知事記者会見 令和4年8月23日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和4年8月23日 知事記者会見

令和4年8月23日 記者会見室

PCR検査等の無料化事業の期間延長について

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 今日は、発表事項が5つです。まず、PCR検査等の無料化事業ですが、9月30日まで延長します。これは、県でするものを9月30日までにするので、いろいろ懸念がある人は無料検査をどんどん受けてください。ただし、いつも言っていますが、症状のある人は、ちょっと症状があるからと言って救急車を呼ぶのではなく、クリニックに行って判断をしてもらうのがよろしいかと思います。これが一つです。
 (資料のとおり)全体の体系はこうなっていますが、国事業のワクチン検査パッケージから始まり、8月31日までとなっていて、その後どうするかは国が決めることになります。条件なしに無料検査が9月30日までできるようにしたので、全体の衆口からいうと、一般検査のほうが目的を限定しないので(対象者が)大きいことになり、それが9月30日までいくということを申し上げたいと思います。

「県民の皆様へのお願い」について

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 それから、県民の皆様へのお願いです。昨日、福祉保健部技監から発表があったと思いますが、保健所の機能も大変ひっ迫しているので、(症状が)軽い人に、いろいろ助けていただかないといけない、協力をしていただこうということになっています。
 従来から、陽性が判明した方で、保健所の指示を得ることなくHER-SYSに登録してもらって、(症状が)軽ければ、そのままずっと家で療養していただくやり方をとっていますが、これに加えて、今度は、陽性かどうかが分からない事態で、軽く症状が出た時などは検査したいわけですが、その時に、保健所へ行って、ここへ来てくださいとか、クリニックに行って(ください)という方式を取ってもいいのですが、その他に、ご自身でセンターに連絡して、抗原検査キットを送ってもらって、自分で判断をすることもできるようにしました。これは、昨日発表したもので、その辺を付け足しています。それから、先ほど申し上げた、無料検査の期日を9月30日までということも書いています。ここが変わったところです。
 赤字のところよりもむしろ黒字のところで、症状が出れば通勤通学を控えて直ちにクリニックを受診してくださいとか、クリニックの代わりに自分でキットを取り寄せて判断してもいいですとか、そういうところで、無理をして人にうつさないようにしてくださいというのが、より大きな目標になります。
 いろいろ新聞記事を見ていると、和歌山県は、ほとんどのクリニックでちゃんと新型コロナかどうかの検査をしてくれるのでクリニックへ行ったらいいけど、ほとんどのクリニックが検査もしないのではないかという県もあるみたいで、それはなぜかというと、2類だからというのを根拠にして言っているけど、全く関係ない話をしているのではないか。結構、権威のありそうな専門家然とした人が言っていますが、何か変です。熱がある時に、クリニックで検査してもらって、これ(原因)は何かと、インフルエンザの検査もするし、新型コロナの検査もしてくれるのだから、やってもらったらいいと思います。和歌山県は、ほとんどのところはちゃんと(検査を)やってくれるし、やってくれないところは、あそこへ行ってと、キットとかをちゃんと置いている他所の同僚の病院を紹介してくれるので、普通のお医者さんに相談していただいたらいいと思います。
 もっと言うと、休日やお盆は普通クリニックが休みなので、大きな病院とか和歌山市の発熱外来がものすごく混むから、診てあげると無理して開けていただいたクリニックが180ぐらいあり、そういう立派な協力によって何とか成り立っている。他所もそういうことをやればいいと思いますが、見ていたら何だこれはと思うようなところが結構あります。ただし、入院となると、その人をずっと世話し続けなければいけないので、病院の中で隔離体制がきちんとできていないと病院中に感染が広がるから、そこは難しいので、分けないといけないというふうに思います。かつ、新型コロナ病床も運用が大変ですが、新型コロナ病床ばかり増やしても良いのではなく、普通の病気もたくさんあるので、そこはきちんとしないといけない。そうすると、今ある新型コロナ病床をうまく使えるように、感染をできるだけ抑え込んで、何とか綱渡りでやっていこうではないかと思って、頑張っているところです。

