他にもいろいろ

サンショウ、ワサビ、コゴミ、イタドリ、ウワバミソウ、クロチク、シイタケなど、和歌山県では様々な特用林産物が生産されています。

サンショウ

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ミカン科の落葉低木で、新葉は料理の香りづけに利用されます。青果は佃煮など料理用に、完熟果は乾燥して香辛料や生薬の原料になります。

和歌山県は有田川町(旧清水町)を中心に栽培の歴史も古く、全国生産の半分以上を占める日本一の産地です。

県内の主産地
有田川町、紀美野町

ワサビ

ワサビの画像

日本原産のアブラナ科の多年生常緑植物で、渓流にワサビ田をつくり栽培するものを沢ワサビ、林内や畑で栽培するものを畑ワサビと言います。

県内印南町発祥の「真妻(まづま)」は沢ワサビの最高品種として知られています。

主に根茎を生ワサビとして、花茎や葉はおひたし等に利用されています。

県内の主産地
印南町、有田川町

クロチク(黒竹)

クロチクの画像

クロチクは、中国原産で、ハチクの稈(竹など中空の茎)が黒変した品種です。主に建築装飾材や民芸品として利用されています。

県内の主産地
日高町

シイタケ(生シイタケ・乾シイタケ)

シイタケの画像

シイタケ栽培には丸太に植菌して数年以上きのこを発生させる原木栽培と、オガコに栄養剤を混合して殺菌・植菌し、1年以内できのこの発生を終える菌床栽培があります。

県内の主産地
有田市、田辺市、日高川町、串本町 、紀美野町

「マツタケ」
マツタケは、アカマツ林の減少等で、生産量は減少傾向にあります。

県内の主産地
高野町、橋本市

コゴミ(クサソテツ)

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コゴミ(和名:クサソテツ)は夏緑性シダ植物で、アクがなく、そのまま料理ができサラダ感覚で食べられることから人気の高い山菜です。また、ポリフェノール含有が多く、健康食材としても注目されています。

日当たりや水はけが悪い山間地の休耕田が栽培適地となり、繁殖力が旺盛で、毎年収穫できることから県下各地で栽培が広がり、高級レストランへの出荷など販路も拡大しつつあります。

県内の主産地
かつらぎ町、田辺市、日高川町

イタドリ(ゴンパチ)

イタドリ(ゴンパチ)の画像

イタドリはタデ科の多年生草本で、日当たりの良い土手や川原、山崩れ跡などに生育し、高さ2m以上にも成長します。

春先に出る竹の子状の若芽を山菜として利用します。本県は消費量が多く、郷土料理の一つにもなっていますが、料理方法は地域によって様々で、呼び方も「ごんぱち」「すかんぽ」など色々です。

最近では、環境の変化や乱獲、シカの食害などで太くて品質の良いものが減少していますが、山間地の休耕田等で栽培が始められています。

県内の主産地
日高川町、田辺市、有田川町

ウワバミソウ(赤ミズ)

ウワバミソウ(赤ミズ)の画像

ウワバミソウはイラクサ科の多年草で、「赤ミズ」と呼ばれ東北地方で多く生産されています。県内では高野山などの渓流沿いの湿潤な林内に自生します。

主に茎を食しますが、クセがなく、ぬめりがあるのが特長です。春だけでなく秋まで何回も収穫でき、秋にはルビー色のムカゴを付け「山のネックレス」とも言われ、高級食材として珍重されます。

繁殖力が旺盛で、スギ林内で栽培が始められています。

県内の主産地
田辺市、かつらぎ町、高野山

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