知事記者会見
記者会見での発表事項等を紹介します。
平成20年2月6日 知事記者会見
平成20年2月6日 知事室
談合事件に係る損害賠償請求について
第1にお手元の資料にありますように、この県庁を揺るがせました談合事件に係る損害賠償請求をさせていただきます。本日、請求書を送付します。請求の対象工事はお手元にありますように6つであります。請求相手は、共同不法行為の相手ということになりますので、談合に参加をした企業全部と、その談合を言わば助けた形になった前知事の木村さん、前出納長の水谷さん、それから井山さん、日沖さんというこの4人の方と、事業者としてはお手元にありますような談合に参加した全部の会社ということになります。請求金額は9億7千万円でありますが、この算定はそれぞれの6つの工事の総額の10%ということにさせてもらいました。納期限は、現在請求をする金額では、2月21日ということになっております。
このやり方は、県でかつて前例もありますし、こういう形で不法行為をされて、県民が、県庁がと言ってもいいかもしれませんが、損害を受けたことについては損害賠償請求をさせていただきます。関係者に共同不法行為の責任をとってもらいます。木村さんとか、水谷さんとか、真実はわかりませんけれども、大変困窮しているというように本人たちも言っておられるし、そんな感じかなという気がしています。気の毒だなあという気持ちも内心少しありますけれども、しかしルールはルールですから、そういう人たちに対してもちゃんと請求はしなきゃいけない。共同ですから連帯して責任を取ってもらうということであります。なお、払っていただけなければもちろん訴訟はいたします。以上が損害賠償請求の関係です。なんか私もびっくりしたんですが、一部の新聞に載っていて、「あれ、発表の前に報道されているやないか」というふうに思いましたけれども、本日発表をさせていただきます。
企業の進出について
(1)恵和株式会社が工場を新設
それから次に2つ今日は企業進出について発表させていただきます。
一つはお手元に資料があります、恵和であります。恵和株式会社がさらに工場を新設してくださるということになりました。場所は御坊第二企業用地であります。とうとうここも大きく売れたなというふうに思っております。恵和というのはどんな会社かというと、大阪の東淀川区に本社があるプラスチックフィルム製造業なんです。現在非常に時代の脚光を浴びている液晶とか、それから太陽電池とか、そういうものの膜を作っています。膜というのはたくさんあるのですけれども、その内の一つの膜について大変シェアの高い会社です。したがって、発注受注がどんどん来るもんですから、工場を増設していくということになりました。なお、この会社については、もともと印南に92年(平成4年)から工場があります。それを印南において2回に渡って増設をしてくれた。その最後の増設は去年です。新ラインは11月に操業を開始したばっかりです。印南で92年の進出後、2002年、それから2007年と2回増設をして、2008年には御坊第二に新たにもう1回造るというふうにしてくれたということであります。ハイテク系の要素技術の一つを担っているような会社なので、非常に良かったなというふうに思っています。
(2)誘致企業の調印式について
それからもう一つは、ものすごい会社がもう一つ和歌山に来ます。今日2時30分からここで調印式をやります。今、会社の名前を申し上げません。なぜならば、あの問題(インサイダー取引)があって、株主に対して今日2時から発表をするそうです。したがって、今、ここで申し上げることはできません。我々は秘密を守っておかなければいけないし、株を買ってはいかん、ということでありますので、ちょっと2時まで我慢していただいて2時30分に迄うご期待ということであります。そのときに、たっぷり私の思い入れも含めて説明をさせていただきます。
富士通株式会社が「企業の森」事業
その次に、富士通が「企業の森」をやってくれるということになりました。これが32番目です。年度いっぱいぐらい、ひょっとしたら4月になるかも知れませんが、40にちょっと欠けるくらいいくかなというふうに思ってるんですけれども、認知度もさらに高まってきまして皆さん喜んで参加していただくようになりました。私が就任したときは21だったと思うのですけれども、だいたい倍くらいに1年ちょっとですることができるかなというふうに思っています。
