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第2章 紀淡海峡周辺地域の地域交流資源の発掘

2-2 風土・文化の共通性・類似性の現状
 本節では、1 地名、2 地質、3 海洋、4 めぐり、 5 産業、6 国家プロジェクト、7 平和教育・震災教育の場、 8 国際交流の場について、紀淡海峡地域の共通性をみていきたい。

1「地名」(徳島・淡路・和歌山)
 紀淡海峡と鳴門海峡、そして紀伊水道を介して連なる徳島・淡路・和歌山は、 自然環境に多くの共通点をもつ。共に太平洋に面し、温暖な気候に恵まれているとともに、 中央構造線がこの地域を貫き、それに沿って地層・地質としてもつながっている。 そして、共通性をもつ自然環境は、それぞれの地域に類似した文化を形成する。 なかでも、海峡・水道の両岸において多くの共通した地名が注目される。
 徳島の海南・那賀・明神・上板・六郎・弁天・三ツ石・千畳敷・佐野・勝浦・椿は、 和歌山側にも同地名が在り、徳島・淡路・和歌山の間では佐野・明神・吉野が共通である。 また徳島の牟岐(むぎ)、淡路の室津、和歌山の牟婁(むろ)なども類似する。 淡路の阿万に和歌山の海部、徳島の由岐、淡路、和歌山の由良、 徳島の日ノ峰、和歌山の日ノ御崎など、他にも類似した地名は多い。
 以上は、類似する読みを基本にあげてみたが、このような地名の共通性を論じるには、さらなる論考が必要である。

地名地図
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