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知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します。

平成25年1月29日 知事記者会見

平成25年1月29日 記者会見室

 今日は発表事項の前に重大なことを申し上げたいと思います。
 それは、1月25日付けの毎日新聞の記事についてです。「記者の目」という神戸支局の石川貴教記者の写真入りで記事がありました。記事を中途から引用しますと、タイトルは「関西広域連合設立から2年」ということでありますが、『昨年12月27日の広域連合委員会では、第2次安倍政権への要望書をまとめる際に不協和音が噴出した。橋下市長「首長と参院議員との兼職禁止規定を外してくれ、と盛り込んでは」仁坂吉伸・和歌山県知事「自分が知事をしている立場から言うと(兼職は)できるわけがない。反対だ」約20分の激論で結論は出ず、井戸敏三連合長(兵庫県知事)が預かった。今月8日に公表された要望書の表現は、「参院への地方代表の参画を図る」と玉虫色になった。首長同士の応酬を、井戸連合長は「首長と政党幹部の立場は使い分けており、政党の主張を繰り返しているわけではない」と一笑に付すが、事はそう単純ではない。橋下市長が強硬に主張した「兼職禁止の撤廃」は維新の衆院選公約の1つであり、仁坂知事は維新と争った自民党の推薦を受けている。井戸連合長の言が事実としても、首長同士の衝突を放置すれば政争の色が増し、関西広域の活動も色眼鏡で見られかねない。そもそも兼職禁止の撤廃は、関西広域の本分ではない。』
とまあ、こういうことになっとるわけです。
 そこで、私は大変怒っておりまして、これを毎日新聞の立派な方々に言いましたら「早速抗議をしなさい」、それから「記者会見などで言うのも良いでしょう」と言われましたので、「言われましたので」と言って人任せじゃないんですが、皆さんに申し上げておきます。
 先ず、始めの私の発言は省略していますけれども、正しく伝わっています。そういうふうに言いました。問題は、1つは、「仁坂知事は維新と争った自民党の推薦を受けている」と、「だからこう言った」とは書いてないんだけれども、この脈絡で言えば、「推薦だから、わざとそう主張した」との類推を呼ぶということは明らかだろうと思います。
 さらにその後で、それを正に刺激するように、「首長同士の衝突を放置すれば政争の色が増し」と書いてあります。したがって、その様に政争的に行動したのであろうということが、さらに類推されるようになります。それから、私に言わせれば、何故これが「政争」なのであるかと。これは政争でも何でもなくて、それぞれの地方公共団体の長の在り方を堂々と議論したものだと、私は思っています。
 さらに3つ目に、「関西広域の活動も色眼鏡で見られかねない」と書いてあるんですけれども、色眼鏡で見られかねなくさせているのは、この人の記事ではないかと私は思います。
 先ず事実を申し上げますと、私は「首長の兼職」には反対です。理由は、2つのことは申し上げましたが、3つ目は言いませんでした。それも含めて言いますと、第1に、まじめに首長の仕事をしていると、私もそうですが、大変忙しくて、とてもじゃないが兼職など出来るわけがない。したがって一心に、選挙民からの付託を果たすようにやるべきである。これは、私の主張でしたから、その時も申し上げましたように、橋下さんが違う方向へ走られても、それは別に「あなたは間違っている」と言うつもりもないということであります。ただし、あの時は広域連合として、それを賛成してくれと、つまり私もその推進者になってくれ、と言われたから「いやだ」と言っただけであります。
