記念行事に参加。また、大統領として初めて両国友好の発祥の地である串本町を訪問されました。大統領による首相訪問の際、日土両首脳は、120年の節目である2010年に、文化、経済、スポーツ、青少年等の幅広い分野での記念事業が実施される「2010年トルコにおける日本年」の成功への高い期待を表明しております。また、両首脳は、両政府として日本年の成功に向けて全面的な支援を行うことを表明したところでございます。
 また、ことし4月5日から8日にかけて、メルシン県知事、市長、商工会議所会頭が来県し、知事並びに県議会を訪問。今後、串本町だけでなく県・国レベルへ、また、より広い分野での交流への提案がございました。
 こうした提案を受けて、我々尾崎団長以下訪問団の一行はメルシン県知事に向けた和歌山県知事の親書を携え訪問し、今後の幅広い交流促進について意見交換を行うこと、観光交流促進のため旅行業協会や観光協会などの観光関係業者へのPRと情報交換、また県産品販売の可能性を探るため現地JETRO(日本貿易振興機構)にて経済事情や流通状況の説明を受け、意見交換を行うとともに、日本産品の現地流通状況を小売店やバザールで実際に確認すること、エルトゥールル号事件による串本町とメルシン市との姉妹都市提携交流の積み重ねでメルシン市には串本通りがあるほど日本が身近な存在となっており、またトルコの小学校の教科書ではエルトゥールル号事件のことが掲載され教えられているということを受け、トルコ国民、メルシン県民・市民の日本に対する認識等を現地において調査することを目的に、和歌山県とトルコ共和国及びメルシン県との交流促進に寄与するという重大な使命感を持って訪問したところであります。
 私たち一行は、10月16日、関西国際空港22時30分発TK47便にて出発。約13時間のフライトを経て、現地時間17日5時30分にイスタンブール・アタチュルク国際空港に到着。第1日目の日程である日本貿易機構イスタンブール事務所を訪れ、石原圭昭所長からトルコにおけるビジネス環境の現状や日本産品流通状況についての説明を受け、意見交換をさせていただきました。
 午後からは、JETROの方の案内で、現地の日本食材取り扱い小売店やバザールを視察。その後、世界遺産であるスルタンアフメット地区を訪れ、オスマントルコ時代最大のモスクであるブルーモスクとアヤソフィア大聖堂を見学。どちらも美しく堂々とした姿に心を打たれました。
 翌日、イスタンブールから空路で首都アンカラに向かい、在トルコ大使館を訪問し、田中信明特命全権大使と日土交流、特に2010年のトルコにおけるエルトゥールル号120周年記念イベントについて、また本県や串本町との交流のあり方、観光交流、物産販売促進の方向性などについて意見交換をさせていただきました。
 午後からは、土日基金文化センターを訪問。施設を案内していただいた後、元大臣で当センター理事長であるサドゥクラル氏と意見交換。その後、別室にて笹谷外交官から、教育制度や教科書へのエルトゥールル号の採用のされ方等について説明をいただきました。当センターでは、多くの方々が日本の勉強をされていました。また、マンドリン教室を見学させていただいたときには、私たち一行を見て、練習している方々が急に「上を向いて歩こう」を演奏していただいたため、私たちもトルコの皆さんと一緒に大声で歌うという思わぬ交流もさせていただきました。また、その夜は、田中大使の要請を受け、国境なき音楽団のチャリティーコンサートを鑑賞いたしました。
 翌日は、メルシン県への移動日程でありましたが、フライトまでの間、アタチュルク廟に参拝。アタチュルク廟とは、もちろん、トルコ共和国建国の英雄、ケマル・アタチュルクの霊廟であります。
 そもそもケマル・アタチュルクの「アタチュルク」とは「トルコの父」を意味する尊称で、ムスタファ・ケマル・パシャというのが本来の名であります。オスマントルコは、東ローマ帝国からイスタンブールを奪還し、ヨーロッパを震撼させた大帝国でしたが、第1次大戦の敗北から列強によって国を分割され、危機に瀕しました。祖国の危機にあって敢然と立ち上がった青年将校ケマルは、国論をまとめ上げ、共和国政府を樹立し、初代大統領に就任すると、政教分離やアラビア文字からアルファベットへの移行をするなどの改革を行い、トルコの近代化に貢献しましたが、ケマルが手本としたのが明治維新だと言われております。
