知事記者会見
記者会見での発表事項等を紹介します。
平成20年1月29日 知事記者会見
平成20年1月29日 知事室
大輪産業株式会社が『紀北橋本エコヒルズ』へ進出
一つは、大輪産業株式会社が紀北橋本エコヒルズへ進出するということで、自動車用のボルトナットなどを作っている中小企業なんですけれども、富田林で事業をしておられて、さらに事業を発展させるということで、次は橋本に来てくれるということになりました。誘致に大変貢献されたのは橋本市です。橋本市が誘致をして、県も協力して実現をしたということであります。なお、ずっと前に言っておいたらよかったのですけれども、この場(記者会見)で言うのを忘れていまして、橋本市長は企業誘致に熱心な、あるいは功績のあった市町村長さん、確か20傑といって、経済産業大臣から12月に表彰されているんです。それをここ(記者会見)で披露しようと思っていたのですが、いろんなことがあったので忘れたので、この際、改めて申し上げておきます。資料は企業立地課にあると思います。橋本市長は、これはアポを取って行ったらしいのですが、評価されたのはアポなし企業誘致作戦というのをやっていて、大阪方面に行かれたときなんかには、ふっとアポなしでいろんな企業のところへどんどん乗り込んで、「来てくれませんか」というような話をされるそうなんです。もちろん全てがうまくいくとは限らないし、確率は低いんですけれども、それだけ熱心に活動しておられる、そういう内の一つが当たったということだと思っております。場所は、橋本のエコヒルズというところで、橋本市民病院の周りが空いているんです。これは製造業ですから、あまり病院に近いところではいけませんので、ちょっと離れたところにこれを造る。後は、病院に近いところは、研究所的な、あるいはオフィス的な、そういうものが立地できればいいなと、こういう感じでございます。なお、その他にもいくつか案件はありますが、決まったら発表させていただきます。
県職員の収賄事件に伴う管理監督責任者の処分について
その次でございますが、これはあんまりおもしろくない話なんですが、西田という県庁の職員が汚職で捕まりました。業者から接待を受けて情報を漏らしたということで、収賄の疑いで逮捕されて現在公判中であります。それで本人はあくまでも事実無根であるというようなことは言ってなくて、その事実は認めておりまして、我々の調べに対しても、「やりました」ということは言っておりますので、既に10月31日付けで懲戒免職としております。
あとはこの事件について、県庁の組織として問題はなかったか、なぜこういうことが起こったか、そういうことをちゃんと調べないといけないということと、それから本人は当然懲戒免職ですが、その他の職員についてどのような処分をしたらいいのかということです。基本的な県庁のやり方、これまでの私が来る前のやり方は、こういうことが起こったら、上司の管理監督責任を自動的に問うて、それで終わりということなんです。それだけでは事件はいくらでも再発する可能性があるわけですから、ちゃんと調べないといけない。それこそ事件の総括だというふうに思うのです。
それで処分はその次だということで、幸い監察査察監がいて、監察査察室のメンバーが機能してますから、じっくり調べてもらっている。それでいろんな証言が、例えば裁判で出てきたり、あるいは関係者にヒアリングをしてもらったり、犯罪捜査じゃなくて何が起こったかということをきちんと調べるという意味で、協力ベースでいろいろ教えてもらったわけです。その結果をまとめたものが、次の別紙のところにあります。
復習いたしますと、西田被告は公共建築課のときと和歌山県立医大の事務局のときに2回、業者から接待を受けて、それで情報を漏らしたり、いろいろな便宜を図ったりしているということで捕まっているわけです。公共建築課のときに、和歌山県庁にも、「なんか業者と癒着しているような感じがするぞ」とか、「どうもおかしい」とか、そういうような話が来たんです。来たもんですから、そのときの公共建築課長が、「お前どういうこっちゃ」ということでいろいろ聞いた。そしたら本人は、「いや、そんなことはありません。たまたまそこで会っただけであります」とか、「自分でちゃんと払ってますから」とか、そういうようなことをいろいろ言った。それ以上追究はできなかったということです。それで、もちろんこの事実は公共建築課の上にある人たちにも全部報告をしているし、それから考査監というのが当時あり、課長さんは考査監にも報告をしているわけです。ところが上司の人たちも、これ以上追究はしなくて、報告を受けるに止まったということであります。それで、追究はそれ以上しなかったけどどうもこれは何か危ないなあと、ひょっとしたらまだ疑いが残るので、汚職なんかが起こらないような、そういうポストに移さないといけないということで、人事担当者に公共建築課長は相談をしているわけです。