昨日(2月5日)、経団連ホールで和歌山県と日経BP社及び経団連(日本経済団体連合会)の自然保護協議会の3者でもってセミナーをやりました。セミナーですから全体として企業と環境への取組みというようなことなんです。特に森林との関係です。和歌山県の企業の森を宣伝をさせてもらいました。東京方面でもさらに和歌山県の「企業の森」が認知されるようになって、どんどんそういう方々が進出してくれるといいなというふうに思っている次第であります。私も企業誘致に行ったときは、必ず「せめてこれだけは頼みます」とか言っていろいろお願いをしているのですが、ずいぶん数としては増えてきたなというふうに思っています。これから続々と発表できると思っています。
平成17年度県民経済計算における和歌山県の全国での状況
それから、話題事項として、平成17年度県民経済計算というのが発表されています。これについては、県内分は既に年末に発表をさせてもらいました。各県とも全部出揃ったので、最近いろんな新聞に比較が出るようになりました。平成17年度については、和歌山県は名目経済成長率が4.1パーセントで47都道府県中のトップです。それから、実質経済成長率6パーセント(固定基準方式[平成12年暦年基準]に基づく)もトップです。それから、一人当たりの県民所得額の伸び率も6.4パーセントで、もちろんトップです。2005年の和歌山県の経済は、かなり底上げされたというふうに言えると思います。
ただ、今から考えてみますと、住金が特にこの辺から立ち直っていて、現在のオイル価格上昇の前触れみたいなのが出てきて、特に油井管などを作っている世界的なメーカーですから、その辺の需要も増えた。それから、それまでずっと経営が結構大変だったんだけれども、ついにこの辺から立ち直って、反転進攻に転じてます。そういうことが非常に大きかったんじゃないかと。それから、その頃に1回目の高炉建設の投資決定をしています。そういうことで、需要がずいぶん出てきて、増えていったっていうのが結構多いんじゃないかなというふうに思っています。もちろんこの住金効果というのは、まだ少し続くのです。なぜならば、これから投資がどんどん進んでいきます。2回目の投資も意思決定してくれましたから、これが長く続きます。それから生産が開始されると、生産額という形で売上げが計上されていきます。そういう意味で住金の効果はまだ続くのですけれども、それだけで終わっているといつかは、伸び率において剥落してくる可能性がありますから、今日発表しましたような企業を連れて来る。その他の企業も連れて来る。そして金属や化学だけじゃなくて、従来の産業に新しく来た産業が組み合わさって、それぞれでいいものは独立してみんな作っているのだから、それをお互いに利用するようになって産業構造が密になっていくといいな、というふうに思っています。今後とも頑張らないといけない。和歌山は中小企業も含めて伝統的にもの作りの長所もあるし、それから進取の気性もあるから、みんなで頑張って前向きに行けば、この勢いが続くかなというふうに思っているわけです。「これからは和歌山」と。あえて言うと、「これからは、また和歌山」というふうに是非頑張りたいと思います。
それから、ただこれは、今回1回限りの県民所得の計算にすぎないわけですから、これで県民の暮らしがものすごく良くなりましたという話でもないのです。長い間の停滞から、1回、とにかくピュッと回復した。この回復の基調をどんどん続けていけば、本当に県民の暮らしにも結びついていくと思いますので、一層力を合わせて頑張らないかん、こういうことであります。
県民と知事との対話集会の開催について