 エルトゥールル号の遭難に際し、義援金を持ってトルコに渡った山田寅次郎なる人物がいますが、彼はトルコにとどまり、士官学校の教師を務めるのです。何と、その教え子の中にケマルがいたのです。そのせいなのかどうか、アタチュルクの机には明治天皇の写真が飾ってあったと言われております。
 アタチュルク廟参拝後、アンカラ空港を飛び立ち、アナダ空港へ到着しました。アナダ空港は地中海沿岸ということで、それまでとは打って変わって真夏のような暑さ。空港では日土友好協会の方の出迎えを受け、私たちの送迎のためにメルシン市から差し向けられたバスに1時間半揺られて、ホテルまで送っていただきました。その夜は、メルシン商工会議所会頭のイブラヒム・ペキル氏初め会員の皆様方に大変な歓待を受けました。
 翌日の午前中、まずメルシン県のフセイン・アクソイ県知事を訪問。和歌山県知事の親書をお届けし、今回訪問した目的を団長からお伝えした後、意見交換をいたしました。その後、メルシン市のマジット・オズジャン市長を表敬訪問し、意見交換を行い、和歌山県とメルシン県並びにメルシン市が今後さらに観光や経済を通じて関係を深め、相互交流の輪を広げていくことで意見が一致しました。
 そして、知事及び市長と昼食をともにした後、昨夜お世話になったメルシン商工会議所を訪問。メルシン県及び市の現地経済事情をお聞かせいただきました。さらに、メルシン市に建立されているエルトゥールル号遭難記念碑に参拝。この記念碑は、串本町にあるものを模倣してつくられたものですが、メルシン県知事、メルシン市長を初め、日土友好協会、また多くの幼稚園児の歓迎の中、海軍兵士によるトルコ国歌、日本国歌演奏の後、献花をし、遭難の皆様に祈りをささげてまいりました。
 夜は、知事、市長を初め国会議員、商工会議所会頭等、多くの皆様と意見交換や懇親会を持ち、大変親睦を深めることができました。懇親会の後、アクソイ県知事の御招待で、トルコの有名な歌手の野外コンサートを貴賓席から鑑賞させていただきました。また、そのコンサートの途中で、知事の計らいで私たちを紹介していただき、尾崎団長が舞台からごあいさつを申し上げ、2000人以上の観客から熱烈な歓迎を受け、私たちも大変感激いたしました。
 翌日、メルシン市の串本通りと名づけられた通りを見学し、イスタンブールに戻った私たちは、観光PRと情報交換のため、イスタンブール観光協会とイスタンブール旅行業代理店協会を訪れ、バサラン・ウルソイ理事長と懇談いたしました。その夜、在イスタンブール日本総領事館を訪問し、その席で林克好総領事やトルコ駐在の日本企業の皆様と意見交換を行いました。
 トルコ訪問の最終日程として、グランバザールやイスタンブール市内の市場、ボスポラス海峡を見学し、こうして私たち一行は無事、10月23日、関西国際空港に戻ってまいりました。
 訪問の前から聞いていたことではありますが、本当にトルコの皆様は親日派であります。その中でもメルシン県、メルシン市は特別であります。この訪問を通じ、お会いした皆様との意見交換の中で、メルシン県・市の方々の日本及び和歌山県に対する熱い思いが伝わってきて、私は、トルコ共和国と日本、メルシン県・市と和歌山県との間で今後観光や経済等、幅広い交流ができるものと確信したところです。
 移動距離が大変長く、夜も休むことなく意見交換、懇親会と、大変ハードなスケジュールではありました。また、訪問に当たって、和歌山県特産品のPRパンフレットや海外向けの観光パンフレットを大量に持っていったため、大変重い荷物を運ばなければならないといった目にも遭ったわけですが、私たち一行全員が今回のトルコ訪問は大きな成果を上げることができ、大変有意義であったという思いをいただいたところであります。私たちの訪問を契機に、和歌山県とトルコの交流がますます活発となり、両者の関係がより一層緊密なものとなることを祈念し、報告を終わりたいと思います。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 最初に、トルコ共和国及びメルシン県との国際交流についてです。
