海外旅行時の注意事項

旅行前

• 出発前から体調を整えておきましょう。
• 必要な予防接種は事前にすませておきましょう。
• 海外には日本にない感染症があります。事前に調べておきましょう。
  海外渡航者のための感染症情報（外部リンク）
  関空検疫所（外部リンク）

海外で注意しなければならないこと

（1）食べ物

• 水は必ずわかしてから飲むか、ミネラルウオーターを飲みましょう。（飲み物には氷も入れない）
• 生野菜や加熱していない食品は食べないように。カットした果物もやめておきましょう。
• 殺菌されていないミルクや乳製品はやめておきましょう。

（2）蚊を介した感染

• マラリア、デング熱、ウエストナイル熱などは「蚊」から感染します。
  発生している地域では、肌を出さない服装で、虫除けスプレーも用意しましょう。

（3）動物を介した感染

• 狂犬病は日本では発生がありませんが、依然として世界中で発生しています。
  コウモリなど犬以外の動物が病気を持っていることもありますので、不用意な動物との接触はさけましょう。
• 鳥インフルエンザは東南アジアで流行しています。生きた鳥が売られている市場などにむやみに近寄らないようにしましょう。

帰国時

空港検疫所では健康相談が行われています。帰国時に具合が悪かったら利用しましょう。
また、感染症には潜伏期間があり、帰国後しばらくたってから具合が悪くなることもあります。
帰国後、下痢や発熱の症状が出たら医療機関を受診して下さい。また、その際には必ず旅行先や滞在期間を申し出て下さい。

海外で注意しなければいけない感染症

海外で注意しなければいけない感染症一覧表

感染源	主な発生地域	病気	主な症状	予防方法
				予防接種	その他
食べ物や水	発展途上国	A型肝炎	発熱、倦怠感、黄疸	有り	生もの、生水はやめておく
		赤痢	発熱、下痢（粘血便）、腹痛
		腸チフス	高熱、倦怠感
		コレラ	大量の水様下痢、嘔吐
蚊	南アメリカ、 アフリカ	黄熱	高熱、頭痛、筋肉痛、 悪寒、嘔吐	有り	虫除けローション、 長袖・長ずぼんの着用、 蚊取り線香
	熱帯、 亜熱帯地域	マラリア	高熱、悪寒、冷や汗	予防薬
	熱帯、 亜熱帯地域	デング熱	高熱、目の奥の痛み、 筋肉・関節痛、発疹
	北アメリカ他	ウエストナイル熱	発熱、頭痛、筋肉痛、 倦怠感
	アジア	日本脳炎	高熱、昏睡、意識障害	有り
	南アメリカ、 東南アジア	ジカ熱	発熱、頭痛、筋肉痛、小頭症
動物	世界各国	狂犬病	発熱、頭痛、嘔吐、倦怠感		野生の動物との接触は避ける
	中国、 エジプト、 インドネシア、ベトナム他	鳥インフルエンザ	熱、頭痛、筋肉痛、下痢、出血		鳥類との接触は避ける。 手洗い、うがい
	サウジアラビア、イエメン、オマーン	MERS	呼吸器症状（発熱、咳、息切れ、呼吸困難）		ラクダとの接触は避ける。 ラクダの生乳や肉の摂取を避ける。
沼、湖、河川	世界各地	レプトスピラ症	発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、腹痛、結膜充血		淡水での水遊びを控える