 第2に、私の意見の2番目ですが、これは直接申し上げましたが、国の一員として意思決定に参画しなくても、国の意思決定に影響を与えることは、首長としては、色々と運動すれば出来ると、私は思っています。現に、例えば梅の20度問題とか、ミッシングリンクの政策の徐徐の変更とか、そういうことで効果はあったと思っています。逆に、例えば国の議員になったところで、その議員の主張が全て認められるわけではありません。もちろん活動は出来るわけですけれども、多数決の原理によって、ひょっとしたら、うまく実現できないという可能性もあって、そこは同じことじゃないかと、私はそういうふうに思います。
 3番目に、これは言いませんでしたが、より本質的な問題が実はあります。それは利益の相反ということです。和歌山県の代表として私は県知事に選ばれています。したがって、和歌山県の利益になるようなことを一生懸命努力するというのは私の職業倫理にのっとるところだと思っています。しかし国全体の政策を考えるときに、たまには、和歌山県の利益はちょいと置いといて、やっぱり全体の為にはそこは犠牲になってもらわないかんということが必ず出てくると思います。かなりの頻度で、それは出てくるんじゃないか。その時に選ばれている人が二重人格であったら、一体どういうことになるんだろうかというふうに思います。私はいろんな制度が全部ごろごろっと改革されて、例えば知事が知事の身分のまま、例えば新しく改革された参議院議員になるというのは別に反対しません。ただその時は知事の代表として言っているわけですから、知事として言っているわけですから、知事として行動すれば良いということですけれども、国政の議員として選ばれるということと、知事として選ばれるということとは、私はやっぱり違うのじゃないかと思っているものですから「反対です」と、ずっと申し上げております。
 ただし、橋下さんが別のことを運動されているということについては、あの時も発言しましたけれども、「別に反対しないよ」というふうに言います。ただ共犯者になれとは言わないでくれと、それだけの話であります。共犯者っておかしいですね。悪い言葉ですけれども、良い言葉としての「同調してくれ」というのは「いやだ」ということを言いました。
 このような類推を可能にするためには、やっぱり証拠がないと私はいかんと思います。反証として、私は自民党の言いなりになっとるか、ということであります。もちろん選挙の義理は果たさなきゃいけない。これは公言しておりますから、選挙で応援してくれたところには応援に行きますけれども、政策は自分で自立的に考えているつもりであります。
 2番目、本件で、自民党から働きかけられたことなんか1回もありません。あるとすれば、それですね、どこかで証拠を出して「だから言うことを聞いているんじゃないか」と、そういうふうに言うのがフェアではないかと思います。
 3番目に、自民党自身が、私の知る限りですよ、兼職禁止について積極的に運動しているかというと、どうもそんな感じはあまりしません。私は発言していますけれども、自民党の首脳陣が「あれは反対だ」と言ったのはあんまり聞いたことがないんですが、それはあんまり私が知らないからかもしれません。
 以上のようなことを、天下の公器、立派な毎日新聞が、根拠もなく、人が自民党の走くであるかのようなことを言うのはやめてもらいたい、というのは私の主張であります。
 第2に、余計なお世話かもしれないけど、真実を知らせるというのがジャーナリスト魂だと私は思っておりますが、真実と関係ない類推を言うのが果たしてそうなのかと思います。
 第3に、この記事は「記者の目」ということで、この人の署名記事なのですが、やっぱりそれなりに会社としてはチェック体制というのがあって然るべきだろうと思います。そういう意味でチェック体制はどうなっておるんだということで毎日新聞の猛省を促したいと思います。ただし、こう言っているからといって、他所の方で、毎日新聞に冷たくあたるとか、立ち入り禁止とか、無茶苦茶なことを言う人がかつて何人もいましたけれども、私はそんなことを全くやる気はありませんし、和歌山における毎日新聞の支局長さんとか記者さんの活動にはいつも敬意を表しております。

