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アスベストに関する健康相談について

平成17年9月26日
 和歌山県では、環境生活部に総合窓口を設置しています、福祉保健部では健康面での相談等について対応を行っています。
  1. アスベスト(石綿)と健康に関するQ&A
    (Q1)アスベスト(石綿)とは?
    (Q2)アスベストはどんな性質をもっていますか?
    (Q3)アスベストが原因で発症する病気は?
    (Q4)どの程度の量のアスベストを吸い込んだら発病しますか?
    (Q5)以前アスベストを吸い込んでいた可能性がある場合、どうすればいいですか?
    (Q6)アスベストを吸い込んだかどうか、どのような検査でわかりますか?
    (Q7)吸い込んだアスベストは除去できますか?
    (Q8)アスベストが原因で発症する疾患に特有の症状はありますか?
    (Q9)中皮腫や肺がんの発症を予防するにはどうすればよいですか?


  2. アスベスト(石綿)の相談窓口

  3. アスベスト(石綿)と健康に関するリンク集

1 アスベスト(石綿)と健康に関するQ&A

(Q1) アスベスト(石綿)とは?

  アスベスト(石綿)は、線状の鉱物で、工業材料としてスレート材、ブレーキライニングやブレーキパット、防音材、断熱材、保温材、吸湿材などの産業用はもちろん、家庭用ヘアードライヤーなどの身近なところまで広範囲に使用されています。国内の使用量の約80%は石綿スレート、石綿セメント板等の石綿含有建築材料として使用されています。以前はビル等の建築工事において、保温断熱の目的で石綿を吹き付ける作業が行われていましたが、現在では禁止されています。このため、最近では建設工事よりもビル等の改修・解体工事の方がアスベストを吸ってしまう危険性が高いといえます。


(Q2)アスベストはどんな性質をもっていますか?

 アスベストは、その繊維が極めて細く、容易に空中に浮遊するため、人が呼吸器から吸入しやすいという性質を持っています。また、通常の環境条件下では半永久的に分解、変質しないことや地表に落ちたものでも容易に再度粉じんとして空中に飛散するため、環境蓄積性が高いという特徴があります。

 

(Q3)アスベストが原因で発症する病気は?

 アスベストの繊維は、肺繊維症(じん肺)、悪性中皮腫、肺がんなどの原因になることが知られています。(WH0=世界保健機構の報告による。)
  アスベストによる健康被害は、長い年月を経て出てきます。例えば、肺がんは15~40年、またはそれ以上という長い潜伏期間の後発病することが多いとされています。
  仕事を通してアスベストを扱っていた人は、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。現に仕事で扱っている人(労働者)は、事業主にその実施義務があります。(労働安全衛生法)

 アスベストを吸うことにより発生する疾病としては次のものがあります。
  労働基準監督署の認定を受け、業務上疾病とされると、労災保険で治療できます。

  1. アスベスト(石綿)肺
      肺が繊維化してしまう肺繊維症(じん肺)という病気の一つです。肺の繊維化を起こすものとしてはアスベスト(石綿)のほか、粉じん、薬品等多くの原因があげられますが、アスベストのばく露によって起きた肺繊維症を特にアスベスト肺とよんで区別しています。職業上アスベスト粉塵を10年以上吸入した労働者に起こるといわれており、潜伏期間は15~20年といわれています。治療法は知られていません。

  2. 悪性中皮腫(あくせいちゅうひしゅ)
      肺を取り囲む胸膜、肝臓や胃などの臓器を囲む腹膜、心臓及び大血管の出口部を覆う心膜等にできる悪性の腫瘍です。若い時期にアスベストを吸い込んだ人の方が悪性中皮腫になりやすいことが知られています。潜伏期間は20~50年(40年が発症のピーク)といわれています。治療法には外科治療、抗がん剤治療、放射線治療などがあります。 

  3. 肺がん
      石綿が肺がんを起こすメカニズムはまだ十分に解明されていませんが、肺細胞に取り込まれた石綿繊維の主に物理的刺激により肺がんが発生するとされています。また、喫煙と深い関係にあることも知られています。アスベストばく露から肺がん発症までに15~40年の潜伏期間があり、ばく露量が多いほど肺がんの発生が多いことが知られています。治療法には外科治療、抗がん剤治療、放射線治療などがあります。

  4. 良性石綿胸膜炎
      胸膜腔内に滲出液が生じるもので、半数近くは自覚症状が無く、症状がある場合は咳嗽、呼吸困難の頻度が高いといわれています。

  5. びまん性胸膜肥厚
      呼吸によって肺が膨らむときに便利なように臓側胸膜と壁側胸膜は本来癒着しておりませんが、良性石綿胸膜炎が発症するとそれに引き続き胸膜が癒着して広範囲に硬くなり、肺のふくらみを傷害し呼吸困難をきたします。胸部レントゲン写真上胸膜の肥厚を認めるようになりますが、この状態をびまん性胸膜肥厚といいます。

 

(Q4) どの程度の量のアスベストを吸い込んだら発病しますか?

 アスベストを吸い込んだ量と肺がんなどの発病との間にはある程度の関連が認められていますが、短期間の少量のばく露における発がんの危険性については不明な点が多いとされています。職業性ばく露の場合、低濃度ばく露では胸膜に、高濃度ばく露では腹膜に中皮腫を発症しやすいといわれています。

 

(Q5)以前アスベストを吸い込んでいた可能性がある場合、どうすればいいですか?