それから、県民と知事の対話集会の開催についてです。これは道路でありまして、各方面とお話をさせてもらいます。女性の会合を2月10日の1時半から和歌山市で行います。何でも言い合いっこしようよということで、私もしゃべりますけれども、いろんなご意見を出してもらって、実際はこの問題は何なんだろうかということをみんなわかってしまえばいいということであります。一部のことだけ言って後は隠しておいて利用すると、そういうことをやっちゃいかんということが私のメッセージであります。それから、これから和歌山を担うような青年の方々とも、これはJC(社団法人 日本青年会議所近畿地区和歌山ブロック協議会)にお願いしたのですが、2月11日にやらせていただくということであります。それから、ちょっと和歌山市に偏り過ぎているかなと思ったものですから、田辺と新宮で、16日と23日に行かせていただいて同じ様な対話をして、それでみんなでこのことをよく理解しようじゃないかということであります。私も知っていることをみんなしゃべりますし、皆さんの意見もどんどん述べてもらえればいいと思います。参加は自由ですから、どんどん入ってきていただいたらいいと、こういうことであります。
以上、発表及び話題提供でございます。
記者発表資料
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Q&A
NHK:損害賠償請求ですけれども、これは第1弾ということで追加があるのでしょうか。これで終わりでしょうか。
知事:終わりです。
NHK:今回の請求対象工事とか、請求相手とか金額については、県として十分検討したのでしょうか。
知事:検討しました。
NHK:検討して、これで県民に納得してもらえる範囲だとお考えでしょうか。
知事:これしかできないなという意味で、請求をする。限度いっぱいしました。それはどういうことかというと、裁判記録があります。それを主体に、その部分だけを主体にまず検討して、いちばん始めの3つは、刑事的な意味で有罪判決を受けている対象になっているわけです。残りの3つについては、検察側の有罪の立件の材料にはしていないんだけど、裁判記録を見て明らかにこれも該当するな、我々として心証を得るに至った、ということで3つ加えました。残りの部分もあったかも知れないし、なかったかも知れないけれども、これはもうこれ以上調べられません。したがって、この6つが対象であるということであります。
NHK:裁判記録を読むと、例えばIT総合センターでは設計についても、これが官製談合の始まりだというふうに指摘されていますけども、設計はしないのですか。
知事:設計については、我々としてどうかなという気持ちは実際はあります。だけども、裁判記録とか、談合とか、そういうことをきちんと構成して、損害をあなたは与えたよねということを賠償の材料として持って来るということは、我々としてはできないなと、法技術的にできないなと思いましたので止めました。ただ、IT総合センターの建設工事は入ってますから、「当然あの問題について、あなた方は談合しましたね」ということを我々は思っているということは明らかであります。
NHK:なぜできないのですか。設計のどこの部分ができないのですか。
知事:できないと判断したというのは難しいのだけれども、裁判記録とか、いろんな過去の記録とかを見たときに、「あんたやりましたよね。こうこう、しかじか、かくかく、このとおりでやりましたよね」ということを言わないと、「なんかあんた怪しそうですね」と言うわけにはいかない。だから、ちゃんと立証できて、それで請求の材料を定義できるということでギリギリのとこを狙うと、そういうことになりましたということです。そりゃやけくそやろうと思ったら何でもできるんだけれども、それは法律家としてはそこまではできないからね。
NHK:地蔵トンネル(県道花園美里線)というトンネルも、5千万円ぐらいの便宜供与があったと、談合があったというように指摘されてますけれども、これは入ってないですね。
知事:それも同じ様な理由です。詳しくは、さらに弁護士の先生なんかにも相談しながらやっているから、この後、個々の話は、もっと説明があるそうです。ギリギリと聞いていただいたらいいと思いますけれども、私が説明を受けていて自分も納得しているのは、最大限ちゃんと証拠を突きつけて勝てるというやつはこれしかなかったということです。それは裁判の有罪に限りません。
NHK:今回は根拠として民法を適用したということですが、これはどういう考えでしょうか。
知事:これは当然です。損害賠償ですから。