令和4年度和歌山県100年企業表彰の表彰式の開催について

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 次は、100年企業の表彰です。紙の一番下に書いていますように、これまでの受賞企業は169企業で、これは残高ではなく累計です。その後、何社かは廃業しているので、現在169たまっているわけではないが、今回で169企業の累積になりました。新しく認められたところは22企業で、次の紙に一覧で書いています。一番すごいのは、(創業からの経過年数が)308年というのがあり、今まで何らかの都合で表彰し忘れていたところになると思いますが、大体103年というところから、今回新しく加わっています。その他、忘れていたのでこの際やっておこうと申請されたところで、認められたところが少しあります。8月31日17時から、アバローム紀の国で表彰式をします。できれば、表彰式の横の部屋にブースを作って、会社のPRをしたいと思っています。これを展示交流会と書いていて、8月31日なので、飲み物や食べ物を出したりするのは難しいかもしれませんが、企業の宣伝などは十分できるので、皆さんぜひ取材に行って、これは面白いという企業は、記事にしていただいたらいいと思います。

花王株式会社和歌山工場からの寄贈品の受入れについて

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 その次は、花王和歌山工場から、そこ(資料)に書いているような、新型コロナウイルス感染対策に関わる医薬品、消毒液、その他をたくさんくれることになりました。8月23日13時30分から県庁南別館で納品式を行います。

世界遺産「高野・熊野夢舞台」コンサート開催決定! 

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 それから、世界遺産の「高野・熊野夢舞台」があります。(このような大きな文化事業を)いつ始めたかというと、麻生内閣の時に、景気振興もあって文化活動にお金をたくさんあげるということで、たくさんお金をもらった。それで、和歌山市、世界遺産の3大社と高野山、全部で5つにお金を分けて、かなり大きなコンサートをする。その時のコンセプトは、近代音楽と伝統でやろうということでした。(高野・熊野夢舞台は、)その後、お金をどんどんくれるわけではないので、和歌山県でなけなしの自分たちの予算でやっていこうということで、和歌山市を除いた高野山と3大社で、順番に4年に1回グルグル回しているのが現状です。今年は、高野山の番で、10月22日に、壇上伽藍金堂北側の広い広場に椅子を出して聞いていただくことになります。主たる奏者は辻本さんで、和歌山県文化奨励賞をもらっていただいていますが、今や日本を代表する尺八奏者になっています。この方が、ギターやキーボードとかを連れて来られて演奏してもらうのですが、藪邦彦(やぶ ほうげん)高野山室長執務公室長とトークセッションもしてもらうことになっています。観覧者は350名ですが、オンラインによるライブ配信があるので、高野山に行けない人はオンラインで見ていただいたら、雰囲気は十分伝わると思います。
 以上です。