 本年4月に、メルシン県のアクソイ知事が来県されました。その際、仁坂知事におかれましても、アクソイ知事とお会いになり、意見交換をされたことと思います。私も、今回のメルシン県訪問でアクソイ知事にお会いしたところですが、同知事は和歌山県との交流には大変前向きであり、期待をしているように感じました。前回の一般質問でもお聞きしましたが、アクソイ県知事と意見交換を終え、現在、知事としてメルシン県と本県との交流についてどのように考えられているのか、お伺いいたします。
 次に、「2010年トルコにおける日本年」事業についてお尋ねします。
 皆さん方も新聞で既に御存じかと思いますが、いま一度簡単に紹介させていただきます。「トルコにおける日本年」事業とは、オスマン帝国の使節団の初来日、すなわち1890年、トルコ軍艦エルトゥールル号が串本町樫野沖で遭難してから120年の節目となる2010年を串本とトルコの友好120年と位置づけ、開催される事業であります。その事業に向け、張富士夫トヨタ自動車会長らが発起人となり、実行委員会が発足しております。串本町長も賛助委員として加わっております。本年になって、トルコのギュル大統領の来日、串本町への訪問、さらにメルシン県知事初めメルシン市長などの来県と続き、日本とトルコの友好の機運が大変盛り上がってきている状況です。本県におきましても、トルコ及び日本国内に和歌山を売り出すチャンスだと思いますが、この「トルコにおける日本年」について本県としてどう取り組んでいくのか、知事にお伺いいたします。
 また、同年には、串本町でも120周年を記念した事業が催されることと思います。ギュル大統領は天皇皇后両陛下をトルコに招聘したいとおっしゃっていますし、串本町民からも皇太子殿下や三笠宮殿下、またイラクから救出された方々を串本に招聘してはどうかといった声が上がり、そうした企画も検討されてはおります。ただし、財政難の折、1町では取り組みに限界があることと思います。今後のトルコとの交流を考えたときに、県としても一定の役割を担っていただきたいと思うとともに、串本町の取り組みに対する財源的支援についても考慮していただけないものか、あわせて知事にお伺いいたします。
 続きまして、エルトゥールル号事件の教科書問題についてですが、9日の一般質問において、尾崎太郎議員からのトルコの教科書の質問もございましたが、私はエルトゥールル号事件の日本の教科書への掲載問題について質問させていただきます。
 このトルコと串本町のすばらしい史実が、日本の教科書においては大阪書籍と扶桑社の2社以外に掲載されていないのを不思議に思うのは、私1人ではないと思います。日本のすべての教科書に掲載されるよう、教育委員会の皆様に汗をかいていただきたいのですが、いかがでしょうか。教育長の御答弁をお願いいたします。
 続きまして、観光振興政策についてお伺いいたします。
 本県の観光政策に、「ほんまもん体験で和歌山県を売り出す」があります。串本町の体験型修学旅行誘致がその代表であります。本年は過去最高の8校、約1700人が串本町に来られ、漁家での宿泊体験をされたと聞いております。修学旅行が、なぜ従来の名所旧跡をめぐるものから体験を組み込む形に移りつつあるのか。食育との絡みで、農山漁村の暮らしを体験することの教育的効果が大変大きいからだと思います。
 「農業新聞」の論説に、体験旅行について参考になる記事が掲載されていましたので、少し紹介させていただきます。
 「農林水産政策研究所の鈴村源太郎氏の調査によると、修学旅行などに農林漁業体験を導入している学校は、教育効果が大きいことを指摘している。都会の子供たちにとって農山漁村は異文化で、それに触れることは何よりの授業であり、子供たちの成長を促すと位置づけている。受け入れる側の経済的効果は宿泊料と作業体験料ぐらいであり、本業の傍らで引き受けるのだから、せいぜい1戸当たり年間30万から50万でしかない。それでも副業収入が入る。それに、精神的な満足感が得られる。子供たちとの心の交流だ。帰り際に涙を流して別れを惜しんでくれるなど、感動的な場面との出会いもある。以後の手紙などによる交流もある。中には、家族的な交流に発展、産直の取引相手になる場合もある。いずれも新たな人々との交流が始まる。受け入れた地域は、住民が同一事業に取り組むことで連帯感が熟成される。注意しなければならないのは、受け入れんがための農作業の無理な調整、過剰な演出だ。それは、農山漁村の本当の姿を伝えないので、教育効果を減少させる。ありのままの姿を体験させることが何より重要だ。豪華な食事などで接待するような待遇はもってのほか。地元食材を中心とした伝統的、日常的な料理のほうが教育的効果がある。農山漁村は自然の厳しさがむき出しになっている。だから、刺激的で魅力的だ。住民の暮らしと一体となって人々の心を和ませる優しさもある。そこで営まれる農林漁業は、人々の生きる力を見せつける。その一端を体験することの教育効果は大きいはずだ。教育という新たな事業と言える。農山漁村は堂々と受けとめ、事業に参画しよう」と、このようにございます。