NHK:契約条項に基づくということですか。
知事:不法行為ですね。共同不法行為によって和歌山県に損害を与えた。したがって、それを賠償せよということです。
NHK:今後の手続きですけれども、納付されない場合は、翌日議会が開会しますけれども、県議会に提訴を提案するということになるのですか。
知事:訴訟はすぐにやれるかどうかわかりませんが、いずれにしても訴訟をやるときは県議会に報告をいたします。
NHK:2月県議会中に納付されなければ提案するということですか。
知事:もちろんできるだけ早く手続きをして、もちろん間に合えば直ちにやるし、間に合わなかったら、どうやったらいいかというようなことを議会の方々とよく相談して、私は手続き的なことが全部頭の中にあるわけではありませんけれども、そういうふうに努力をするということです。
共同通信:請求相手の4人と22の業者から、ちゃんと払ってくれそうかどうかっていう何らかの反応とかはわかりますか。
知事:それはわかりません。私は現時点において、全く業者に「払ってくれる」なんていう話をしたことありませんからわかりません。
共同通信:何らかのコンタクトとかそういうのは取られたりはしていないのでしょうか。
知事:私はありません。
毎日新聞:現実問題として、木村さんとか、水谷さんとかは払えない可能性が高いと思うのですけれども、その場合、官製談合なんだけれども業者が負担する。業者の方は井山さんとか日沖さんなんかに、ある程度ディベート払ってると思うんです。またさらに、今回の損害賠償請求されて払わなきゃいけないということになると、業者にとってはかなりの負担になるし、東急なんか2つチャンピオンになってるので負担が大きいと思うのですが、払ってくれそうな可能性とか、どういうふうに見ていますか。
知事:わかりません。わかりませんが、それは今おっしゃたようなことを考える人がいるかも知れない。考えれば、木村さんなんかは弁護士を雇ってやってるわけだから、あるいは木村さん本人でもいいし、不満があるところには、「あんたも払え」と言いに行けばいいというふうに、普通考えられます。
毎日新聞:今回、請求を、例えば木村さんとか水谷さん個人にするわけじゃないので、実質払わないことになってもいいのですか。
知事:共同不法行為というのは連帯責任だから、誰が払ってもいいのです。我々としては、それこそ相談をしてもらってもいいわけですが、それでまとめて払ってくれればいいし、払ってくれなかったら、全員を相手にして訴訟を起こすということになります。
毎日新聞:どこか一つの工事でもやらなかったら、訴訟するということですか。
知事:払っていただかなければ、私達は多分訴訟すると思います。多分というのは、相手の言い分がもっともであると認めたときは、例えば1つや2つについて、ひょっとしたら止めるかも知れません。けれども、今のところは私達は9億7千万円の損害を受けたと思うということで、請求をしてるわけです。
産経新聞:各工事の請求金額というのは、それに対応している個人と事業所になっていますけれども、この工事の請求金額については、この個人と事業所について連帯して払ってくれということですか。
知事:そういうことです。総額はこうなる。それでまとめて請求をするということで、それぞれの責任なんかをそれぞれが相談をしていただいて、願うことならばすんなり払っていただけたらいいなあというふうに思います。
産経新聞:請求金額は工事ごとであって、その工事ごとに請求対象者というのがあるということですか。
知事:そうです。
和歌山放送:大阪府の太田知事が昨日で退任をして、今日橋下新知事が着任をするんですけれども、両者に対しての思い出とか感想などをお聞かせください。
知事:太田府知事については、何というかちょっと不名誉な形で退任せざるを得なかったというところは残念です。それは私が残念というよりも本人にとって残念だと思います。そういう意味では道半ばだったんじゃないかなというふうに思います。ただ結構評価する人もいるし、それから特に和歌山県については府県間道路を、特に大阪南部の開発を凍結していたのを、私が行ったときに凍結を解除するようにしましょうと、それでまた太田府知事がまだ選挙に出るかどうかもめているときに、大阪府と和歌山県が480号の直轄事業について是非国でやってくださいといって共同で申し込みに行ったわけです。歴史的なことだと思います。そういう意味で和歌山のことも少し考えてくれる人であったなあというふうに思います。そういう意味でちょっと気の毒であり残念である。個人的にもよく知っていますから、そういう思いは特にいたします。
