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監察査察課

平成28年仕事始め式知事訓話


平成28年1月4日 県民文化会館

 

 皆さん、明けましておめでとうございます。
  今年も大変いいお天気で清々しい雰囲気の中に明けた年だと思います。
  昨年は和歌山にとって、史上1番位に忙しい年だったんじゃないかなという風に思います。しかも、たくさんの事がありましたけれども、みんなで頑張って、県民の方々にも本当に協力して頂いて、ことごとくと言ったら言い過ぎかも知れませんけれども、うまくいった。そういう年であったという風に思います。
  春の高野山開創1200年、それからインターハイがあり、エルトゥールル号の125周年があり、それから国体があって、心配をした男女総合優勝もうまくいって優勝出来て、障害者スポーツ大会も中々うまくいって、最後は世界農業遺産がうまくいって。しかも観光客もですね、これは楽天のネット予約の数字ですけれども、2年連続で年間を通じて全国で2番になった。まあ着々とうまくいっていると、こういう事であったと思います。来年もこの調子でですね、県民の皆さんも自信を持って下さったし、それから国体をめざしたという事で道路の整備なんかもやってきたし、防災の色んな道具も着々と出来てきたし、よし、この調子で頑張ろうと、まあこういうようなですね、今年の姿だったんじゃないかという風に思います。
  ただ、残念ながらですね、1月1日の津波誤報事件が起こってしまいました。私は、あのシステムに懸けた危機管理グループの熱意については、些かも疑う所はないし、今でも立派であるという風に思っています。何と言っても、勘や経験に頼っていた津波の予想をですね、科学的にしかも実測でもって出来るというような事を作り上げたのは、世界でも和歌山県だけであります。もちろん、ジャムステックの、あるいは政府が作ってくれたセンサーを海底に配置して、それを基にしてコンピューターシステムを作って、それで実際の海底の隆起がどの位であったかというのを実測した上でそれが津波になって沿岸にどうやって押し寄せてくるかというのを解析するシステムであります。従って、ものすごく正確に津波だとか浸水予想だとかそういうのが出来る。こういうことになってどうだ参ったかと言って、自慢を私はしておりました。そしたらですね、聞いてみますと、平常時においても潮位の変化がありますから、その潮位の変化の所をですね、入力し損なった。なんで今年だけ、毎年毎年それを入れなきゃいけないのかなという気もするんですけども、具体的にはそれを入れ損なった。従って、潮位の変化をですね、どうも津波だと機械のシステムが勘違いしてしまった。こういうのが原因のようであります。
  まあ、ここから明らかな事は、我々はやっぱり油断をしてはいけない。それで、色んなものを作り上げる勇気を持たないといけないけれども、なんか忘れてることはないかなあとか、ちょっと間違ったかも知れないなあとか、大丈夫かなあとか、そういう事をいつも考えながら、しかし大丈夫であるかないかわからない不安があるとすると全部やめようなんてそういうだらしないことではなくて、それでも前を向いて進んで行かなきゃいけない。そういうのが教訓であったかと思います。
  県民の皆さんに大変な迷惑をかけましたし、せっかく出来たシステムについてちょっと泥が塗られた感じもしますし、それから、一番やっぱり迷惑をかけたのは、防災をやっている方々ではなかったかなあという風に思うんです。そういう方々は、県民の皆さんの安全を守るために直ちに出動しなきゃいけない。一日という大変な国民の祝日をですね、かなり迷惑をかけたということでですね、我々はこれからも謝り続けながら、やっぱりそれを二度と起こらないように努力をしていかねばという風に思います。
  それで、こういう話は実はこの1つだけではありません。1番初めに昨年は結構輝かしい年であった、こういう風に言いましたけれども、実は私は色んな危機感をたくさん感じていました。例えばTPPへの対応とか、あるいは次のインフラ整備に対する政府との合意の話とかですね、あるいは地方創生への動きの話とか、そういうものって必ずしも和歌山県が先を読んで予め突っ走って、それで政府を誘導していくような立派な事であったかというとそうでもない。少し時代の変化が激しい時にはですね、放っとかれたというところもないこともない。従って、これ以上にですね、この時代の変わり目の時はみんなで頑張らないといけない。今、実はそういう風に思っている次第です。従って、1つの話だけではなくて、我々は前へ一生懸命進んで、和歌山の勢いを取り返さなきゃいけない。県民の皆さんと一緒にですね、時にはそのリーダーとなって頑張っていかないといけないのだけども、やっぱり油断をしてこれでいいんだろうと思うことはあります。世の中の動きも、アンテナをものすごく高くして掴みながら、しかもどうしたらいいかというのを常に考えながらやっていかなきゃいけない。こういうことが、今の我々にとっての教訓であり課題ではないかそんな風に思います。
これから和歌山を更に元気にしていくためにですね、皆さんと一緒に今年も頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
  重ねて、明けましておめでとうございます。