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和歌山の人、社会、地域 和 nagomi 和歌山モノづくりのポテンシャル 2007 vol.4

POTENTAL of Wakayama Products
03 Ume Liqueur

ブームの陰に「紀州産梅酒」の深化と進化

健康ブームにのって愛好者が増える梅酒。
自家製の梅酒も旨いが、梅の本場で、梅を知り尽くした匠が創り出す旨味は、やっぱりひと味もふた味も違う!

梅酒

最高の素材をつかう

 平成19年2月〜3月、大阪天満宮で一週間にわたり「天満天神梅酒大会」が開催された。全国から60社が80種もの梅酒を出品し、一般消費者とソムリエなどの品評を仰いだ結果、最優秀の梅酒に選ばれたのが、和歌山県の酒造メーカー・中野BC(株)の「紀州梅酒 紅南高(べになんこう)」だ。「最高の梅だけで梅酒を作った」、西田圭史常務はこだわりを語る。
  「紅南高」とは、梅の最高峰といわれる紀州南高梅の中でも、表皮の一部が赤く色づいたものをいう。天候に恵まれた年に、日当りの良い枝からしか収穫できない実で、普通の梅より香りが高い。「紀州梅酒 紅南高」には、その貴重な実だけを贅沢に使った。しかも「鮮度の高いものだけを選りすぐって漬け込み、もう一段風味を高めた」と西田常務。少し酸味のある飲みごたえのある味わいが魅力だ。

オーク樽
紀州梅酒 紅南高

梅干メーカーの新梅酒

 今、梅酒がブームだという。梅酒専門のバーができ、居酒屋でも複数の銘柄を品揃えしている。メニューには“緑茶梅酒”や“赤しそ梅酒”など、一見して味を想像しがたいものが並び、つい試したくなる。
  日本一の梅の産地、みなべ町にある井口食品工業(株)では、梅とチェリーブランデーを合わせた梅酒「梅子桜子」を生産。「普通の梅酒より濃厚で甘め。女性に人気」と井口裕元取締役。タンクで1年寝かせた後、ウィスキーを熟成させるオーク樽で、さらに1年寝かせて味にまろやかさを出す。海外でも評価され、モンドセレクション金賞を受賞した。
 同社はもともと梅干が専門。大正7年創業の老舗だけに、梅の見極めは確かだ。「梅酒には青梅と完熟梅の中間のものが良い」という判断が可能なのは、「梅を知り尽くした梅干メーカー」だからであり、ひいては梅の産地だからこそだ。
  2006年には、この2社を含む12の梅酒メーカーが、和歌山の梅酒の味を多くの人に知ってもらいたいと、「本場・紀州産梅酒の会」(下記参照)を結成。和歌山のメーカーが取り組む、伝統の味をより洗練させつつ梅酒の味を広げる試みは、確実に新たな梅酒ファンを獲得し、ブームを支えているようだ。

匠の梅酒
「本場・紀州産梅酒の会」の自慢の梅酒をご紹介します。

■「紀州南高梅酒」:熟した梅が醸す、華やかな香りと爽やかな酸味が特長。<(株)ウメタ>
■「紀州梅酒」:完熟梅を使用し、青臭さのないフルーティな仕上がりに。<(株)梅屋>
■「備長炭のしらべ」:備長炭と一緒に熟成させることで、まろやかに。<尾ア酒造(株)>
■「木の国 樽貯蔵」:完熟梅を樫樽で長期熟成。甘酸のバランスが絶妙。<木の国酒造(株)>
■「紀州鶯屋赤い梅酒」:名水で完熟梅を醸造。赤しそが加わりすっきり。<(株)酒のかまくら>
■「梅と米で醸りました」:こだわりの日本酒で仕込んだまろやかな逸品。<中勝酒造(株)>
■「蜂蜜梅酒」:熟成梅酒に蜂蜜とローヤルゼリーをブレンド。<中田食品(株)>
■「紀州石神の梅酒」:微生物や土作りを重視して育てた特別栽培の梅を使用。<(株)濱田>
■「幻の梅酒 熊野伝説」:完熟梅を3年以上熟成させ、濃厚な味わいに。<プラム食品(株)>
■「八岐の梅酒」:白桃の如く芳しい香り、コクと抜群のキレが自慢。<平和酒造(株)>

「本場・紀州産梅酒の会」の梅酒

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