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Stage 3 共同
産学官の共同開発で新分野を拓く

ひとつの企業だけでは膨大な時間を要する研究や技術開発も、産学官が互いに協力することでスピーディに大きな成果が得られます。今、垣根を超えた共同開発が和歌山の産業を活性化しています。

共同開発で天然フェルラ酸の製造に成功
フェルラ酸とは米糠に含まれる物質で、食品分野において抗酸化剤や変色防止剤に使用されています。以前は合成でしか製造できませんでしたが、米糠から米サラダ油を製造する築野食品工業(株)が製造過程で排出される廃油の再処理を県工業技術センターと共に研究したことから、天然のフェルラ酸の効率的な抽出製造法の開発に成功しました。
現在は県工業技術センターが用途開発を、大量生産の技術開発を築野食品工業が担当し、食品分野のみでなく化粧品や香料、医療品の原料として活用されるよう研究を続けています。


フェルラ酸を使った新たな用途開発の研究も進行中。





フェルラ酸を用いた製品。
「きのくにコンソーシアム」でポリ乳酸加工の製品開発に挑む
「きのくにコンソーシアム」とは、産学官研究交流会を通じ、大学や行政の試験研究機関と企業が連携して独創的な新製品や新技術の開発に取り組むグループ(コンソーシアム)に対し、(財)わかやま産業振興財団が支援を行うものです。
合成樹脂成形品の製造販売を行う大洋化学(株)はこの制度を活用し、植物(とうもろこし等)から得られるポリ乳酸を原料とした生分解性樹脂※を用いた製品開発を県工業技術センターと共同で開発しています。
現在、同センターではポリ乳酸の課題とされている耐熱性の改善を研究し、大洋化学では改善された特性を活かした製品の開発を進めています。将来は、透明で肉圧な樹脂の加工技術を開発し、さまざまな用途に活用できるように頑張っています。
※生分解性樹脂…土に埋めると微生物の働きで分解が起こり、時間が経つと消滅してしまう環境に優しい樹脂。


「環境に優しいポリ乳酸はこれから期待される樹脂。製品開発にも大きな可能性が広がります」と話す大洋化学(株)技術開発部の上田重雄次長と尾崎美沙さん。



ポリ乳酸(手前)と成形加工した樹脂。より透明で厚みを持たせる加工技術の開発を進めている。

和歌山県の英知を結集して次代の新技術を研究
大型研究開発プロジェクト
県と(財)わかやま産業振興財団は、大学や県立試験研究機関などの技術や人材を活用して、新しい起業や産業の種を探し、競争力のある技術を生み出すことにも積極的に取り組んでいます。

地域結集型共同研究事業
大学と関係企業等の結集して、より競争力のある農業資源の開発や産業化を行うため、ウメ枯れや環境ストレスに強い優良台木の開発、有用牛の効率的な生産技術の開発などの大型研究開発を行っています。

都市エリア産学官連携促進事業
和歌山市に集積する化学系企業を対象に、大学等の研究者の高い技術力を活用し、競争の激しい有機化学材料の分野で、1ミリの100万分の1という微細なナノレベルの技術力を生み出す研究開発を行っています。





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