 私は、全くそのとおりだと思います。昨年12月の一般質問で同じ質問をさせていただきましたが、串本町の受け入れ先ではまだ十分にできてないように思われます。教育旅行の本質をきちんと伝えなければ、他県との競争に勝ち、持続可能な事業にはならないと思いますが、いかがでしょうか。商工観光労働部長にお伺いします。
 続きまして、「和歌山へ招く」であります。
 昨年度、知事から発表がありました香港から白浜空港へのチャーター便13便が中止となったことにより、白浜空港へ国際チャーター便は昨年来1便もありません。チャーター便に対する補助制度を設けたとはいえ、1便の利用もないわけであります。それでは他県はどうかと申しますと、石川、宮崎、福岡等、たくさんのチャーター便が飛んでおります。どうして本県だけは1便もないのでしょうか。県といたしましても一生懸命取り組んでいることとは思いますが、何かが足りないのではないでしょうか。白浜空港への国際チャーター便の誘致についてどのような取り組みをなされているのか、商工観光労働部長にお伺いいたします。
 続きまして、知事のアジアへの観光トップセールスについてお尋ねします。
 私の知る限りでは、本県の知事が東アジアへのセールスに行ったと聞いたことがございません。木村前知事も、私の一般質問に「行きます」と答弁をいただきましたが、どのような理由かは答えていただけないまま行っていただけませんでした。
 宮崎県を初め多くの県では、東アジアへのトップセールスが行われております。本県に来られる外国人観光客の中でも、東アジアのお客様の割合は多いと聞いております。しかし、東アジアから我が県への観光客誘致セールス次第では、まだまだ伸びる余地はたくさんあると思います。先ほどのチャーター便もそうですが、このあたりで知事の東アジアへ向けてのセールスに本腰を入れていただくことを強く望みますが、いかがなものでしょうか、知事の御答弁をお願いいたします。
 次に、フィルムコミッションの取り組みについてお伺いします。
 本県においても、平成17年9月議会における山下直也議員の一般質問を契機に、わかやまフィルムコミッションが設立されておりますが、フィルムコミッションの成功は大きく地域おこしや観光等に寄与するものであります。取り組めばすぐに効果が出るという施策ではないと思われますが、現在までの取り組み状況と成果を商工観光労働部長にお伺いします。
 最後に、平成19年度からの観光振興政策の県の評価についてお伺いいたします。
 国においては、平成15年1月、我が国の観光立国としての基本的なあり方を検討するため、観光立国懇談会を開催することを決め、同年4月からビジット・ジャパン・キャンペーンが始まり、9月には観光立国担当大臣が任命されました。平成18年12月には、議員立法により観光立国推進基本法が全会一致で可決され、平成19年1月に施行されております。同年6月には、観光立国に向けての総合的かつ計画的な推進を図るため、観光立国推進基本計画が閣議決定されました。そして、本年、観光庁設立の運びとなりました。
 我が県におきましても、観光立県を標榜しているところであります。本年4月に和歌山大学に観光学部が設立されていますが、これにつきましても、観光に取り組む県の姿勢が大きかったものと思います。また、平成16年7月、紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産に登録され、平成17年11月には、串本沿岸海域がラムサール条約湿地に登録されたことは記憶に新しいところですが、和歌山県の観光振興に非常に強い後押しになったことは間違いございません。
