風習や占い

風習や占い

ふだんの生活の中で、「六曜」やいろいろな種類の「占い」によって、行動のパターンが制約されることはありませんか。
「六曜」に関しては、特に大安や友引、仏滅の日によって結婚式やお葬式の日が左右されており、こうした非科学的風習、俗信を気にする人が非常に多いのが現状です。
「占い」にしても、ありとあらゆる種類のものがあり、未来や心の内などを知ることによって一喜一憂しているのが現実です。
「昔からしていることだから、誰もがしていることだから」などの理由で、また世間体を気にすることよって、迷信や慣習をなんの疑問も持たずに受け入れてしまい、間違いに気づかなくなったり、たとえ気づいても、そのまま結果を受け入れるということになりがちです。
大安の日に、結婚する自由もあればしない自由、また友引の日に、お葬式をする自由、しない自由があってしかるべきであり、自分自身の判断によって行動することが必要です。
生活の中で、何気なく行われている慣習やしきたりが、案外と人権を侵しているケースがあり、「六曜」にいたっては、我々の生活様式の全般にまで浸透しています。
また、「六曜」や「十二支」の組み合わせは、今でも生年月日と合わせて、人の運命や物事の吉凶、災いや幸福を占うことなどに使われていて、そのために理由なき理由がつくられて、日常生活の中のさまざまな事柄を不自由なものにしています。
このような科学的根拠に乏しく、迷信などに基づく不合理な考え方が、いろいろな場面で人間の平等や基本的人権を侵害することになりかねません。
そうしたことのないように間違った風習などを、ひとつひとつ打破していくことが大事です。

六曜

「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の順序で回り、旧暦の1月1日は「先勝」から始まり、2月1日は次の「友引」から、3月1日はさらに次の「先負」から始まり、順番に日をあてはめたものです。
その月の末日で循環は打ち切りとなり、次の月からまた新しく六曜が始まるという単純な配列になっています。
日の吉凶を示す迷信で、文字によって縁起をかついだものであり科学的根拠はありません。

旧暦

明治5年に、太陽暦(グレゴリオ歴)に改められるまで使われていた太陰太陽暦(陰暦)をいいます。
現在でも、伝統行事や占いなどで広く使われています。

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