それで当時の証言によると、汚職が絶対に起こらないなと思うような、権限を持ってないようなところに移そうとした。そしたら彼を知っている複数の人から、噂だけでそういうことをしちゃいけないんじゃないかということで人事当局に要請があった。その要請に対して人事当局は、「じゃあそうですか、そういたしましょう」ということで、県立医科大学の事務局に移したというのが流れなんです。そうすると県立医科大学でも、また同じように出入りしている業者さんから接待を受けて、同じようなことをしてしまった。それで彼が県立医科大学に異動したときの、あるいは異動を決めたときの事務局長さんなんかは、自分が異動してしまって、次の人にそれは必ずしも申し送りは十分されていない。それで、たまたまちょっと危ないぞっということを知っていたので、この事件が起こったときの事務局長さんたちは、あまりこういうことが起こらないようなポストに配置したらしいのですけれども、それでもそこでやっちゃったというようなことが、この流れなんです。
したがって、何を総括的に言うかというと、資料に書いてありますが、評価なんですけども、一つはいろいろ調べました。我々も調べまして、それから検察庁にも聞きに行ったりしてやりましたが、これは組織的な、例えば犯罪とか組織的な非行とか、そういう話ではありません。西田被告の本人の資質の問題だということは確認できたと思っています。それから、同じような人がたくさんいて処罰をしなければいけないということではないと思います。第2番目に、公共建築課長たち当時の管理職は、「何か情報があったので、どうかね」というような話は十分しているのですが、本人に言い張られるとそれ以上追究はできなかった。また考査監についても、考査監というのは基本的には人事評価をするときの、こいつはサボっているかとか、一生懸命やっているかとか、そういうことを主として調べるための昔の制度なんです。途中まではやっていたのですが、医科大学のところから以降は未然に防止できたはずですから、そういうことができたわけではなっかたんです。
それから、誰が何を言ってもいいんですけれども、あんまり確かめもせずに有力な県庁の幹部が、「あいつが可哀想じゃないか」というようなことを言った。人事当局の方は、ちょっと懸念を持っていたわけですから、それに対して「そうはいっても危ないですよ」ということを言って拒絶をすればよかったんだけど、有力者の発言にそのまま乗ってしまったということで、そういうことも問題であった。これからは、そういうことはしないようにしようということであろうかと思います。医科大学については、業者に直接接しないようなところにできるだけ配置しようとした。風の噂でそういうことがわかっていたので、西田被告を遠ざけようとしたのだけれども、それも十分じゃなかったという問題はあるかも知れない。
それから、資料の5枚目で(6)のところに書いてありますけれども、これは新聞報道もありましたけれども、「検察によると西田被告と業者らとの親睦会には多くの県職員やOBも出席していた」という報道がなされたので、これは大変だということで、監察査察監がすぐに関係者から事情聴取をしました。そうしたら、言い方の間違いということで、西田被告がやっていたことの話を彼が言おうとしたということでありますので、必ずしも組織ぐるみで西田被告と同じような者がたくさんいたというようなことではありません。それはちゃんと確認はしています。
