西牟婁振興局地域振興部農業振興課
平成22年産西牟婁地方 温州みかん着果状況調査 結果
西牟婁地方果樹技術者協議会
平成22年7月26日
1.目 的:温州みかんの着果状況の調査を行うことによって生産量を予測し、適切な販売・流通をはかる
とともに、栽培管理の技術対策や基礎データ作りに資することを目的に実施している。
2.調査日:平成22年7月26日(月)
3.調査場所:田辺市、上富田町、白浜町
4.調査者:26名
主催 西牟婁地方果樹技術者協議会(会長:JA紀南 阪井正道)
(西牟婁振興局農業振興課、JA紀南、和歌山南部農業共済組合、県農紀南営農事業センター)
協力 田辺市役所
5.調査方法
各地域の栽培面積に応じ基準園を設置し、1園に直径3cmの調査枝を4枝設定。着果数並びに基準園と周辺園地の着果状況を確認し、平年作に対する着果指数と地域作柄指数を調査した。果実肥大は調査園1園につき10果の横径を調査した。
調査園数は、極早生みかん48園地、早生みかん53園地の計101園。
結果の概要
○着果数
極早生は、前年・平年より少なく、過去10年間で最も少なかった。早生は、前年・平年より少なく、前回裏年(20年産)よりもやや少なかった。また、過去10年間では2番目に少なかった(平成18年に次いで)。
各品種とも樹体間で着果量のバラツキが大きく、全体的に着果量の少ない樹が多かった。
○果実肥大
極早生、早生は、前年・平年よりやや小さかった(4日程)。また、着果が少ない割りに肥大が進んでいなかった。
○作柄指数
地域全体の作柄指数(平年を10とした達観調査)は、極早生は8.8で作柄は前年より少ない。早生は7.1で前年より少なく、前回の裏年(6.8)並みであった。
○病害虫・その他
一部園地でそうか病、黒点病、かいよう病、ミカンハダニの発生が見られた。また、キズ果の発生が多く見られた。
○基準園における一枝当りの平均着果数
|
22年 |
21年 |
20年 |
平年 |
21年比 |
20年比 |
平年比 |
極早生 |
21.0果 |
31.9果 |
29.7果 |
31.8果 |
66% |
71% |
66% |
早 生 |
16.3果 |
37.9果 |
17.3果 |
24.8果 |
43% |
94% |
66% |
○肥大状況
|
21年 |
21年 |
20年 |
平年
|
21年比 |
20年比 |
平年比 |
極早生 |
38.9mm |
38.9mm |
39.5mm |
38.9mm |
100% |
98% |
100% |
早 生 |
35.6mm |
36.0mm |
37.3mm |
36.3mm |
99% |
95% |
98% |
※本年の調査日(26日)は昨年より4日遅いため、昨年調査日(22日)時点で比較すると、その分果実肥大が遅れている。
~参考~ この時期の1日当たり肥大量は0.3~0.4mm程度
○地域全体の作柄指数(平年の作柄指数を10とした達観調査)
|
22年 |
21年 |
20年 |
19年 |
18年 |
極早生 |
8.8 |
10.9 |
10.0 |
10.9 |
9.8 |
早 生 |
7.1 |
11.2 |
6.8 |
11.4 |
6.6 |
7.今後の生産技術対策
本年は裏年回りにあたるため、少ない果実を集中的に手入れし、味・外観を向上させることが重要である。また、仕上げ摘果・樹上選果による規格外果の園地処分の徹底を行う必要がある。
・ 摘果
極早生:9月後半出荷でL・M果に仕上げる為、8月中旬までに仕上げ摘果を行う。
早 生:着果の多い樹は7月中に粗摘果を行い、9月下旬~10月上旬に仕上げ摘果を行う。
着果の少ない樹は、肥大状況を確認し、9月下旬~10月上旬の仕上げ摘果を行う。
・品質向上対策
着色促進と秋雨対策として、積極的にマルチ被覆とフィガロン散布(樹勢が良好な樹)を行う。
①マルチ被覆の実施
極早生:着色促進による早期収穫と糖度向上の為、株元を閉めた部分マルチ(被覆率80%以上)および 全面マルチを7月中に実施する。
早 生:木熟みかんについては、全面マルチを7月下旬から8月上旬にかけて実施する。樹による着果のバラツキがある園においても、着果樹への「座ぶとんマルチ」に取り組む。
②園地の排水対策の実施
③熟期促進
・フィガロン乳剤の散布
満開後70~80日後の7月下旬に3,000倍 300㍑/10a
※熟期促進に使用する場合は、2回以内の散布とする(使用基準の遵守)。
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