(仮称)和歌山南インターチェンジについて 資料1

 今日は発表事項が3つです。

 1つ目、和歌山南インターチェンジについて発表をしたいと思います。和歌山南インターチェンジは、かねてから、和歌山市にインターチェンジが1つ、それから紀の川の北岸に1つ造って、だけどもう1つ、やっぱり造ってもらった方が渋滞の解消や、あるいは、南の方の交通の便という点では、ものすごく良いんじゃないか、ということで、かなり働きかけ等々がありました。私はこれについては、反対をした覚えは全くありませんが、しかし、今回のような前向きに1歩踏み出すということは、慎重にしていました。後で詳しくご説明します。しかし、諸般の事情で、これは県が主導的に建設に向けて動きだそう、ということを決めましたので、それを発表させてもらいます。そのために、これはスマートインターチェンジという制度を使って、国にお願いをしに行く、ということでありますが、そのためには関係者で構成する地区協議会というのをまずつくって、そこで衆議一決して国に頼みに行く。まあ、こういうことになっているわけです。したがって年度内に、この地区協議会を設立し、来年度できるだけ早くお願いに行こう、と思っています。その辺のスケジュール感とか、そういうのは資料の枠の中の右下に書いてあります。それからスマートインターチェンジというのは何か、というのも資料に書いてありまして、従来型と違って、割と簡易にETCだけですが造ることの出来るインターチェンジです。全国でかなり多くのものがございます。しかし、ちょっと需要が減ってきたので、そろそろこのスマートインターチェンジを造る、という事業を止めようか、という動きが国の方にあります。止められたら大変なので、この際、申請をしておく。宿題を果たしておいた方が良い、と思ったというのが、1つの動機であります。それでどういうふうにやるかというと、ここにある南港山東線というのが、北からきております松島本渡線と交わるところです。これを国体の頃までにできる予定です。その後の事業化の計画は、まだ立てて無かったのですが、このスマートインターチェンジができるタイミングに合わせて、この南港山東線を東進させるようにしたいと思っております。現在の都市計画は、ご覧のように南港山東線が、まっすぐ東西に伸びていて、これが紀の川市の方に走っていくわけですが、かなりの費用もかかるし、それにちょっと上の方にグリーンの線があります。これは和歌山橋本線という2車線の片側1車線の歩道等もある道です。したがって、これに早い段階で繋げて、2本同じようなものを造る、というのは止めようと思っています。そのために都市計画の変更も行います。都市計画の変更を行って、この赤い線をちょっと北に振って、それからこの青い丸のところは多分トンネルで抜くことになると思いますが、和歌山橋本線に早い段階で繋げて、紀の川市方面の方々も便利になるようにする、ということであります。これについて、いくつかまだ懸案事項があります。これはかつて和歌山市長が、もう2年近く前くらいに、「これについてお願いします」と言って頼みに来られたときに、3つぐらい宿題を出しておきました。「私は賛成です。しかし先ず、その接続をどういうふうにするのですか。」と。当時、まだこの南港山東線の延伸というのが、具体的な俎上にまだ載せていなかったので、他の道を先に完成させないといけない、という観点からすると、「先に高速から降りて来る道だけ造ったってしようがないので、その辺をどうするんですか」というのが、第1の宿題でありました。これに対しては、オレンジ色のところの線が国体までにできる。これは県担当です。都市計画道路ですが、その上に青い線があります。これが市の道路ですが、市の道路の都市計画道路のまだ懸案が少し残っています。それで、1番上の市駅小倉線のところは、なかなかまだ見えてこないのですが、松島本渡線の市の部分については、国体までに同じように完成する、ということで進んでいます。したがって、次の事を構想する段階に来ているんじゃないか、というのが第1であります。第2に申し上げたのは、和歌山市が中心市街地活性化をねらって、まちづくり三法の中心市街地の適用を受けています。旧市街地を大事にするんだ、というような絵を描いているのですが、この地域で道を造るのは良いのですが、また新しく都市機能を東の方に移してしまう、ということになったら、今ある計画との整合性はどういうふうになるのですか、ということをお聞きして、これについては市の方から返事がありません。したがってこれについては、この道路完成までの間に、ちゃんと市の方で宿題を果たしていただかないといけない、ということであります。それから第3は、当時、コンクリートから人への時代でありました。和歌山県も宿題をたくさん抱えていて、その宿題のいくつかは、「明日をも知れない命」というぐらいの感じでしたから、それをやってもらうということが第1で、あまりいろんな玉を散らすと、全部やってくれない、という可能性もあるし、少しずつやられたら全部完成しない、という可能性もあります。したがって、タイミングが大事です、ということを申し上げましたが、民主党政権の最後の辺りになって、国体までにいろんなものをやってあげよう、ということで大分その辺の状況は改善されておりますし、それから新政権もできましたが、あまり遠慮しなくても良いかな、という状況であります。それと共にすでにいろんなやっている事業も完成してきた、というのと、1番始めに申し上げましたようなスマートインターの制度というのは大変良いので、このチャンスを逃すとえらい財政的に苦しくなる、ということもあって、この際、手を挙げる時だ、というふうに判断をいたしました。ということで、和歌山南インターについては、これから動かして行きます。だいたい私の予想では、これから「よーいどん」をしても完成までには、4、5年かかるだろう、というふうに思います。国体までには間に合いません。その頃には、この南港山東線の東伸がきれいにできていて、その受け皿としての道ができていて、上から下りてくるのとぴたっと合う、というのが今の考えている姿であります。