それから、橋下さんについては、「ふれあい人権フェスタ」(平成19年11月17日)を開催したときにちょっとお会いしたくらいで、そんなに個人的な関係はないんですけれども、大変情熱のある、頭が柔軟で本物の正義感を持っている人だし、明るいから大阪も良くなるような期待がする、という意味でものすごく期待をしています。加えて和歌山にとってというよりも、関西にとっては大阪だけの小さい世界に留まることなく、関西のリーダーとして活躍してほしいし、大阪府民を大関西の思想でリードしてもらいたい。そういうことを思っているわけだし、もう既に申し上げに行きました。それでそのときに図らずもというか望外の喜びであったのはその思想を理解してくれるだけじゃなくて、すぐに和歌山県の産品商談会にエールを送りに来てくださったというのは本当に行動が速いなあというふうに思っているわけです。そういう意味で、今後とも大いに期待して、大阪をそして関西を良くしてもらうようにやっていってもらいたいというふうに大いに期待しています。
NHK:午後の企業誘致は何が問題で言えないのですか。
知事:これは極めて簡単なことで、会社にはIR(インベスター・リレーションズ[企業が株主などの投資家に対して行う情報提供などの広報活動])があります。株主対策で2時に発表するから2時までは企業秘密なんです。これ(記者会見)は公開の場ですから、それで企業秘密を先に握って和歌山の人たちが株を買い出したら大変だから、何も言わないということで皆さんも追求しないでください。
NHK:企業名はいいのですけれども、一部上場ですか。二部上場ですか。
知事:一部上場です。
NHK:地元雇用はどれくらいですか。
知事:2時半に社長さんが来るから、後で全部言います。2時に発表。2時半にここ(知事室)で進出調印式。そのときには何でも聞いてください。本当はしゃべってしまおうと思ったんだけどIRの時間が2時になっているらしいのです。しゃべろうと思っていっぱい用意していたんだけどね。
毎日新聞:損害賠償にちょっと戻るのですが、3つの工事の違約金というのは契約に基づいてというもので損害賠償金とは違う概念だと思うのですが、今回それを請求しなかったというのはどうしてでしょうか。工事の契約で特約条項というのを設けていたと思うのですが。
知事:特約条項は損害賠償の特約条項でしょう。
毎日新聞:10パーセントの違約金は支払うということではないのでしょうか。
知事:違約金というのは賠償金として支払いますと書いてあるのではないですか。だからそれは前に言っておりましたように、10パーセントは損害賠償金としてもらうことにはもうなっております。これは確定したら精査してやりますと言っているでしょう。それでさらにもっと損をかけらているじゃないかと立証できればもっとやりますというふうに私は言いました。それでいろいろ議論をしてみたんだけれども、法律的にはやっぱり10パーセントを使ってやるのがせいぜいかなということになったので、10パーセントを使いました。
毎日新聞:工事契約の方だと契約発注者と受注者の関係で賠償が成り立つと思うのですけれども、今回はそれ以外にもやっているやつがいるからということで、請求対象を3つの工事に関しても広げたのですか。
知事:そうです。不法行為というのがあって、それは企業との関係で10パーセントになっています。それで木村さんと誰かが不法行為をしたから10パーセントいただきますなんて言った覚えはないんだけど、そんなことはありませんね。だけど、共同不法行為という概念構成をして、不法行為を企業がやるときにあなたもいっしょになってやったよねということだから、企業に10パーセントという違約金といいますか損害賠償金の予定額を定めているやつを引用して、全体で連帯して払ってください、という構成をしたわけです。