したがって、事件の総括は先ほど言ったみたいに、もう1回繰り返しますと、今までの体制だと、何か怪しいなという通報があったときにちゃんと調べられなかった。上司その他もそういうことにそれほど熱心ではなかった。それから、人事異動に対して事情を知らない者が、あるいは多少知っていたかも知れないんですけれども、必ずしもそれについて責任の無い者が自分の可愛い者を、「あっちへやってくれ、こっちへやってくれ」というようなことを言ったときに、唯々諾々としてそれを受け入れたということも問題であるということかなというふうに思っています。一方、公共建築課長や和医大の当局者は、全く何もしなかった、放置していたというわけじゃなくて、それぞれの置かれた状況において、後から考えると最善ではなかったかも知れませんが、本人たちの自分の仕事の流儀だと思っている限りにおいて、私は主観的に最善の措置はとっているというふうに判断します。監察査察監もそういうふうに言っています。したがって、結果責任は問わないといけないけれども、行為において、例えば意図性があったとか、許すべからざることがあったとか、そういうことではない。
したがって、結果責任をとってもらって、公共建築課長については訓告、副課長についても訓告、医大の事務局長については厳重注意、その下の管理課長については訓告、同副課長については訓告ということで処分をしたいと思います。残りの関係者の人たちも同じような処分が相当です。しかしながら、退職している人についてはこういう形で処分はできませんので、本件の発表をもって同様の批判があるんです、ということを申し上げておきたいということであります。
それから今後どうかというと、監察査察監、監察査察室の制度もできました。今回の事件を教訓にして、自分の可愛い者なんでちょっと怪しいかなと思っても何とかしてやってくれよとか、そういうことを言うのは少しよく調べてからにしないといけないということであろうし、そういうことを受けたときも、毅然としてきちんと言うことは言わないと問題になりますということを言わないといけないということだろうと思います。ということが今回の事件の総括であります。いろいろ県庁を揺るがすような事件が起こったら、こういうことをきちんとやっていきたいと思います。
最後に、県庁で起こったことは全て私の責任ですから、県民の皆さんにお詫び申し上げたいと思っております。
道路特定財源の暫定税率延長に関する取組について
それから話題事項ですが、道路特定財源の暫定税率延長に関する取組の一つとして、女性の方と対話をしてみようということになりました。何も一方的に私が思っていることを押しつけるということでは決してなくて、賛成反対いろいろいて、この問題を和歌山県の人たちは、特に今回は女性ですが、どう考えたらいいんだろうとかいうのをみんなで考えてみようと、要するに情報提供、徹底的情報提供です。そういうようなことをやってみようと。片寄った情報、一つのことしか言わないというのは卑怯だと思いますので、いろんなことを全部言って頑張ってみようと、こういうことを思っております。そのシリーズの一つとして、私は女性の方にお願いをして、和歌山県女性会議に主催してもらいますけれども、女性の会を2月10日の日曜日、午後1時30分からやろうじゃないかとこういうことです。その他、若者とか、それから紀南地方にも行きたいと思っておりまして、そういうことをいろいろ準備しています。それから和歌山市長は明日、JR和歌山駅西口で道路特定財源諸税の暫定税率廃止に伴う影響資料の配付なんかを行うとお聞きしております。各市町村長さん達もそれぞれのやり方で、それぞれの住民の方々に本件の大事さを訴えていきたいというふうになっております。
以上です。
記者発表資料
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Q&A
NHK:この処分は知事の認識としては、いちばん介入しているのはOBの方ですか。
知事:いちばんというところまでいかないと思うんです。
NHK:全部並列した処分ですか。
知事:そうです。同じ訓告ないし厳重注意だと思います。というのは、逮捕されるほどすごいことをやっておったということを知りながら、そういうことをやったわけじゃないんです。ミニコミ誌で、要するに言われた。それで上司にいじめられているという認識なんです。したがって、本人は絶対にしていませんといっているわけですから、可哀想じゃないかといって要求してしまったわけです。したがって、とんでもなく悪いというわけでは決してないと思うんです。だけど少し軽率でした、ということは言えます。それから、受けた方もこっちの方はもうちょっとわかっているわけです。ちょっと危ないなと本人は認めていないけど危ない。危なくないところへ行かそうと思っていたのが、有力者から言われて「はい」と言って変えてしまったわけです。とんでもなく悪いかといったらそうでもないけれども、やっぱりちょっと問題でしたねと言わざるを得ません。そういうことで処分はしました。論理的に妥当な処分だと思っています。