「南紀熊野ジオパーク推進協議会設立総会及び第1回総会」を開催します 資料2

 2つ目、南紀熊野ジオパーク推進協議会の設立総会及び第1会総会を2月6日の午前10時から11時30分、串本町の県水産試験場で行います。ジオパークについては、皆さんよくご存知だと思いますけども、1番の頂点は世界ジオパークというのがあります。その前に国内のジオパークに、まず仲間入りをしなきゃいけません。その上で世界ジオパークを目指して頑張って行こう、ということになります。最短では4年くらいでいけるのですが、ジオパークを目指す地域が日本もたくさんありますから、その中で科学的に、これは大変貴重だ、ということをきちんと証明していかないといけないし、それから、ジオパークの中には科学的知識だけではなくて、地元の盛り上がりとか、あるいは県民といいますか、地域の住民の理解というか、そういうところも結構評価されるらしいのです。そういうことで、これから和歌山の力を挙げてやっていこう、と思っています。この地域は、日本の今あるジオパークに比べて、地学的に決して遜色のない地域だと思っています。その証拠に1つ1つの資源を見ますと、例えば、古座川の一枚岩とか、あるいは牡丹岩とか、虫食い岩とか、それから橋杭岩とか。それから、こんなの日本にはなかなか無いな、と思うようなしゅう曲地層が表面に出ているところとか、おもしろいのが沢山あります。それらをきちっとした歴史の中で位置付けをして、それで物語を作っていかないといけない、ということもあろうかと思います。そういうことを全て含めて、これから学問の領域でも、それから地元の理解、観光界の盛り上がり、そういうのを全て併せて頑張っていきたい。うまく行きますと、この地域は3冠王になります。世界遺産であるとともに、ラムサール条約の対象でもありますし、それからジオパークになったら、3冠王だ、と思っているわけであります。関西地域では、鳥取・兵庫・京都の日本海側がジオパークの先輩で、これはもう世界ジオパークになっています。詳しいことは担当課に聞いてください。

第7回わかやま産品商談会in大阪 資料3

 3つ目、第7回になりますけども、わかやま産品商談会in大阪というのをやります。これは、和歌山県が攻めに転じた記念すべきイベントであります。どちらかというと、欲しかったら買いに来てね、ということで、バイヤーを呼んだりするのが精一杯だったのですが、やっぱり和歌山から大規模なバイヤーがいっぱいそろっているところへ攻めて行こう、ということで行っております。関西では、大阪にそういうバイヤーがいっぱいいるということで、そういう方に必死になって声を掛けて来ていただいて、和歌山のこれはと思うような物を持っている人がまとまって、この産品商談会に行って勝負をする、というコンセプトであります。大阪以外のところでは、なかなか自分でこういう独力のものをやるのは大変なので、鵜の目鷹の目で、多くのバイヤーが探しに来る既存の見本市に出展をして、それで見てもらおう、というコンセプトでやってます。今年はちょっとにぎやかにやったらいいと思いますので、2月7日にいつものように大阪マーチャンダイズ・マート2階のCホールで行いますが、資料の4のところに書いてございますけれども、そこにあるようないろいろな催しをあわせて行います。今年の出展事業者数は77社なのですが、うち新規出展事業者が24社ございます。新しいところが出てきたのは、私はとても評価をしています。毎年同じ人ばかりだと、その人はもう十分なバイヤーをつかまえている可能性があるので、全く新しい方々が行ったときに大ブレークするという効果の方が、やっぱり大きいのです。もう十分お客さんをつかまえて、関西地域はこんなものでいいな、と思っているところは、むしろ他のところでどんどん売ってもらったらいい、ということだと思います。そういう意味で、新規出展事業者24社というところを大いに評価したい、と思います。なお、来場予想者数は約500人くらいです。是非、多くの人に来てもらって、和歌山のいいところは見てもらいたい、と思います。私も行かせてもらいます。
 以上であります。

