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連13号


卓越した物作りとお客様の声で進化する!全国へ発信する和歌山ブランド
 

豊かな自然と文化のもと、
多様で優れたものづくりの歴史を持つ和歌山。
全国区の知名度を誇る製品もある一方、知られざる名品も数多い。
県ではそんな魅力あふれる県産品を掘り起こし、
「 和歌山ブランド」として全国に向けた販路拡大を支援している。
平成15年度から始まったこの取り組みは、着々と実を結びつつある。

たくさんの人でにぎわう「和歌山フェア」の会場。
生産者も売り場に立ち、自らの商品をPRする。


生産者と小売店の出会いをプロデュース。

生産者と小売企業の出会いの場となる「商談会」。
 取り組みの中心となるのは、小売店で開催する「和歌山フェア」。イベント的な単発の物産展ではなく、生産者に小売店や消費者との出会いの場を提供し、継続的に店頭に並ぶ「定番商品」を生み出すことが目的だ。フェアを契機に新たな販路を得た商品はこれまでに200品目を超え、取引先も大手量販店や高級スーパー、 百貨店、ホテルなど様々な業態に広がった。インターネットでの通信販売などとあわせて、「和歌山ブランド」の販路拡大に大きな効果をもたらしている。
  情報力を活かして、地域産業の活性化を。

大手スーパーで定番商品となった和歌山県産品。
 フェアと、それに先立つ商談会の開催は、小売店や消費者の反応を知る貴重な機会でもある。消費者にとって魅力的な商品とは何か。流通する上で足りない要素は何か―。プロのバイヤーの意見、売り場での消費者の声は、ものづくりの強力なヒントになる。それに加えて、専門家によるアドバイザー制度や一般消費者によるモニタリング制度を通して、商品開発の支援も行っている。
 全国に通じる力強い「和歌山ブランド」をつくること。それは、豊かで活気あふれる地域産業を育てることでもあるのだ。

数字で語る「和歌山ブランド」発信力(平成15年4月〜17年11月実績)
89回
「和歌山フェア」開催回数。関西・首都圏を中心に定着し、次の開催を楽しみにするリピーターも増えた。
 
9億6千万円
「和歌山フェア」売上額。フェアの定着に伴い着実に増加。地域産業の活性化に大きく貢献している。
 
1億1千万円
インターネット通信販売「わいわい市場」売上額。様々な県産品を販売する人気サイトで年間アクセス数は100万件を超えた。

お客さまに伝えるべき価値がある。
紀ノ国屋が選んだ「和歌山ブランド」。

株式会社紀ノ国屋
青葉台店・渋谷店 統括部長
市村 重雄さん
 首都圏に10店舗を構え、品質の高さと信頼性でスーパーマーケットのトップブランドを築いた紀ノ国屋。最初の「紀の国わかやまフェア」を開催したのは2003年のことだ。「商品のよさを伝えたいという生産者や県の方々の情熱と、お客さまに高い価値をご提供したい私たちの思い。それが融合して、大変熱気のある売り場になりました」。そう語るのは、青葉台店・渋谷店統括部長の市村さん。「最近は他県からのオファーもありますが、いちど和歌山のフェアを見にきてほしい、とお願いしているくらいです」。
 フェアも回を重ね、十数種類の定番商品が誕生した。紀ノ国屋の厳しい基準をクリアし、なおかつ消費者からも支持された証だ。「私たちが求めるのは、お客さまに『価値』をきちんとお伝えできる商品です。これからも魅力あふれる新たな『和歌山ブランド』の登場に期待したいですね」。

全国区に続々登場!こだわりの和歌山ブランド

観音山フルーツガーデン
観音山レモン
紀の川市粉河

日本でも数少ない栽培の適地・観音山で育てられるノーワックス・ノー防腐剤のレモン。
観音山フルーツガーデン
児玉 美恵子・典男さん
  「皮ごと食べられる」品質は、
手間と愛情の結晶。
 紀の川水系のよい水、有機肥料など、徹底したこだわりで育てられる「観音山レモン」。果皮の保護剤であるワックスや防腐剤を使わず、皮ごと食べられるのが特徴だ。「自分の孫が食べるなら…と考えたことがきっかけですが、この品質を実現するために、果実の扱い方や流通ルートを工夫しました」。そう話すのは、観音山フルーツガーデン代表取締役の児玉さん。「収穫から箱詰めまで手作業を徹底し、衝撃を与えないこと。通信販売や小売店への直卸しなどの販路を開拓し、流通過程の短縮にも取り組みました」。衝撃はえぐみの原因でもあるため、この工夫は味の向上にもつながり、新鮮なおいしさと安心・安全のレモンが誕生した。

お客さまの顔を見つめて、
さらなる価値を届けたい。
 品質にこだわる児玉さんの思いを後押ししたのが、紀ノ国屋「紀の国わかやまフェア」での販売だ。「フェアの最中には、何度も東京のお店まで行ってお客さまと直接お話をしました」。消費者の声を聞く機会を得たことが、次のものづくりにつながっていく。「いま、この園地ではハチミツも採取しています。ここで採れたレモンに、ここで集めたハチミツを添える。物語があるでしょう」。和歌山生まれのブランドは、まだまだ進化を続けている。


西出水産
灰干しさんま
和歌山市

熟練の手わざで生まれる、
「灰干し」のおいしさ。
 雑賀崎の港にほど近い、西出水産の加工場。作業台に向かう人たちが、開いたさんまを次々にセロファンに包んでいく。「うまみだけをぎゅっと凝縮させる、それが灰干しという加工法です」。代表取締役の西出さんは話す。セロファンの極小の穴を通して徐々に水分を灰に吸収させるため、生と干物の間のような独特の仕上がりになる。セロファンは、塩化ビニルではなくパルプ製のものを使用。灰も、化学物質を一切含まない天然のものを独自に配合するなど、健康と環境にもこだわった。「空気に触れるのは、セロファンで包む工程のほんの数分だけ。たんぱく質などが酸化しないから、味も食感も抜群なんです」。

驚くほど素早い手さばきで一匹ずつさんまを包み、紙と灰の間に挟んで乾燥させる。
  もっと多くの人に、
この味を知ってもらいたい。
 関西では、百貨店をはじめ多くの小売店で販売されている人気の
商品だが、関東での販売は、紀ノ国屋が初めてだった。「さっそくリピーターになってくださったお客さまもいて、嬉しかったですね」。ただ、「灰干し」という加工法の知名度はまだ低い。「紀ノ国屋さんでのフェアを通じて、新しいお客さまとの出会いもありました。このおいしさを、もっとたくさんの方に知っていただきたいと思います」。

  脂の乗ったさんまのうまみが凝縮。一日に8千から1万匹もつくる、和歌山発の人気商品のひとつだ。
西出水産 代表取締役
西出 隆一さん
 


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