統計調査員の仕事

 

 正確な統計を作るためには、多くのデータを集めなければなりません。それは統計を作る様々な過程(かてい)の中で、もっとも手間がかかり、根気のいる仕事です。よい統計を作るためには、データを提供してくれる人たちの協力が必要であるのはもちろんですが、そのデータを確実に集め、間違いがないか確認し、整理することがとても大切なのです。我が国では、統計づくりの第一線ともいえるこの重要な仕事を統計調査員が支えています。

 
  統計調査員は、法律に基づく重要な統計について、大臣又は県知事から、調査ごとに任命される非常勤の公務員です。調査対象である世帯や事業所などに調査票を配布(はいふ)し、正しく記入していただけるように調査の趣旨(しゅし)や内容について説明し、記入された調査票を回収して点検・整理を行うことなどがおもな仕事です。

 
  もちろん、調査に協力してくださる方が多いのですが、留守(るす)がちで、何度訪問してもお会いすることができなかったり、忙しいから、となかなか協力してもらえないことも。また、最近はオートロック式のマンションが多く、玄関にたどり着くのがひと苦労、といったことも増えています。それに、個人情報を出すことを不安に思う人が増えたので、統計調査で回答が漏(も)れることはないとていねいに説明する必要もあります。統計調査員は、必要に応じて根気よく説明を重ね、調査への協力を呼びかけ、我が国の正確な統計を支えているのです。

 みんな仕事や生活に忙しく、調査に回答するのは大変かもしれません。自分ひとりくらい協力しなくても、結果に大した違(ちが)いはないだろう、と考える人もいるかも知れません。でも、そういった考えの人が増えて多くの人たちの協力が得られなくなると、やがて統計の正確さが失われ、私たちの国がいったいどこへ向かおうとしているのか、自分の住むまちの姿がいったいどうなっているのかが分からなくなって、結局はみんなが困ることになってしまいます。必要な時にいつでも正確な統計を利用できるようにしておくためには、みんなが統計の大切さを理解し、その作成に少しずつ協力することが欠かせないのです。