エボラ出血熱について

エボラ出血熱は、主として患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)に触れることにより感染する疾病です。
これまでに、アフリカ中央部のコンゴ民主共和国、スーダン、ウガンダ、ガボンやアフリカ西部のギニア、リベリア、シエラレオネ、マリ、ナイジェリア、コートジボワールで発生しています。2014年3月以降、ギニア、リベリア、シエラレオネ、マリ、ナイジェリアでエボラ出血熱の大規模流行が発生しました。

エボラ出血熱とは?

  1. 病原体
    エボラウイルス(フィロウイルス科)
  2. 感染経路
    主として患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)に触れることにより感染する。
    感染したサルなどの動物の血液、分泌物、排泄物、唾液などとの接触でも感染する可能性もある。
    また流行地域の洞窟に入ることは、感染したコウモリと接触するおそれがあるため感染リスクの1つである。
  3. 潜伏期
    2~21日(平均約1週間)
  4. 診断と治療
    (1) 臨床症状:
    発症は突発的である。
    症状は発熱(ほぼ必発)、疼痛(頭痛、筋肉痛、胸痛、腹痛など)、無力症が多い。
    2~3日で急速に悪化し、死亡例では約1週間程度で死に至ることが多い。出血は報告にもよるが、主症状ではないことも多い(2000年ウガンダの例では約20%)。
    ザイール型では致死率は約90%、スーダン型では致死率は約50%である。
    ヒトからヒトへの感染は血液、体液、排泄物等との直接接触により、空気感染は否定的である。
    (2) 診断:血液、咽頭拭い液、尿から病原体や病原体、病原体の抗原又は遺伝子の検出、血清から抗体の検出
    (3) 治療:対症療法
  5. 予防流行している地域への旅行を控える。野生動物や患者に直接触れない。洞窟に入らない。
     

※和歌山県では、万が一、エボラ出血熱疑い患者が発生した場合に備え、感染症指定医療機関に入院後、検査を受けていただく体制を整えています。

関連リンク

このページの先頭へ