いろいろこういうことをきっちり総括して、今後の県政、あるいは県庁の運用、その他に結びつけていくということは結構大変なんです。時間もかかる。犯罪捜査じゃ決してありませんから。したがって、10月に懲戒免職してから3カ月くらい経っているんですが、そのぐらいの時間はかかったということです。
NHK:処分の日付が25日で今日ではないですが、どうしてですか。
知事:25日付けで、私はこういうことをやりましょうと決めたんです。それで処分しました。記者会見が今日ですから、今日発表したということです。
NHK:当時退職していた職員が人事に介入したということになると思うんですけれども、こういう人事異動というのは今もあり得るのですか。
知事:あり得るかどうかはわかりません。人が何を言うかは、全てその人の自由です。人事課長に電話をする人がいたら、それは電話するかも知れない。だけど、そのときにこういう教訓から、下手なことを言うと後で非難されるということがわかっていれば、少なくとも自分がよく調べてから言います。それから言われた方も、有力者から言われたからといって、「はいそうですか」とやっちゃったら後でこんな事件が起こって問題になることもありますということになります。そういうことで、OBがこう言ってますけれどもどうしましょうかといって知事くらいに上げてくるんじゃないですか。当時、上げていたかどうかは知らないけれども、上げてなかったようですけれども、今後はそういうふうに慎重に対処するようになるんじゃないかと思います。だけど人が何と言うかというのは、それはもう全て言っちゃいかんというわけではないんですから。
産経新聞:この場合はそれを真に受けて、突然人事を変えているわけですが、今後はそういうことはないですか。
知事:ありません。そういうことをしちゃいかんということを教訓として我々は得たということじゃないですか。だけど、この場合技術系の職員なので、人事のヘッドクォーターがあちこちに別れているんですけれども、そういう方が全ての人の情報を遮断する必要はないと思います。「あの人は優秀だぞとか一切聞きません」なんていう必要は全くないので、何だって聞いたらいいんじゃないかと思います。それから言いたい人は言ったらいいと思う。だけど、言う方の人は、言うからにはちゃんと自分でよく調べてから正しいことを言おうと思わないといけないし、聞く方は、それはこういう問題がありますということを自分でよく考えないといけません。これが教訓じゃないでしょうか。
毎日新聞:今、派遣先に出ている3人は、いつぐらいに処分して、どれくらいの処分になりそうでしょうか。
知事:同じような相当処分だと思います。少なくとも情報は全て提供していますから、もう既に行われたんじゃないかなと思います。25日の処分ですから。だいたい公的機関ですから、同じような考え方で全部やっていると思います。
紀伊民報:今回の処分は全部で何人ですか。
知事:処分者としては、資料のいちばん始め[資料1ページ]に書いてあるとおりです。
NHK:資料の始め[資料1ページ]にはOBは入っていませんが、OBの注意、訓告相当の人は8人ですね。
知事:ちょっと私は何人かって計算してないから。訓告以下の人はルールとして名前は出しません。だけど、どういうポジションにいた人がこういうふうにしたのかということがわかるようにしています。それは本人にもちゃんと全部言ってある。戒告以上だと名前が出てしまうのです。当然大きな話については、こういうふうにちゃんと県民に何が起こっていたかということをちゃんと調べた上で説明をするということは、これからもやっていきたいというふうに思います。
共同通信:収賄事件に関して、木村前知事についてなんですけれども、知っていたのに未然に防止できなかったということでいえば、県の秘書課の問題もあると思うのですが、それについてもきちんと調査して、こういう形で、どういう形で関わったかということを公表するということですか。
知事:もちろん。
共同通信:だいたいそれはいつくらいですか。