 さらに、本県議会においても、議員立法による観光振興条例──仮称ではございますが──の制定の動きもあるなど、国、県とも観光をリーディング産業ととらえ施行需要拡大に真剣に取り組む姿勢が見え、機運も大変盛り上がってきたように思えますが、本県の現状を見てみますと、観光客の入り込み数は堅調に推移し、世界遺産、ほんまもん体験や新しい観光資源の開発等、一定の評価もできますが、本当に喜んでよいものかどうでしょうか。県の観光政策が功を奏したからでしょうか。観光客の伸びは本県だけでしょうか。ほとんどの都道府県では同じように伸びているのではないでしょうか。観光立県を目指し、観光が和歌山のリーディング産業になるためには、知事を先頭に知恵を出し合い、より一層頑張っていかなくてはならないのではないでしょうか。
 本県の観光振興アクションプログラム2007及び2008では、1「和歌山を売り出す」、2「和歌山へ招く」、3「和歌山でもてなす」とありますが、平成19年度からの観光振興政策について県としてどう評価しているのか、知事にお伺いいたします。
 以上で、私の一般質問を終わらせていただきます。御清聴、どうもありがとうございました。(拍手)
○副議長(山田正彦君) ただいまの前芝雅嗣君の質問に対する答弁を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 御質問にお答えする前に、前芝議員を初め5名の議員の皆様方におかれましては、この10月16日から遠路トルコ共和国を訪問され、メルシン県のアクソイ知事を表敬されるなど、本県とメルシン県の友好交流の進展に大きな役割を果たしていただきましたことに、心から御礼を申し上げる次第であります。
 まず、答弁でございますが、メルシン県と本県との交流につきましては、本年4月にアクソイ知事が来県され、今後、観光、文化、青少年交流などの分野で双方に実りのある交流プログラムを検討していくということについて意見を交換したところでございまして、この線に沿って進めてまいりたいと思っております。
 また、2010年の「トルコにおける日本年」への取り組みにつきましては、現在、外務省並びに串本町と情報を共有しながら検討を始めているところでございまして、県といたしましては、串本町はもとより、民間交流団体や外務省、あるいはトルコ政府等と緊密に連携しながら、協力して準備を進めてまいりたいと考えております。
 前芝議員御指摘のように、日本とトルコとの関係におきましては、串本とエルトゥールル号のウエートといいますか、重要性というのは大変なものがあります。したがいまして、「トルコにおける日本年」を成功させるためには、日本国としても何か串本とエルトゥールル号をアピールするような催しをするということは当然であるというふうに考えます。
 そこで、本年6月のギュル大統領の来県の際に、これまではそれほどでもなかったんですけれども、串本町に対して和歌山県がかなり乗り込むような形で協力もさしていただきました。それぞれ役割に応じて相協力していろんな計画を進めてまいりたい、こんなふうに考えております。こうした2010年への取り組みが、日本とトルコ、それから本県とメルシン県、それから串本とエルトゥールル号をアピールする、そういう新たな展開にとりまして大きな契機となるように、そういう期待をしてるところでございます。
 次に、東アジアへのトップセールスということでございます。
 本腰を入れよというお話でございまして、まさにそのとおりだと思っております。
 本県への海外からの観光客のうち4人に3人、これが東アジアからの観光客でありまして、さらに昨今の世界経済情勢の悪化の影響を受けて、この地域の経済もちょっと停滞傾向にあるものの、将来にはさらに成長するということが期待され、我が国への旅行ニーズが高まるものと予想されております。そういう意味で、東アジアは何といっても本腰を入れるべき相手であり、まさに本命でありまして、したがって、これのてこ入れをしなきゃいけないと思っております。
 ただ、例えば中議員から御指摘がありましたように、1人だけで突っ走ってはいかんということでございましたので、そういうことも考えておりまして、分身の術を使いました。そこで、例えば商工観光労働部長、それから観光局長、観光交流課長、そのほかの担当の諸君、これを、統計をとりますと物すごい数で東アジアなどに派遣をいたしまして、それでいろんなプロモーションをやってもらいました。本年度だけに限りましても、ソウル、上海などの5都市での国際観光展への出展、あるいは韓国、台湾や中国の3カ国を対象にした延べ17回のメディアや旅行社による取材、または下見旅行──これは見に来てくれというやつです──そういうものを実施しました。また、延べ6回の相手の旅行社、これの誘客活動などに積極的に取り組んでまいりました。
