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「ビブリオ・バルニフィカス」は、コレラや腸炎ビブリオの仲間の細菌です。
この細菌による感染症は、6月ぐらいから10月ぐらいまで発生しますが、7月頃が発生のピークとなる傾向にあり、梅雨から秋口にかけ注意が必要です。
この菌は、腸炎ビブリオやコレラ菌などと同じビブリオ科に属し、腸炎ビブリオ(Vibrio
parahaemolyticus)と性状などで共通点も多いグラム陰性桿菌です。
ビブリオ・バルニフィカス(V.vulnificus)の名前はこの菌が創傷(wound=vulnus)を起こすことに由来しています。主に暖かい海水中の甲殻類や魚介類の表面や動物性プランクトンなどに付着しつつ増殖し、周囲の海水中にも遊出します。2〜3%の塩分濃度で良く増殖し、汚染された魚介類の摂取や皮膚の創傷などから人に感染します。
肝臓病や糖尿病の患者、アルコール中毒の人が感染しやすく、通常健康な人が感染することはありません。
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「ビブリオ・バルニフィカス」は暖かい海の中に住んでいます。この細菌が付いた生鮮魚介類を生で食べることによる経口感染(細菌が口から入って感染すること)がほとんどです。
ただし以下のような特徴があります。
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@ 健康な人がこの菌が付いた食品を食べても、まず問題はありません。
A 肝硬変など肝臓が悪い人や、病気で免疫力が低下している人がかかりやすく、注意が必要です。
現在病院で肝臓病(肝炎やアルコール性肝障害等)や免疫疾患で治療中の方、あるいは医師から注意が必要とされた方が該当します。
B この病気は、人から人には移りません。
C 体の傷口から菌が侵入することもあります。
D この菌は加熱することで簡単に死滅します。
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@ 潜伏期間(感染から症状が出るまでの時間)は数時間から2日程度です。
A 最初に見られる主な症状は、手足の猛烈な痛み、皮膚の腫れ(水ぶくれも含む)、高熱、悪寒、血圧の低下などです。腹痛が見られることもあります。
B この病気は進行が大変早いため、手足の痛みが始まって数日以内に亡くなるなど、非常に重篤な症状を引き起こすことがあります。致死率は50〜70%と言われています。 |
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有効な治療方法はまだありませんが、点滴や抗菌薬、血液透析などのほかに手足の腫れに対し切開術を行います。「ビブリオ・バルニフィカス」感染症の予防接種(ワクチン)はまだありません。感染の予防が非常に大事です。
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健康な人は感染することはありませんので心配いりません。
肝臓病の人や免疫力の低下した人は6月から10月ぐらいの間における魚介類の生食を控えるか、十分に加熱調理したものを食べるようにしてください。
更に皮膚の傷口からの感染を防ぐために、生鮮魚介類の調理で怪我をしないように注意してください。
海水浴は避けるとともに海岸では素足にならないように気をつけてください。
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(食中毒の予防と同じです)
(ア) 調理するまでは、冷蔵庫に保管しましょう。
(イ) 調理する場合は、表面や内臓を取った後も十分に流水で洗浄しましょう。 |
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(ウ) 海産物は、十分に加熱調理し、早めに食べましょう。
―貝を煮る時には貝が開いてからも5分間煮ましょう。
―貝を蒸す場合には9分間以上調理しましょう。
―開かない貝は食べないようにしましょう。
―むき身の牡蠣は3分間以上ゆでるか、191℃で10分以上焼きましょう。
(エ) 調理後のまな板などの調理器具は、洗剤を使って十分に洗浄し、熱湯で消毒しましょう。また、手は石鹸を使って十分洗いましょう。
(オ) 魚介類の調理後、洗浄・消毒をしていない調理器具で、他の食材を調理しないようにしましょう。
(カ) 生の魚の肉汁や水分が果物や野菜、調理後の食品にかからないようにしましょう。
(キ) 塩分や海産物に体の傷口がつかないように気をつけましょう。
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肝臓病などをお持ちの人や免疫力が落ちた人が生鮮魚介類を生食後、手足の痛みなど、体調に不調を感じたら、かかりつけの医療機関にご相談ください。 |
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さらに詳しく知りたい方は
国立感染症研究所のホームページ
厚生労働省のホームページ
ビブリオ・バルニフィカスに関するQ&A
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