実際に阪神・淡路大震災を体験し、被災女性の支援を行ったNPO法人ウィメンズネット・こうべ代表の正井礼子さんを迎え、なぜ防災計画や避難所の運営には女性の視点が欠かせないのか、一般報道ではなかなか取り上げられなかった被災地の実情を交えた、具体的で説得力のあるお話を聞きました。
校庭の遠い片隅の暗がりに置かれた男女共用のトイレは、女性や子どもたちには恐ろしい場所だった。報道で元からの大家族のように助け合っていると美談化された避難所での生活は、家族でも何でもない見知らぬ他人の視線に日夜さらされ着替えすらままならない生活だった。そんなトイレや避難所や瓦礫跡で性暴力・性的嫌がらせが多発していた。それなのに、みんな被災者なのだから、非常時なのだからという理由で大切な人権が簡単に踏みにじられた。
そして、早期に仕事に復帰していく男性たちの陰で、余震におびえながら置き去りにされた妻たちや解雇されていった女性たち・・・参加者のみなさんは「初めて聞いた話で、とてもショックでした」と少なからず驚いた様子でした。
また、防災には「いざというときに支援してくれる人を3人登録しておく制度づくり」等のネットワークづくりや、女性も判断を人任せにせず「自己決定」「自己責任」能力を磨くことが必要など、日頃からの取り組みの重要性を説かれました。
その後の「自分たちで考える防災」をテーマとしたグループ討議では、広川会場、新宮会場とも時間を超過するほど大変熱心な話し合いが行われました。
「分かっていたつもりだったが、全く分かっていないことに気づいた」「これから自分に何ができるのか考えたい」など、「とても勉強になった」という声をたくさん頂きました。
(広川会場では71人、新宮会場では56人の方々がご参加くださいました。ありがとうございました。) |