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 産地の概要

① 日高地方の農業・農村の概要

 日高地方は、御坊市、美浜町、日高町、由良町、印南町、みなべ町、日高川町の1市6町からなり、紀伊水道に面した海岸段丘の普通畑、日高川等大小河川沿いの水田、海岸部から中山間地の傾斜地には樹園地が広がっています。中でも普通畑地帯は温暖でほとんど降霜がなく、野菜、花き栽培が盛んに行われ、ビニールハウスやガラス温室等園芸用施設の設置面積は281haと県全体の50%近くを占めます。

(1) 農業の担い手
  基幹的農業従事者は、7,439人(男性3,986人、女性3,453人)です。女性が約半数を占め、農業・農村の重要な担い手となっています。
  認定農業者は、884名で、経営改善に向けての取り組みが行われています。
  新規就農者数は年間約40名(直近5カ年平均)、4Hクラブ員数は32名といずれも県全体の1/4を占めます。こうした若く意欲ある人材を中心として、新品目や新技術の導入が進んでおり、活力ある産地を形成しています。
  しかしながら一方では、農業就業人口は年々減少し、65歳以上の農業就業者の割合は49%と増加しており、今後担い手の減少が懸念されています。

新規就農者の推移
21年
22年
23年
24年
25年
新規学卒者
19
37
Uターン就農者
32
31
16
12
14
105
新規参入者
24
農業生産法人等への就農者
14
37
 
57
62
32
27
25
203


(2) 経営体
  総販売農家戸数は4,450戸で、専業農家率は43%、第1種兼業農家18%、第2種兼業農家39%です。
  耕作放棄地率は9.2%と増加傾向にあり、地域農業の担い手を育成・確保するとともに、担い手への土地の利用集積等が望まれています。 

(3) 農業生産の現状
  平成24年の農業産出額は約202億円で県全体の約1/5となっており、内訳は果実、野菜、 花きと続きます。中でも、梅、エンドウ類、スターチス、千両は全国に誇る産地を形成しています。
 しかしながら産出額は年々減少しており、果実の産出額はピーク時(平成12年)には134億円あったのが、平成24年には80億円となり、野菜や花きの産出額はピーク時の半分以下で、野菜で58億円、花きで29億円となっています。

② 農業・農村の振興方向

 近年の高温・干ばつ・集中豪雨等の異常気象、燃油高騰、食の安全の確保等様々な課題に対応するため、高温対策や省エネルギー化技術、県育成品種等の導入を推進するとともに、農業生産工程管理手法(GAP)の導入・活用を推進し、日高ブランドの確立をめざします。
 また、魅力ある農業、農村を支える人づくりでは、認定農業者への経営改善支援、新規学卒就農者からU・I・Jターン就農者まで多様な担い手の育成に取り組みます。
  さらに、地域で培ってきた食文化や郷土料理を次世代を担う子どもや消費者に伝える食育活動を実践するとともに、起業を目指す農産物加工グループを支援します。

(1)担い手の育成確保及び農地集積
  農業の担い手の新規就農者や認定農業者については、収益性の向上を基本に経営改善に対する支援を行います。
  また、市町、農業委員会、農協、農地中間管理機構等の関係機関と連携を図り、農地集積や農作業受託組織の活動を支援します。

(2)和歌山ブランドの推進
  ミニトマト、梅、柑橘等の地域特産品の付加価値を高めるため、6次産業化による収益力向上に向けた取り組みに対して支援します。

(3)環境保全型農業の推進
  エコファーマーや特別栽培農産物等、環境と調和した持続可能な農業生産に向けた取り組みに対して支援します。

(4)生産工程管理の導入推進
  JAと連携を図り、食の安全性向上に向けた取り組みに対して支援します。

(5)鳥獣被害・耕作放棄地の解消推進
  市町、猟友会等の関係機関と連携を図り、鳥獣被害対策について総合的に取り組むことで、耕作放棄地の発生を防止するとともに農地の利用促進に努めます。

● 果 樹
  梅については、安定生産技術の普及推進を図るとともに、紅南高の生産拡大や、「露茜」等の梅干以外の用途に利用される有望品種の導入を推進し、付加価値の高い果実生産の振興に取り組みます。また、梅専作経営のリスクを軽減するため、複合経営を推進し、地域に応じた有望品目について検討し、導入推進します。
  温州みかんでは、「ゆら早生」や本県育成の「YN26」等優良品種の導入、生産拡大を推進するとともに、シートマルチ栽培等による高品質生産を推進します。また、「はっさく」や「不知火」 等中晩柑類については、越冬完熟果生産や貯蔵技術を活用した端境出荷により、長期出荷体制づくりを進めます。

● 野 菜
  当地方は、本県でも有数の野菜産地であり、各地域の気候条件に合わせてエンドウ類、ミニトマト、キュウリ、ピーマン、ブロッコリーなど多くの品目が栽培されています。今後も各地域に適した野菜品目の振興を図るとともに、複合経営を推進することで野菜産地の強化に取り組みます。
  近年問題となっている燃油価格の高騰や生産者の高齢化については、関係機関との連携のもと、省エネルギー化・省力化につながる生産技術や品種の開発・導入を推進します。また、老朽化したパイプハウスの更新や統合的病害虫・雑草管理(IPM)の導入等を進めることで、農業経営の安定化に取り組みます。

● 花 き
  当地方では、温暖な海岸部地域において、スターチス、宿根カスミソウ等全国トップクラスの産地を形成しており、中山間地域においては、センリョウ等の生産が盛んとなっています。このような立地条件・気象条件等を最大限に活かし、各地域に適した栽培品目の導入・推進に努めます。
  近年の燃油価格高騰に対応し、低温管理下での安定生産技術や施設園芸の省エネルギー化の推進に取り組みます。また、県育成品種の導入による生産コストの低減、難防除病害虫対策や老朽化したパイプハウスの更新を推進し、農業経営の安定化を図ります。
  さらに、生産者団体等による花き消費拡大活動、花育等の取り組みを支援します。