記者発表資料

Q&A

朝日新聞:先にここに書いている南インターなのですけれども、これは和歌山市が言ってきていたと思うんですけど、県が主体となってというところは、何のためなんでしょうか。つまり、和歌山市がやっているので、市を主体にして県が後押しするのではなくて、県が主体となってやっていくと。

知事:いや、別に和歌山市を排除するものではありませんが、これは県のやっている県道におろしていくわけです。県道の建設をきちんとやらないと受け皿がないでしょ。だから、そういうふうにやりますと言って、これでもう一気通貫で工事系のはできるのです。それで国の方にお願いをしに行く、ということになります。ここは受け皿が市道で、市が全部受け皿をするというのなら市が発表したらいいと思います。市との関係でいうと、前に市長が来られたときから宿題を出しているのですけど、その宿題を出したのと、それからタイミングがちょっと今あまり騒がない方がいい、と思います、ということを言っておいたのです。それがどういうわけか知事がどうも反対しているらしいとか、何とかいうのをあちこちで聞くことがあるんです。どういう人がどんなことを言っているのかさっぱり分からないのですが、今日の発表を見ていただいたら真実がお分かりいただけると思いますけど。

朝日新聞:ご説明をうかがっていますと、今日の発表のタイミングになったというのは、単純にやっぱりそのタイミングが来た、時期がきた、ということですか。

知事:そういうことです。あれもこれもと言ってると、「虻蜂(あぶはち)取らず」になる恐れがほとんどなくなってきた、というのが1つ。それから、ぐずぐずしていると、スマートインターの制度自体が無くなってしまう、これはもう早く、というのが大事なことになります。宿題がまだ来ない、なんて言って待っていたらだめだから、同時並行的にいろいろやろう、ということです。

朝日新聞:「虻蜂(あぶはち)取らず」、にならない状態になったんじゃないか、というのは、つまり、自民党政権に替わって、そういった公共事業関係がお願いしやすい状態になった、ということでしょうか。

知事:一番始めの流れからいうと、例えば、平成27年度中に、将来の起債も含めて予算措置をビシッとつくってくれたのは、去年の初めなんです。それには第2阪和とか、京奈和とか、それから、すさみまでとか、さまざまなことがいっぱい入っている訳です。その時に、あれもこれもと言うと、いったいどっちやねんとか、何とかいう話になりかねない。つまり全体としてすごい容量が小さい感じがしたものだから、1つ1つ片付けていかないと戦略的でないなと、その時は思っていましたけど、去年の初めくらいになると、もうだいたい上手くいったな、というのがあって、後は、いつのタイミングにしようかな、というのがあった。それから、まだ和歌山はたくさん宿題があります。例えば4車線化にしても、ミッシングリンクにしても、それから国道371号にしても、これを言ったらそっちと混同して止まる、という感じではもうないです。ですから、別に制約はないと。それから、しかもスマートインターの期限が迫ってきた、期限というか、ちょっと危険性がある。だから、早く手を挙げといた方がいい、こういうことですかね。

朝日新聞:そうすると、先ほどもおっしゃっていましたが、民主党政権の終盤の方に、そういった案件がだいたい片付いていたというところなんかも影響したと。

知事:もちろん、そうです。まだ、何かモヤモヤになっていたら、やっぱり順番に片付けておかないといけないので、あれもこれもとワーと出すと、全部やってくれない可能性もあります。あるいは、少しずつ調査費を付けるとか、そんなことをやられたら、ずっと遅れてしまうわけです、全部が。そんなことにならないように、ちょっと考えて行かないといけないです。ですから、言うのはもう少し後にしましょう、と市長等にも申し上げたのですけど、もう大丈夫だろうと思って、市長にも、もちろん事前に、「行きますよ」と言ってあります。

毎日新聞:南インターのことなのですが、インターチェンジを設置するときに、ネクスコがほとんど負担する場合と、自治体がほとんど負担する場合があると思うのですけど、これに関しては、和歌山県と和歌山市が大半を負担する方向ということでよろしいんでしょうか。

