今月の旬な味(ししとう)
和歌山県食育ひろば
今月の旬な味
今月紹介するのはししとうです。
和歌山県のししとうって
和歌山県は、ししとうがらし(ししとう)の生産量が全国で3位です。
県内では有田地域で多く生産されています。
県では「紀州ししとう」という品種を育成しており、実の形がよく、濃緑でやわらかく高温の時期で も変形が少ないのが特徴です。
岩出市では、長さが10センチから15センチもある大きな「ねごろ大唐」が栽培されています。
これは、からみがなく子供も食べやすいニュータイプのとうがらしです。
御坊市や田辺市等では「清姫ししとう」という少し大きめのししとうが栽培されています。
ししとうができるまでを知ろう
(1)5月に売り出される苗を入手します。
本葉7から8葉前後の苗でひょろひょろと伸びておらず、しっかりしているものを選びましょう。
(2)土を耕し、肥料を混ぜて畑の準備をします。
マルチをして地温を高めるとよいです。
5月のゴールデンウィーク頃に、準備のできた畑に深植えにならにように、苗を植えつます。
(3)ししとうの根は浅く倒れやすいので、支柱を立てて支えてあげましょう。
(4)肥料や水管理を行って、大切に育てられて、おいしいししとうがらしができます。
和歌山県では露地栽培では6月下旬から10月頃まで収穫されます。
栄養いっぱい
- β-カロチン、ビタミンC
抗酸化作用があり、免疫力強化やガンの予防、美肌作りに有効とされています。また、夏バテ防止や疲労回復にも役立 ちます。 - カリウム
ナトリウム(塩分)を排出する働きがあるため、高血圧予防に効果的です。 - カプサイシン
新陳代謝を促進し、脂肪を燃焼させる働きがあつため、肥満改善にも役立ちます。
おいしくいただこう
ししとうとこんにゃくのみそ炒め
(材料)
ししとう 100グラム
こんにゃく 100グラム
土生姜 1片
ごま油 小さじ1
みそ 20グラム
砂糖 5グラム
だし、白ごま(炒りごま用) 適量
(作り方)
- ししとうがらしは、ヘタを少し切り、竹串で2から3カ所突いて穴をあけます。
- こんにゃくは、短冊切りにし、さっとゆでてから炒りします。土生姜はおろします。
- ごま油を熱し、土生姜、こんにゃくを炒め、みそ、砂糖、だしを加え味をからませます。
- 器に盛り、炒りごまをかけます。
物知りコラム
「ししとうがらし」って名前はどうしてついたか知ってますか。
実は先端がへこんで突き出ているので、それが獅子(ライオン)の口に似ていることからつけられたと言われています。
そういえば、似ているような気がしませんか
実は先端がへこんで突き出ているので、それが獅子(ライオン)の口に似ていることからつけられたと言われています。
そういえば、似ているような気がしませんか
参考文献
「食材健康大辞典」時事通信社発行
「百科 絵で見る家庭菜園」ひかりのくに株式会社発行、
「そだててあそぼう ピーマンの絵本」 農文協発行