 アスベストを吸い込んでいた可能性のある方や呼吸困難や咳、胸痛などの症状がある方、その他特にご心配な方は労災病院等の専門病院に相談されることをお勧めいたします。

 

(Q6) アスベストを吸い込んだかどうか、どのような検査でわかりますか?

  胸部レントゲンでわかる場合もありますが、アスベストを吸い込んだ量がそれほど多くない場合には通常わかりません。

 

(Q7)吸い込んだアスベストは除去できますか?

 一旦吸い込んだアスベストは一部は異物として痰のなかに混ざり、体外に排出されますが、大量のアスベストを吸い込んだ場合や大きなアスベストは除去されずに肺内に蓄積されます。

 

(Q8)アスベストが原因で発症する疾患に特有の症状はありますか?

  発病し、ある程度進行するまでは無症状のことが多いといわれています。またアスベストが原因で発症する疾患に特有の症状はありません。
(Q3)参照ください。

 

(Q9)中皮腫や肺がんの発症を予防するにはどうすればよいですか?
 
  アスベストを吸ったことによる中皮腫や肺がんなどの発症を予防する有効な手段は明らかではありませんが、吸い込んだ方が全て発症するわけではありません。また、吸い込んだアスベストの量、期間、種類によっても異なります。
  肺がんについては、その原因の多くがタバコであることが明らかになっていますが、喫煙者がアスベストを吸い込んでいた場合、一層、その危険が高くなるとの報告があり、禁煙は重要です。
  どうしても禁煙に踏み切れない方は、医療機関の禁煙外来をご利用ください。
  また、住民健診や職場での健診の機会があれば、その他の病気を早期発見するためにも積極的に受けましょう。

2 アスベスト(石綿)の相談窓口

  (1) 健康相談
 
   ■ 和歌山県福祉保健部健康局 難病・感染症対策課
       TEL 073-441-2643
 
   ■ 和歌山県海南保健所
       TEL 073-482-0600
 
   ■ 和歌山県岩出保健所
       TEL 0736-63-0100
 
   ■ 和歌山県橋本保健所
       TEL 0736-42-3210
 
   ■ 和歌山県湯浅保健所
       TEL 0737-63-4111
 
   ■ 和歌山県御坊保健所
       TEL 0738-22-3481
 
   ■ 和歌山県田辺保健所
       TEL 0739-22-1200
 
   ■ 和歌山県新宮保健所
       TEL 0735-22-8551
   
   ■ 和歌山県新宮保健所 串本支所
       TEL 0735-72-0525
 
   ■ 和歌山市保健所
       TEL 073-433-2261
 
   ■ 和歌山労災病院 
       和歌山市古屋435
       TEL 073-451-3181
  
   ■ 関西労働者安全センター  
       大阪市中央区内本町1-2-13 ばんらいビル602 
       TEL 06-6943-1527
  
   ■ 中皮腫・じん肺アスベストセンター 
       東京都江東区亀戸7-10-1 Zビル5F
       TEL 03-5627-6007

 
  (2) 各種相談

  ○ アスベスト暴露歴のある方、その家族の方、開業医等からの診断・治療、健康 診断に関する相談
   ■ 独立行政法人労働者健康福祉機構 和歌山労災病院
       和歌山市古屋435番地
        TEL 073-451-3181

  ○ 健康管理手帳、健康診断、労働補償についての問い合わせ
   ■ 和歌山労働局 
       和歌山市黒田48 和歌山労働総合庁舎
         安全衛生課  TEL 073-488-1151
         労災補償課  TEL 073-488-1153     

  ○ 事業者の方々からの石綿暴露防止対策に関する問い合わせ
   ■ 労働衛生調査分析センター
       東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館内
       TEL 03-3452-3068

   ■ 大阪労働衛生総合センター
       大阪市西区土佐堀2丁目3の8
       TEL 06-6448-3784

  ○ 事業者からの建物の解体作業等における石綿暴露防止対策に関する問い合わせ
   ■ 建設業労働災害防止協会
       東京都港区芝5-35-1 産業安全会館内
       TEL 03-3453-8201

   ■ 建設業労働災害防止協会 和歌山支部
       和歌山市湊通り丁北1-1-8
       TEL 073-436-1327

  ○ 産業保健関係者、アスベストによる健康被害を受けられた労働者及びその家族の方からの健康に関する相談
   ■ 独立行政法人 労働者健康福祉機構 産業保健推進センター
       和歌山市8番丁11 日本生命和歌山8番丁ビル6F
        TEL 073-421-8990

3 アスベスト(石綿)と健康に関するリンク集

   □ 首相官邸 アスベスト問題
   □ アスベスト(石綿)情報(厚生労働省)
   □ アスベスト問題に係る政府の対策について(環境省)
   □ アスベスト問題への対応について(国土交通省)
   □ 石綿(アスベスト)を含有する家庭用品の実態把握調査の結果について(経済産業省)
   □ 独立行政法人 労働者健康福祉機構
   □ 社団法人 日本呼吸器学会
   □ 社団法人 日本石綿協会