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伊都振興局地域振興部

写真家の永坂嘉光氏が『和歌山県文化功労賞」を受賞されました!

受賞された永坂嘉光氏の画像

<永坂嘉光氏(大阪芸術大学写真学科教授> 

 永坂嘉光氏(大阪芸術大学写真学科教授)は1948年に和歌山県高野山に生まれ、大阪芸術大学芸術学部を卒業後、故郷である高野山で、宗教と文化をテーマに撮影をし続けてこられました。
  長年にわたる創作活動は国内外で高く評価されており、この度、和歌山県の文化振興に寄与された功績は誠に多大であるとして、「平成21年度和歌山県文化功労賞」を受賞されました。
  今回は、永坂氏に高野山の魅力や創作活動等についてお話を伺いました。


高野山を撮る理由
 高野山に生まれ育ち、住んでいましたので、撮りたいと思うモノが常に目の前に見えていました。
ですから、地元を撮る写真家として、歴史と宗教に色鮮やかに形成される高野山をひたすらに見つめ続け、その変容を写真におさめることをライフワークとしています。
  また、高野山の撮影を続けていくうちに、高野山の原点である弘法大師空海に関心を持ち、日本各地や中国など、空海の足跡をたどり10年以上かけて撮影を行ったりもしました。

 観光客の方へのおすすめ撮影スポットとしては、根本大塔をあげたいと思います。
「なぜ赤いのか」から高野山の真言密教を考えるきっかけとしてもらいたいです。

喫茶店「はちよう」内装の様子
作品が常設展示されている和食・喫茶「はちよう」

高野山の魅力
 空海は永遠の悟りの世界に入り、今も高野山奥の院で生きていると信じられています。
ですから、「死去」と言わず「入定(にゅうじょう)」といいます。
それはつまり、高野山に信仰が今も生きているということを意味しており、世界的にも珍しい信仰です。
 世界遺産登録後、特にヨーロッパからの観光客が増加し続けているのは、こういった独特の精神世界に惹かれているからだと思います。
そして、知りたいと思って訪れる外国の方に対し、正しい知識を教えるような取り組みが必要だと思います。

 また、現代の日本では、信仰が薄れてきているといいますが、東京で開催される高野山のシンポジウムなどには、多くの人が心の癒しを求めて来場されます。
信仰とは別に、時代の新たな価値観にあわせた「非日常による癒し」という形で、真言密教の聖地である高野山を、現代の日本人に受け入れやすくする取り組みも必要だと思います。

地元での新たな取り組み

 地元を見つめ続け、その変容を撮り続けてきた写真家として、僧侶を中心とした特殊な宗教都市であるとは言え、周辺都市に一般住民が流出し続けていく高野山の現状に危惧を抱いていました。
  そこで、空海に教えられたと伝えられる高野山の伝統的な手漉き和紙「高野紙」に、自分の作品をプリントして製品化することで、伝統文化の復興による地域興しが出来ないかと考えました。
  この取り組みに賛同してくれた宿坊大円院の住職の協力のもと、職人が手作業で何枚もの高野紙を作り、それを貼り合わせ、特別な定着液を使い写真を色鮮やかにプリントした襖や屏風、掛け軸などの試作品を作りました。

                  
宿坊大円院内の高野和紙とコラボレート作品

永坂氏の作品をプリントした高野紙の屏風等
(宿坊大円院の一室にて撮影)

 作品は、宿坊「大円院」(滝口入道とよばれた平家の武将・斉藤時頼の後家で、寺内に恋人横笛が鶯となってきたという梅のきや井戸があることで有名)にて一般の方にも見ていただくことができます。

経歴
1971年大阪芸術大学芸術学部卒業
1980年初個展『高野山の四季』東京・大阪で開催1980年初写真集『高野山』(毎日新聞社)出版
1998年ウェストン・ギャラリー(カリフォルニア)で常設展示開始
2004年日本写真芸術学会芸術賞受賞
2007年社団法人日本写真協会作家賞受賞
2009年和歌山県文化功労賞受賞

永坂氏のブログ:http://naggie.exblog.jp/

観光客へのおすすめ撮影スポット
根本大塔です。
「なぜ赤いのか」から高野山の真言密教を考えるきっかけとしてください。

高野山内で永坂氏の作品が見られる場所
和食・喫茶「はちよう」
高野町高野山49-3 TEL0736-56-3713

宿坊「大円院」
高野町高野山594 TEL0736-56-2009