知事:それは、健康を害するほど急いでやれと私は言っていません。通常のペースで。これだって結構時間はかかりましたけれども、少ない人数できちっと調べてやるというのは大変なんです。だけど、できるだけ急いでということは言っているので、どれくらいになるかはわかりません。何分、裁判資料がこっちの方は膨大、それから関係者も多数、おっちょこちょいなことをするとこういう話はまずいですから、ちゃんと調べてやっていきたいと思います。今年中には何とかなるんじゃないかなと思います。
共同通信:今回の場合は、誰の監督責任ということなんですけれども、木村さんの場合だと、木村さん自身がいちばんトップで、秘書課の人間というのは従うという形だと思うんですけれども、そういったときに知っていたのに未然に防止できなかったということでの処分というのは考えられるのですか。
知事:それはどうですかね。考えられると思いますけどね。ただ、どのぐらいそれが大きいかという問題によって、「よくなかったよな、みんな」というぐらいの話なのか、あるいは特定の人があなたは訓告とか、もっと大きい戒告とか減給とか、そういうことがあります。それでそれはどうなるかということはよく調べて、情状とか、それから人の道とか、そういうことを調べないとわかりません。
毎日新聞:話が変わりますが、知事査定がもう終わったかと思うのですけれども、130本やられて、どれぐらい通されたのでしょうか。
知事:数はわかりませんけれども、今年は本当に辛かったです。何が辛いというと、いいものがいっぱい出てくるわけです。なぜならば、去年の4月以来、新政策でずっとやっているんです。だから、みんながものすごい熟成期間を経て、これはやらないと絶対困るといってものすごい情熱があるようなものがたくさん出てくるわけです。一方では、財政再建をせないかん。今年が新しい行革プランの初年度になります。それが、始めから今年は例外ですというわけにはいきません。だからものすごい辛い作業で、厳しいことを私は言いましたけれども、悪いなということを思いながら言うておりました。それから否定した予算もありますが、予算として否定したものでも、ものすごく立派なアイデアで持って来てくれた事業がいっぱいあります。それはお金を使わないでやろうとか、別の形でやろうとか、そういうようなものもあります。認めたけれども半分にしたものなんかもある。大変辛い予算査定だったです。去年と比べても圧倒的に辛かったです。それから、いいのがいっぱいあって、圧倒的に感動しました。
NHK:道路特定財源の暫定税率の関係で、与党が今日にも「つなぎ法案」を提出するんですけれども、この法案について知事は支持されますか。
知事:法案支持というよりも、本当に暫定税率をカットとかされちゃうと困るので、そのために、それがカットされないような工夫を誰かがするとすると、それは支持をせざるを得ないだろうと思います。本来ならば、そういうことをしないで、ちゃんと審議を早くやって、もちろん暫定税率の中でもラケットを買うとかくだらないものがあります。あんなものは審議の中で正して、やめてもらったらいいと思います。だけど、暫定税率をやめちゃうというようなことは、一体どういうことになるかということをちゃんと国会で堂々と早く議論をして、それで審議を尽くして、毎年のように期限内にちゃんと意思決定をしてもらうのが本当はいいと思います。始めに政局ありというのはいかん。今回の場合も始めから政局ありということで、審議の促進に応じないだろうなということで、与党の方が出しちゃったわけですけれども、そういう事態は、次善の策としては支持はしないといけないけれども、好ましいとは思えません。もうちょっと県議会みたいに建設的にやるといいのになあというふうに思います。
NHK:製紙会社の再生紙の問題ですけれども、県庁でも被害を受けたと思うのですが、影響を受けてどうかということと、県として会社にペナルティーを科すのでしょうか。
知事:嘘をつくというのはいけません。いずれにしてもいかん。それから、ペナルティーについては、ちょっと今わかりません。もうちょっとよく相談をして聞いてみようと思いますので、今どうするかということは言わないことにいたします。
NHK:誰に相談するのですか。