朝日新聞:請求相手に、いわゆるJV(ジョイントベンチャー[共同企業体])の2番手や3番手の業者が入らないというのはどういう理由ですか。
知事:これは裁判記録等々をものすごく精査いたしまして、その結果、2番手、3番手というのは、くっついているだけで損害賠償のターゲットになるような違法行為がそこにあったとは考えられないというか、そういうことを見つけられなかった。裁判記録もそういうふうになっています。したがって、請求していません。
NHK:先週も聞いたのですが、製紙会社の再生紙の問題でペナルティーを検討しているのでしょうか。環境対策で拠出するという動きも、地方であるということですが。
知事:してないなあ。ごめんなさい。
【宮崎県東京事務所に東国原宮崎県知事を訪ねて】
知事:先週(2月1日に宮崎県東京事務所で)、東国原さんに会って何をしゃべったかというと、お互いに汚職の後に知事になって苦労しているし頑張っているよなあと、特に東国原さんはよくやっていてなかなか偉いなあと言って、そういうような世間話をしたんです。これは以前皇居での園遊会のときに、今度ゆっくり話をしましょうよと私の方から申し込んで実現したものです。それで、こちらからお願いしたことが一つありまして、宮崎県は東国原さん人気もあるのですけれども、特に農林水産物の販売に非常に活躍していて、いい仕事をしていると思うのです。あれは人気だけではなくて、もっといろんな仕掛けがたくさんあるような気がするので、「その仕掛けを勉強させに若手を派遣していいですか」と言ったら、「いいよ」ということで、ただしちょっと不確定だったのですが、今日、事務的にもきちんと打ち合わせをして、それで、こっちから若手、一人をこの4月から宮崎県に、私は露骨ですから、宮崎県のノウハウを是非盗ませてくださいということを言ったのです。そしたら「いいですよ」と言ってくれて、我々の方からすると例えば公共調達とかで立派なものを作ったと思っているし、その他なんでも宮崎県の若手の人が来てくれたらいろいろ教えて一緒に働いてもらいますよと、もちろん反対の提案もしたのですけれども、それはとりあえず宮崎からはいいですということで、我々の方だけが行くということです。一種の人事交流で勉強して来てもらうということです。
毎日新聞:一人だけですか。
知事:一人だけです。
毎日新聞:どの分野ですか。
知事:農産物の販売促進です。そういうところに入れてもらって、いっしょに働いてもらう。東国原さんの部下のもとでゴリゴリ働いてもらう。それによってどういう仕組みで宮崎県庁はずっとこれをやってきたか。東国原さんの努力は他府県よりもすごいですが、努力は一人でできるものではありません。いろんな仕掛けがあって初めてその上にポンと乗れるわけです。それですべり出しからして、そういうふうにどんどんできていました。私達が調べましたら、大変なお金をかけてプロモーションをしているのです。こういうようなことを勉強してきてもらう。財政の問題もありますから、全く同じマネはできるとは思いませんけれども、いいものはどんどん勉強して吸収しないといかんということで、「若手を一人送らせてください」と言ったら快く引き受けてくれました。ということで、ひょっとしたら事務的にダメかなと思っていたんだけれども、その後に聞いたら、うまくいっていますので発表させてもらいます。
時事通信:4月からいつごろまでですか。
知事:1年か2年です。向こうの人になって働くのです。必死豆単で。今、勉強であちこちに若手を出しています。私のときになってからずいぶん増えたのですけれども、中央省庁にも行っているし、ジェトロにも行っているし、それから三井物産にもこれから行きます。それから今度、宮崎県とか。あまり出し過ぎると県庁がスカスカになって、ただでさえ今、どんどん人員を減らしていますので大変なんですけれども、将来、和歌山県の百年の計を考えたら、いろんなところで勉強して持って帰ってもらったらいいなあというふうに思っています。
毎日新聞:中国ギョウザですけれども、県内でも有症者が出ているということですが、それについてどうお考えでしょうか。