 ただ、このように県庁だけで余り盛り上がっても、ちょっと全体的な、県全体への影響が少ないかなというところもあります。県の業界の方も盛り上がっていただいたほうがいいということもあります。それから、やっぱり私が出ていったほうが影響力が大きいというところもあると思います。そこで、私も含めてみんなで何かセールスをするというようなことをぜひ考えるべきだと、御指摘のとおり思っております。
 ただ、ちょっと考えただけでも、来年やらなきゃいけないことが海外関係でもいろいろあるなというようなことも思いまして、私自身の海外セールスについては、今後の世界経済の推移などを見きわめながら、それから国内の問題、県内の問題、いろいろ考えまして、どのようなやり方が一番県民にとって効果的かということを総合的に判断して積極果敢に実施してまいりたいと、こんなふうに思っております。
 それから、観光振興政策の評価についてでございます。
 議員御提言のとおり、観光こそ和歌山にふさわしい産業であると考えまして、これは昨年度から観光振興アクションプランというのを策定しまして、もう2回目になりますけれども、もともとある豊富な観光資源をどうやって売り出していくかということを年次計画にして積極的にやっていくということをやっております。
 そこで、幸いにしてそういう効果が少し功を奏したと自分たちは思っとるんですが、昨年の本県への入り込み客数は、県が実施いたしました調査では約3200万人と、過去最高となりました。それから、宿泊客、日帰り客ともに前年比5%伸びました。また、外国からの宿泊者数につきましては、前年比30%増の16万3000人を超えたところでございます。
 ただし、議員御指摘のように、これでいいというもんではありません。それから、よそだってもっと、例えば外国からの客をふやしているようなところもあります。したがって、まだまだこれで満足することなく頑張らないといけないと思います。とりわけ我が県には、まだまだ未開発の観光資源、例えば県外あるいは国外の人に味わっていただいていないような、そういう観光資源がたくさんあると思います。それから、今味わっていただいている観光資源でありましても、油断していると飽きられて落ちていくということもありますので、伸びるものをどんどん伸ばして、いいものも磨きをかけていかないかんということだと思います。
 幸い、ちょっといい流れも出てきたので、観光を本県のリーディング産業としてますます発展さしていくためには、そういう今申し上げましたような努力を今後ともやっていかないといけない。それによって、数ある観光地の中から和歌山が選ばれて、より多くの方に和歌山にお越しいただいて、県内で何らかの消費活動に結びつくような動きをつくっていくということが肝要であると思います。宿泊もそうでございますし、お土産もそうでございますし、それから最近ちょっと県庁の中でいろいろ研究をしておりますのは、お食事をしていただくと。ちょっと高目のお食事をしていただく、そういうような人気スポットをどんどん開発していくようなことができんもんかというようなことを今考えております。
 こういうことを踏まえつつ、私自身も、観光関係者を初め県民の皆さんとともに、観光振興を通じ、元気な和歌山づくりに邁進してまいりたいと考えております。
○副議長(山田正彦君) 商工観光労働部長永井慶一君。
  〔永井慶一君、登壇〕
○商工観光労働部長(永井慶一君) 観光振興政策についての3点の御質問について、まとめてお答えさせていただきます。
 まず、ほんまもん体験を活用した修学旅行誘致についてでございますが、ほんまもん体験は、本県の豊かな自然、歴史や地域の人々の暮らしをあるがままに体験できることにより教育的効果が高いとされてございまして、県では、これを活用した修学旅行の誘致に積極的に取り組んでいるところでございます。
 議員からお話がございました串本町におきましては、修学旅行実施校から要望の高い漁家などでの宿泊体験に積極的に取り組んでいただいているところでございまして、本年度、串本町を訪れた8校からは、受け入れ家庭における心のこもったもてなしなどについて、非常に高い評価をいただいたところでございます。
