和歌山県の経済動向について（平成20年5月）

内閣府は、平成20年5月22日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断は「景気回復は、このところ足踏み状態 にある。」と据え置いた。
個別項目については、輸出、住宅建設を下方修正した。
なお、景気の先行きについては、「改正建築基準法施行の影響が収束していくなかで、輸出が増加基調で推移し、景気は緩やかに回復していくと期待される」と の見通しを示したが、「サブプライム住宅ローン問題を背景とするアメリカの景気後退懸念や株式・為替市場の変動、原油価格の動向等から、景気の下振れリス クが高まっていることに留意する必要がある」とした。
一方、県内の経済状況については、

• 生産動向においては、鉱工業生産指数（3月）は、13ヶ月ぶりに前年を下回った。
• 消費動向においては、新車登録台数（4月）は、4ヶ月連続で前年を上回った。大型小売店販売額（3月）は、全店ベース、既存店ベースともに2ヶ月連続で前 年を上回った。
• 雇用動向においては、有効求人倍率（3月）が全国は0．95倍（前月より0．02ポイント下降）、県は0．85倍（前月より0．04ポイント下降）とな り、差は0．10ポイントとなった 。