知事:内部部局の人です。業界ではありません。内部部局の人にどうしようかなとかをよく相談しないといけないから、今言わないことにいたします。それから本件の問題について、私がちょっと思うのは、いずれにしても資源のリサイクルとか、それから地球環境問題とか、そういうことを念頭に置いて、その方向へ走ろうということです。そうすると同時に目的を達成せないかんのだけれども、同時にそれが可能がどうかということもよく考えておかないといけないというふうに思うのです。これは国政の問題として、嘘をつくのはいかんけど、嘘をつかざるを得なくなった原因というのは奈辺にありやということを、環境省とか、経済産業省とか、そういう今責任のある人たちはよく考えないといけない。それで根本から問題を絶つことも考えないといけないと私は思います。それから、どこかのテレビで「作ってしまったものをもう1回廃棄にして作り直しますということは、それじゃあもう1回環境にマイナスの負荷が出るじゃないか」と言って、ものすごく反対していた人がいましたが、それは正しいと思います。そんなことを今、印象として持っています。
産経新聞:先ほどの新年度予算に関連してなんですけれども、大阪府知事選に当選した橋下氏が府債発行を原則認めないという方針を示しているようなんですが、これについて知事はどう思われますか。
知事:これについては、「ええっ」と思いました。というのは、和歌山県は基金という名前の貯金を食いつぶしていて、これを食いつぶさないようにしないといけないと必死なんです。かと言って県民の生活をぐちゃぐちゃにするわけにはいきませんから、現実には県債に頼っている部分というのは大変多いんです。それでもあのように赤字が出るわけです。まず、我々として考えないといけないことは、何とかやりくりをして赤字が出ないで済むのかどうかということなので、大阪はどうか知らないんだけれども、私は県債を全部やめるというのはとてもじゃないけど言えないです。今はそれに依存して軟着陸をする。それをどんどん増やすというのはまた別の話だけれども、それに依存しながら軟着陸をするという手段を考えるのが精一杯です。だから、府債、県債を全く発行しないなんていうことは私は言えません。橋下さんがどう考えるか、それは橋下さんの問題だから。そういう意味で、いつも自分の観点から考えるから「ええっ」と言って驚きました。
なお、30日に橋下さんのところに会いに行くということで、10時から10時半でお時間をいただきました。それで、ご挨拶は「おめでとう」ということを申し上げないといけないんですが、それとともに私のメッセージとしては、「大関西の全体を引っ張っていただくようなリーダーシップをあなたに是非取ってもらいたい」というようなことをお願いしに行きたいと、こういうふうに思っています。
NHK:まだ就任前ですね。
知事:お祝いですからいつ行ってもいいんじゃないでしょうか。
和歌山放送:昨日行われた行政改革・基本計画等特別委員会ですが、議論を受けて、どのような感想をお持ちになりましたか。
知事:県議の方々も大変建設的に議論をしていただいて、大変よかったんじゃないかなと思います。特別委員会で割合ざっくばらんな形で議論できて、委員長も議事運営がとても上手ですし、大変よかったんじゃないかというふうに思います。理解を得ることはもちろんのこと、我々の方が県議の方々のご意見で教えられるところもたくさんあったと思います。
NHK:どの程度修正するんですか。
知事:それはまたこれから考えます。大幅に修正しろとは誰もおっしゃったわけではありませんが、この部分は弱いんじゃないかとかそういうことはおっしゃったから、それについてはもう1回復習して、議論を整理して、それでどうしようか考えて、また県議会の方々にも相談して決めていきたいと思います。
紀伊民報:パブリックコメントがすごく少なかった感じですが、どうお考えでしょうか。
知事:その1、関心がなかった。その2、あまりに良くできすぎていて言うことがなかった。どうでしょうね。だけど、パブリックコメントのところで数が少なければしょうがないと思いますが、それよりも、最終的には県民みんなのものとして共有してもらわないといけないから、今は作ることに精一杯ですけれども、今度はPRとか、周知徹底とか、これをもとにして具体的にどういうふうにしてやっていこうとか、そういうことの議論をかき立てていくということは今後大いにやっていかなければいけないと思います。
共同通信:今朝の報道で、大阪府の阪南市立病院が4月から入院の受け入れを休止する。その原因が和歌山県立医大からの医師が一斉に引き揚げるということだったのですが、県の方から阪南病院に何か支援するということはないのでしょうか。