 しかし、修学旅行の受け入れを継続して実施していくためには、地産地消にこだわったサービスの提供や平準化、あるいは受け入れ地域相互の連携による体験メニューの多様化など、今後解決すべき課題も残されており、県といたしましては、地元地域との連携をさらに強化し、必要に応じ、それぞれの受け入れ団体等に対し、今後の展開を見据えた指導などを行ってまいりたいと考えてございます。
 また、こういった受け入れ態勢の充実とともに、修学旅行の誘致活動をさらに拡大することにより、本県、とりわけ串本町を初めとした紀南地域が修学旅行のメッカとなるよう取り組んでまいりたいと考えてございます。
 続きまして、白浜空港への国際チャーター便の誘致についてお答えいたします。
 白浜空港への国際チャーター便の乗り入れにつきましては、紀南地域へ海外から直接的に誘客を図る手段であるとともに、白浜空港の利活用の面からも積極的に取り組むべき課題でございます。そのため、地域の観光事業者と協力して海外の航空会社に働きかけたり、チャーター便に対する補助制度などを設けるなど、誘致活動に鋭意取り組んでいるところでございます。また、チャーター便乗り入れ時に必要な受け入れに関しましては、国の入国審査や税関等通関業務など、一連の空港管理業務を所管する県土整備部と連携しながら万全を期してまいりたいと考えてございます。
 県といたしましては、チャーター便の実現に向け、世界的経済の後退や急激な円高などの状況ではございますが、海外の旅行エージェントや航空会社に対して本県の観光の魅力やチャーター便に対する優遇制度を積極的にアピールするなどして、今後とも粘り強く誘致をしてまいりたいと考えてございます。
 3点目でございますが、フィルムコミッションの取り組みにつきましては、平成18年2月、県観光連盟内にわかやまフィルムコミッションを設立し、映画やテレビ番組の撮影場所に県内各地が取り上げられることによる誘客促進を目指し、県内のロケに適した場所約500カ所を紹介する専用ホームページによる情報発信を初め、制作者が求める条件に合致するロケ地情報の提供、あるいは下見やロケ本番時の対応等をきめ細かく行ってまいりました。その結果、串本町ほか紀南地方が舞台となったテレビドラマ「子ほめ」や旅番組の「遠くへ行きたい」など、多くのロケが実施されてございます。
 こうした映像を通して、和歌山のすばらしい景色や風土、食文化等が広く伝わり、本県への観光客誘致につながるものと考えてございまして、今後ともフィルムコミッション活動を積極的に推進してまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○副議長(山田正彦君) 教育長山口裕市君。
  〔山口裕市君、登壇〕
○教育長(山口裕市君) エルトゥールル号の教科書への掲載についてお答えいたします。
 現在、エルトゥールル号遭難事件につきましては、一部の中学校社会科教科書や道徳の副読本等に取り上げられております。この出来事を学習するということは、日本とトルコの友好関係を発展させるとともに、我が国を愛する態度を育成する点でも大変意義深いことだというふうに考えてございます。
 今後とも、議員の御指摘を踏まえまして、地元串本町とも協力をしながら、さまざまな機会を通じて教材として広く取り上げていただくように努力をしてまいりたいというふうに考えます。
 以上でございます。
○副議長(山田正彦君) 答弁漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(山田正彦君) 再質問を許します。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(山田正彦君) 以上で、前芝雅嗣君の質問が終了いたしました。
 これで、本日の質疑及び一般質問を終わります。
 明日も定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を続行いたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午後2時30分散会

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