質問と回答

共同通信:発表項目外ですが、先日、和歌山市長選が終わり、尾花さんが3期目を決めたという結果に終わりました。尾花さんの任期8年の取組や、今回の市長選の結果の受け止めを教えていただけますか。
知事:尾花さんが当選するのは、極めて順当だと思います。特に、何か問題が起きているわけでもないし、クリーンな市政を敷いておられるし、財政も、もともと大変なところですが、かつかつで頑張っている。成果としては、ものすごい。街の中を見たら、尾花前と尾花後で、随分、様相が変わってきている感じがします。ああいうのは、実際におやりになるのは民間企業が多いのですが、民間企業が投資の意思決定をする時は、制度がどうなっているか、もっと言うと市政がちゃんとしているかどうか、全部見ています。そういう意味では、きっちりおやりになって、その結果、随分、和歌山市の少し衰退しているようなところがリノベーションされ、新しい施設やマンションが建ったり、賑わいがちょっとできたり、良い方へどんどん転がりつつあると思います。そういう意味では、それを見たら、みんな100%尾花さんに入れてもいいのではと思いました。
 例の水管橋の落橋事件は、尾花さんの市政の間に落橋したのですが、ずっと少しずつ腐敗が進んでいたところもあります。いろいろな事故は未然に防ぐのが一番いいけど、なかなか防げるものではないでしょう。施設の老朽化は、全国でいっぱい起こっています。ただ、その後、どれだけ早く皆さんの不便をしのいだかが行政の手腕です。かつて同じようなことが、どことは言いませんが起こっている。それに比べると、10分の1とは言わないが、何分の1ぐらいのスピードで直っている。そういう意味では、あの獅子奮迅の活躍というのは立派だと、みんな思った方がいいのではと思います。
 順当な結果ではなかったかと思います。
共同通信:引き続き3期目に期待することは。
知事:今の調子でどんどんやっていただいたらいいと思います。特に、街の中心部は大分変わってきたけど、まだまだです。その勢いを、どんどん加速してやってもらった方がいいと思います。
NHK:発表の中で、お盆期間中に開けてくれたクリニックが180近くもあるという話がありました。
知事:180をオーバーしていたと思います。
NHK:その辺りを踏まえ、お盆期間の感染を、県としてきちんと対応して防ぐことができたのか、その辺りの認識を伺ってもよろしいですか。
知事:人が動く、人が楽しむ、という時は、感染機会は拡大する。だから、全く感染をシャットアウトするのは難しいと思いますが、お盆の前に、いろいろ注意事項を発したり、いろんなことやってきたので少し抑制され、だけど人が動いたので少し拡張され、現在の数字になっているのではないかと思います。
NHK:先週、県内でBA.2.75という新しいタイプの変異株も確認されています。病床のひっ迫が続いていると思いますが、その辺りを踏まえ、今、危機感をお持ちなのか、ある程度落ち着いていくというふうに見ているのか、その辺りの温度感を教えてください。
知事:こんなもの、楽観なんかできません。お医者さんも罹っていると、利用できる病床をそれ以上増やすのは難しいので、ギリギリのところで何とかやりくりをしていると考えていただいたらいいと思います。我々、毎日、ヒヤヒヤハラハラドキドキで、保健医療行政で、できるだけ感染を抑制しながら頑張っているところです。例のケンタウロス、BA.2.75ですが、我々は自分ではわかりませんが、BA.5よりもっと感染力が高いのではないかという、いろいろな発表もあります。そういう意味では、さらに危機感は募るとは思います。
 ただ、もう一つの懸念材料である、重症化リスクも同時に高まったらこれはえらいことになると心配しています。これについては、そのような証拠は今のところ上がってないようです。だけど、上がっていないというのは、そういうことはありませんということとは違うので、引き続き、それぞれの方々が用心していただいて、あれっと思ったら、いろんなやり方をしてきましたが、すぐ診断をつけて、陽性の方は人にうつさないようにしていただくという努力をしてもらいたいと思います。
産経:昨日、PCRの抗原キットを送ってもらって自分で検査するという仕組みを発表され、明日から運用になります。この施策に関して、どういう効果を期待するのかという部分と、これまでクリニックに行ってもらっている方は自宅でもできるので、重症化のリスクのある方や医療加護の面で心配な面も出てくると思うが、使い方として、県民に、こういうふうに使って欲しいというメッセージがあれば。
知事:まず、何でやっているかというと、前の工夫で、自分で入力して閉じこもってくださいということについても、保健所の機能が(感染者が)1日2000人を超えるようになってくると、全部丁寧に保健所が出かけていったり、指令をしたり、検査をして、濃厚接触者を特定して、その人を全部、こちらにいらっしゃいといって検査をするのは実際にできません。従って、自分で閉じこもってくださいというようなことも始めているし、今まではクリニックへ行って、診断してもらって、閉じこもってくださいということでしたが、今度は、キットを送りますから、自分で判断して、陽性だったら、入力だけして閉じこもってくださいというふうにする。これは全部、根っこのところの保健所の機能を崩壊させないための工夫です。
 じゃあ、根っこのところは何をしないといけないかというと、実際に、今、閉じこもっていただいているうちに、自己隔離をしていただいている人、施設にいらっしゃって入院はちょっとまだ難しいというような人とか、いろんな方々がいて、その方々のケアを、申告もしくは様子を聞くことによって把握をしながら、命が危なくなりそうな人は優先的に入院させるということを考えていかないといけない。そういう機能を十分果たすために、先ほどの工夫をしたということです。
 ただ、和歌山県は、いろいろ工夫はするけど、陽性者はどうでもいいですと言うつもりはない。陽性者ないし濃厚接触者を、相手にしませんと言っているのではない。それぞれ検査をして入力をしてください、保健所が全部やっていた機能の一部は、自分で代替してください、協力してください、ということを言っているけど、全体としては、面倒を見て、自分で入力してくれて自己隔離をしてくれた人も、すごく調子が悪くなってくる場合は、ある確率であると思います。そういう時に、ちゃんと温存された保健所の人が面倒を見るというふうにしていきたいと思いますので、軽症者を相手にしないと言っているのでは全くありません。

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