知事:これはずっと長い経緯があるのです。阪南市長が言いたくない話もたくさんあると思うんだけれども。私は個人的にはお会いしたことがあるのです。ここへ要請に来られたのです。そのときの話を披露しますと、阪南市立病院に7人、和歌山県立医大から派遣していたのです。当時は和歌山県立医大も派遣したかった方じゃないかなと思います。ずっと昔ですね。それで、「なかなか新規に派遣できないので、大阪府は容量が大きいですし、たくさんの大学もありますので、新規についてはそちらの方から何とか自分で調達してください。新たに引き揚げることはしないんだけれども、個人の事情でお辞めになった人の後釜は送れませんから、そちらで埋めてください。なぜならばそれを埋めなかったら、残った人の労働が過重になって、一斉に辞めるとか、もうたまらんとかそういうことになりますからね」と、こういうことを長い間言い続けていたんです。ところが埋まらないわけです。そうすると、お医者さんもたまらんわけです。それで何が起こっているかというと、開業したいという人もいるし、全体が医師不足ですから、大阪の私立の病院とかがスカウトに来るんです。ここに来てくださいとそういう話になる。そっちの方が給料の問題だけじゃなく勤務条件もいい。7人分を実は4人でやっていたんです。それでとうとうみんなが辞めると言ってボンと破裂しそうになっていたときに、和歌山県立医大の南條学長は、破裂して他の病院に移ってしまうんだったら、和歌山県のこともあるので、和歌山県立医大に一度呼んで、どこか別のところに行ってもらうようにしたいと、ずっと阪南病院に言っていたのです。だけど、3人、大阪府で埋めてくれれば、無理に引き揚げるということをやるつもりはありません。本人が辞めたいというなら、それなら帰ってこいということであります。こういうことをずっと言っていたわけです。これは私が就任してしばらくぐらいの状況です。そしたら阪南市長が何とか引き揚げないで済まないかと陳情に来られた。当然私も和歌山県の知事としては、ほっとくとなくなるというのなら和歌山に引き揚げたいと思いますが、引き揚げること自体、阪南病院をつぶすためじゃないので、「是非3人埋めてください。大阪府は、和歌山県に比べて何倍大きいですか。大阪府庁だって強力だし。私は一人のお医者さんのために走り回っているんですよ」と申し上げたんです。そのときにわかったとおっしゃって、じゃあそうすると、名前は秘しますが特定の病院に、「是非協力を頼むとあなたからも言ってくれませんか」という話があったので、その特定の病院の理事者に「頼まれたのでお伝えしますが、何とかしてあげられませんかね」と申し上げた。結果的には、それから後で聞きましたけれども、うまくいかなかった。それでしばらくすると、病院自体閉鎖するという話がニュースで出た。「一生懸命やっているんだけど、やっぱりだめにします」という話はなかったなあと思います。それ以上は隣の府の話ですので、私は文句を言うつもりもありませんけれども、意図的に和歌山県立医大が引き揚げたという話では決してありません。それから大阪府に関して言えば、どうも我々知事以下が必死になって個別対策をしているというような行政を大阪府はしていません。少なくとも知事はしていませんでした。
共同通信:しょうがないということですか。
知事:ほっておくと私立病院に抜かれます。全員自分の生活を守るために一斉に辞めることになります。それならば帰っておいでと言ったということです。和歌山県の病院でそうならないようにしなければならない。そのためにいろんな手立てを、遅ればせながら必死に講じているということです。阪南病院でこのような事件が起こったということと、例えば和歌山県の紀南で同じようなことが起こったとするのと、これは影響が全然違います。大阪の南へ行くとだんだん人口密度が減ってきますが、代替的な病院はたくさんあります。緊急のときなんかにどれだけ頼りになるのかということはあるけれども、私立も含めて病院はあります。だけど和歌山県の南の方へ行けば、それこそ公立病院などの地域の拠点病院が唯一の頼りだというのがほとんどです。そうすると、そこが崩壊するのと、阪南病院が閉鎖するのとでは、人々へ与える影響は全然違うと私は思います。したがって、和歌山県は頑張らねばいかんということです。







