編集後記
ひたすら働き続けてきた団塊世代が定年を迎える。失われようとする自分自身、家族との絆。自然を取り戻そうと、田舎暮らしを希望する人も多い。田舎の自然に癒される。田舎はそんな甘いものではない。厳しい自然、不便な暮らし、地域との濃い関わり。「定住は人生の大事業」立松氏が言っていた。余生でなく、もう一度違う人生をやり直す。それくらい真剣なことであるべきだ。そして、定住を支援する地域の人がいる。受け入れる側も真剣だ。和歌山の田舎には、美しい自然がある。美しいものは、失われやすい。辛うじて残された美しさの中に、地域の人々の笑顔とその奥にある健気な努力が見え隠れしている。
人、社会、地域の「和」は豊かな自然・文化など魅力ある「和歌山」で育ちます。その「和」の中でこそ「和み(nagomi)」が生まれるのです。そんな「和歌山」の魅力を発信していく情報誌として、本誌タイトル「和(nagomi)」が生まれました。 |
和歌山県総合情報誌「連」は、15号をもちまして終刊とさせていただきました。読者の皆様のあたたかいご支援、ご鞭撻心より感謝いたしております。
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