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調査研究

○ 平成27年度調査研究一覧

○ 平成26年度調査研究成果


平成27年度調査研究一覧
 微生物グループ
   

 マダニ類のSFTSウイルス保有状況調査

 流入下水を用いた下痢症ウイルスサーベイランスについて

 鶏肉におけるリステリアの汚染実態調査

 衛生グループ

 

 危険ドラッグ分析の検討

 分析法の妥当性評価(動物用医薬品)

 大気環境グループ




 

  酸性雨共同調査研究

  黄砂に関する共同研究

 水質環境グループ
   

  洪水が底生動物に及ぼした影響と回復過程の調査

  河川水中の医薬品汚染実態調査

 

平成26年度調査研究成果

 微生物グループ
    マダニ類の日本紅斑熱リケッチア保有状況調査
   和歌山県における日本紅斑熱の発生地域は、これまで県南部に限定されていたが、2010年以降、新たに県北部を含む大阪府との県境付近でも発生が確認されるようになった。県内における日本紅斑熱リケッチアの浸淫状況について検討するため、マダニ類の捕獲調査を実施した。4属12種、計842匹を採取し、PCR法によりヤマアラシチマダニの若虫1匹から、R.japonica遺伝子を検出した。

流入下水を用いた下痢症ウイルスサーベイランスについて
   流入下水を2014年4月より月1回採水し、ウイルス検索を実施した結果、アデノウイルス7種類、エンテロウイルス7種類及びノロウイルスGⅠ・GⅡを検出した。検出されたウイルスを感染症発生動向調査等によりヒトの臨床検体から得らた結果と比較し、アデノウイルスについてはヒトから検出された5種類のうち4種類が流入下水から検出され、またエンテロウイルスB群でも7種類のうち4種類が流入下水から検出されたことから流入下水からウイルスを検出することで流行状況の把握に有効と考えられた。

食鳥処理場及び市販鶏肉におけるカンピロバクターによる汚染状況の解析
   県内食鳥処理場の拭き取り検体と市販鶏肉計288検体について調査を行った。カンピロバクター陽性率は全体で33.3%であった。検出されたカンピロバクターのうち87菌株について13薬剤を使用した薬剤感受性試験を行ったところ,最も多いもので9薬剤に耐性を示した。C.jejuni79菌株を用いたPenner法による血清型別試験では,型別率は53.1%で9種類の血清型が検出された。また,同じ血清型かつ類似した薬剤耐性パターンを示した4菌株については,パルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)によりいずれも起源が同じである可能性が高いことことが示唆された。
 
 衛生グループ

  分析法の妥当性評価 ~前処理法の検討~
 

 食品中に残留する農薬等に関する試験法の妥当性評価ガイドラインの一部改正に伴い、試験法の妥当性を確認することが必要となった。今回、残留農薬検査法について「ドライアイスを用いた凍結粉砕法」による試料の均一化後、「QuEChERS法」と「固相抽出法」を用いた「STQ法」により抽出、精製を行い妥当性評価を実施した。妥当性評価を行った10農作物において農薬385項目(GC農薬275項目、LC農薬142項目、重複32項目)中、ガイドラインに示されている真度、併行精度、室内精度の目標値をすべて満たした項目は、260項目~311項目の間であった。

 大気環境グループ
    酸性雨共同調査研究
   全国環境研協議会の全国調査の一環として、酸性雨調査(湿性沈着調査及び乾性沈着調査)を海南市役所屋上にて行った。調査の結果、昨年度の雨水のpH加重平均値は4.7であり、年間を通して酸性雨であった。また、降水量とpHは因果関係がみられず、雨水中の海塩由来成分はpH低下に影響を与えなかった。

黄砂影響調査
   平成25~26年度の黄砂シーズン(3月~6月初旬)のPM2.5及びPMcについて、PMF等により解析し、PM2.5は6つ、PMcは5つの発生源を起源としていると推定した。また、この時期のPM2.5は、中国大陸由来の二次生成粒子(主に硫酸塩)の影響が大きいことが示唆された。
 
 水質環境グループ
    洪水が底生動物に及ぼした影響と回復過程の調査
   平成23年9月の台風12号により、那智川流域(那智勝浦町)で発生した大洪水及び土石流が底生動物に与えた影響とその回復過程を把握するため、底生動物を採取し、同定を行った。平成12年度の結果を基準とすると、今年度の調査により回復の兆しは認められたが、3年間の調査では、まだ那智川が完全に回復したとは言い切れない結果となった。