知事:よくわかりませんが、ものすごくグロテスク(不気味)な事件のような気がします。徹底的に解明してもらわなければということが一つと、それから我が県に関して言えば、担当の部局に指令をして、どんな形でもいいからできるだけ多く「関係のものは危ないから食べるな」ということを、例えば業務用などは袋を破って置いている可能性もあるわけですから、そういうものは絶対に食べるなと、それから(店頭に)出すなということを徹底的にPRしなければいけない。例えばテレビを見ていない人もいるかも知れないし、自分のところは関係ないと思っているような人もいるかも知れません。それは徹底的に自分で見てもらって、それらしいものがあったら直ちに保健所に届けてもらうということをPRしてくださいということを頼んでいます。それから保健所などは、ものすごい勢いで見回りをしたり、努力をしてくれています。
時事通信:暫定税率の話で、地方は集会を開いたりして頑張っているのですが、道路特定財源がマッサージチェアーの購入に使われていたりということが明らかになったりとか、とても悪いことが出てきているように思うのですが、この件についていかがですか。
知事:ああいうことは本当に止めたらいいです。そういうところを今回の騒ぎであぶり出されたということは結果的にはいいことだと思います。これは本当にムダじゃないかというような議論は、いくらでもやったらいいと思うのです。だけど和歌山県はずっと、元々小泉政権のときからの流れですから、和歌山県としては悲願であった紀伊半島一周の高速道路とか、京奈和自動車道とか、和歌山県が取り残されないように、切り捨てられないような道路だけは是非造り上げたいと思っていたから、その部分だけ取捨選択というか、選択と集中をして計算をした。いろんな要望が来ていますけれども、全部取り上げなくて、ある基準に従ったものだけ取り上げても、和歌山県のこれから10年で、「多分いるよね」という金額は平成19年度の約19倍なんです。つまり、今までの10年間の約2倍なんです。そういう意味では、私は国土交通省の積算を見たわけではないけれども、59兆円が大き過ぎて全くおかしいとは思いませんとずっと言っているわけです。しかしながら、その中にマッサージチェアーなど、そんなものを入れるぐらいだったら、1センチでも早く紀伊半島一周道路を造ってくれと、そういうふうに思います。そういう議論は大いにやったらいいと思います。
和歌山放送:先日の委員会でも五条から新宮間の五新道路について、整備促進は必要ないんじゃないかというような向きの国の委員会があって、それについてはいかがでしょうか。
知事:ほとんど奈良県なんですけれども、紀伊半島というのはどういうふうに全体としてネットワークを組むかという議論があって、これについてはイカリ型の構想なんです。紀伊半島一周の高速道路、一部59兆円の中でも、私は不満ですけれども、現道を使うということで値切られているわけです。いちばん南の端のところは現道にしてくださいと言われて、泣く泣く「うん」と言ったんですけれども、それと、奈良県の南の方というのは、そこからさらにすぐに入っていくのはほとんど不可能ですから、縦に一本道路を通して、新宮と奈良の関係などを繋がるようにしようというのが方針なんです。確かに山奥ではあるけれども、私は紀伊半島の人たちにチャンスを与えるためには、五条から新宮間の国道168号を普通の国道として整備しておく必要があるのではないかと思います。それは構想ができていますから、和歌山県側はあと数年ぐらいで県境まで完成に達するということになっています。3桁国道ですから、もちろん国の補助金はもらいながら主として県のお金で整備せざるを得ないですが、私は必要だと思っています。
時事通信:今月開催される民主党との対話には知事は参加しないのですか。
知事:2月8日に全国知事会の決起大会があります。私も知事会の副本部長ですから、全国知事会のみんなが集まる催しに参加します。それが民主党との対話という形ではないですが、呼んでいただければ喜んで行きます。それから、多分、民主党の非常に立派な政策担当者といちばん時間をかけてゴリゴリ議論をしたのは私ではないかと思います。藤井さんとテレビ取材の前で小一時間ガンガンやりましたから、その結果いろんなことがわかりました、ということです。