知事:いやいや、これはスマートインターの制度というのがあって、基本的には国がやってくれるのです。私の理解だと地元負担金はあります。

道路政策課:本体の部分は国です。料金所から外側の部分が地元です。

毎日新聞:その誘導道路の部分だけが自治体負担になって、例えば和歌山県と和歌山市の費用負担の割合というのは、今後詰めていくのでしょうか。

知事:ほとんど和歌山県でしょう、今回の計画は。つまり、南港山東線を受け皿にしていきますから、それにすぱんと下りてくれればいいのです。都市計画を変えていくのも、県分担になっている都市計画道路の決定だし、それから実際にそれをおろしていくと。和歌山橋本線につなげるのも県の仕事になるから、ほとんど県の仕事じゃないでしょうか。もちろん、それに接続する市道を、どういうふうにするかというのは、また市で考えてもらったらいいと思います。これから全部おりてきたのを市道で面倒みろ、という必要はなくなっているのです、これだと。

毎日新聞:この南インターをつくることで、例えば、和歌山インターの周辺道路の渋滞緩和なり、都市計画上どういう意義がある、というふうに考えていますか。

知事:まず、北インターを造って、随分和歌山IC周辺の渋滞が減ったかと思ったのですが、北インターも使われてる割には、実は渋滞はやっぱり結構あります。宮街道って言うのでしょうか、24号は結構大変です。そういう意味では、ここまで引っ張ってくることによって、和歌山の南の方に用事のある人、それから紀の川市、特に貴志川の辺りに用事のある人は、ここから下りられるので、圧倒的に便利になると思います。そういうことを狙っています。

日本経済新聞:政府の新年度予算案が今日の閣議で正式に決定する見通しですが、だいたい概略は、もう既に明らかになっている部分があるかと思うのですが、それに対する知事の評価と和歌山県にとってこうした事業ですとか、こういった施策が必要だとか、何かご意見がございましたらお願いします。

知事:和歌山県というよりも政府全体としての予算については、本予算は今の時代の中では抑制の効いた形になっているし、それから補正予算とあわせて15ヶ月でやっていくんだ、ということなので、非常に考え方としては賛成できるというか、論理的だと思います、いろんな点について。しかも投資に配慮したような税制でもそうですよね。そういうものになっているので、色んな政策が割合日本の再建に向けて整合的にこう組み合わされて出て行っているような気がして、非常に評価します。ただ、1つだけですが、何も首長の立場で言うんじゃないのですけど、地方公務員給与を国に合わせて引き下げろ、というのは、私はあまり感心しないです。というのは2つ理由があって、1つは、知事会等でも言っているように、和歌山県もそうですけど、ずっと昔から人件費の調整をしてきた市町、地方公共団体と急に去年からやり始めた国と比べて、急に乱暴なことを去年やったからそれに合わせろ、というのは、ちょっと論理的ではない、と思います。もう1つは、先ほど言いましたように、いろんなものがデフレを抑制するような方向へ、あるいは投資を誘致して日本を再生するようなところへ走っていると思うのですけど、明らかに、地方の経済なんかを考えると、地方公務員の給与を急速に切ると、デフレ要因になると思います。その影響を私は、和歌山県知事という立場だけではなくて、国の一人の国民として、ちょっと心配します。

日本経済新聞:それで、例えば和歌山県として独自にそういう公務員のその給与に対して、何か特別な措置を取られるお考えというのは。

知事:それは和歌山県だけやってもしようがないことではないか、と思うのです。国全体でやらないとデフレって和歌山県だけで止められるわけじゃないし、地域経済が地域経済の中だけで独立してやれるわけじゃないと思うのです。それともう1つは、ああも露骨に公務員給与を下げるので交付税をその分だけカットした、と言われたら、果たして県民の方が、じゃあ公務員給与を下げない、ということを受け入れてくれるか、というとなかなかそれは難しいんじゃないかと思います。「何かで協力しろ」と言われたらいろんな合わせ技があると思いますけど、なかなか辛いだろうなと。いろんな意見も聞きながら、これから考えていかないといけないんですけど。私は、あれだけはあまり賛成しません。自民党がおやりになったことでも、反対も賛成もあります。

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