現在表示しているページ
ホーム > 組織から探す >伊都振興局 >頑張る人たち紹介>かつらぎ町渋田大学

伊都振興局地域振興部

かつらぎ町渋田地区の農村が都会の大学生の学びの場へ

交流の様子  平成22年3月18日から20日の3日間、かつらぎ町渋田地区に関東の大学生20人が訪れ、地元住民から農村の暮らしを学ぶ交流イベント(渋田大学)が開催されました。イベント主催者である阪中啓太氏にお話を伺いました。
  阪中氏は渋田出身であり、平成15年から渋田の農村における地元住民と大学生との交流活動に取り組まれています。平成20年には第7回わかやま環境大賞、また平成21年には千葉大学の学生と結成した農村におけるエコ活動団体「もみちゃんず☆」で、第7回全国大学生環境活動コンテスト(以下「エココン」という)でグランプリ・環境大臣賞・会場賞を受賞されました。

渋田での交流活動のきっかけ

 関東の大学へ進学し、農村の資源と知恵が、都会の大学生にクリエイティブで魅力的なモノを与える事ができると実感し、渋田出身であることに自信をもちたくて、活動を始めました。

交流イベントを実施するために

 当初は、農村活性化を掲げ、自分達で交流計画をたてていましたが、地元の協力も、思うような成果も得ることが出来ませんでした。それは自己満足の活動だったからだと反省し、2年前に発想の転換を行いました。
・地元が望むことは地元住民にしかわからないから、一緒に考える。
・地元に甘えて、協力して貰う。
まず、計画も何もない状態で、おにぎりを持って農家のお宅にお邪魔し、一緒にごはんを食べました。翌日はおじいさんと近所を散歩し、色々な話を聞きました。大人でも子どもでもない、大きな孫が帰ってきたという感じで付き合い、時間をかけ、住民から「交流」の提案が出てくるのを待ちました。
  また、交流には地元も楽しみ且つメリットが必要です。都会の大学生は、農村の知識はないですが、教えれば役立つ労働力ですし、話相手にもなるので、交流単位を住民1人に対し大学生が5人以下とし、密なふれあいが出来るようにしました。

 [今回の交流内容]
3月18日:村の奉仕活動
3月19日:養蜂家体験、渋田の家庭料理つくり、BBQ、おしゃべり、奉仕作業
3月20日:報告会

交流の様子
交流の様子

関東の学生の誘引と渋田の魅力
 
エココンで評価されたことがきっかけで、全国の大学生が渋田に興味を持ってくれました。煩雑な日常からのリフレッシュ、農村で培われてきた知恵、若い力として必要とされる喜び、都会の大学生が農村に来て、見て、触れて何を得るかは様々ですが、需要は確かにあると感じました。
  しかし、旅行のように気軽に誰でも楽しめるというものではありません。農村には独特のコミュニティがあり、外部の人が入るのは難しいからです。
  農村は日本全国にありますが、わざわざ関東の大学生が渋田にくる理由は、自分が仲介をしたという事もありますが、なにより外部の人を受け入れる事への協力の質が高かったからであり、それが渋田の魅力だと思います。

今後の目標
  この春からは就職して社会人として働くので、自分が主催となって行う交流活動は今回が最後です。
  しかし、これまでの活動を通して、渋田の方たちには、交流の楽しい思い出を作ってもらえたと思います。これからは地元から都会の人たちと交流しようといった動きが出てきて欲しいです。
  今回の交流イベントに伺って取材をしたところ、地元住民の方も大学生も終始笑顔で、自然とコミュニケーションをとられていたのが印象的でした。そして、都会と農村の住民による双方向の心の交流は、農村の新たな可能性を感じさせてくれました。