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知事からのメッセージ

知事からのメッセージを紹介します。

平成28年6月のメッセージ

平成28年6月

あと一歩 世界遺産追加登録

 紀伊半島には世界に誇る世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」があります。和歌山県の立場から手っ取り早くいうと、高野・熊野であります。
 私は和歌山生まれですから子どもの頃から親しんできたのですが、和歌山を離れ、世界を巡って来て改めて和歌山に戻ってみると、この高野・熊野というのはとてつもなく立派なもので、世界遺産中の世界遺産であるということを痛感します。
 しかし、2004年の世界遺産登録時には、熊野古道は今ほど有名ではなく、旅人が通らなくなって荒れていた所もあるし、高野山は栄えていましたが、参詣客はケーブルか車で山上に上がるので、参詣道としてちゃんと説明できるものは町石道を数えるだけでした。そこで申請時にきちんと資料を用意できた箇所は、現在の世界遺産登録箇所だけだったのです。
 高野山は高野七口と言われる7本の参詣道が山上に通じていたはずですし、熊野古道は京都から様々な参詣道を通じ、しかも当然それは切れ目なく熊野三山につながっていたわけです。「どうも大分漏れているぞ。」これが高野・熊野をこよなく愛してきた心ある県民の気持ちであったわけです。
 そこで、人々は活動を開始しました。語り部になられた人々を中心に郷土史家や教育界の人々が協力して埋もれた熊野古道を再発見し、高野参詣道の再調査に取りかかりました。大辺路刈り開き隊の人々などは、使われなくなって木が生い茂って通れなくなった熊野古道を刈り開き、土を入れて通れるようにしていきました。県でも地元の人々と協力して高野七口再整備に取りかかりました。また、文化遺産課が中心になって文化庁や日本イコモス国内委員会の西村幸夫委員長などの指導を仰ぎつつ、世界遺産として追加すべき所は、まず国の史跡に指定してもらい、その上でユネスコに世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」のコンセプトを変えない範囲で軽微な変更を認めてもらおうという作戦を立てて、一歩一歩これを進めてきました。
 そして昨年11月までの3度にわたる文化庁文化審議会を経てこれらの史跡指定が決定され、その後、日本政府は、ユネスコに対して、上記世界遺産の追加登録を申請したのです。
 ユネスコの世界遺産の登録には、まず、ユネスコの諮問機関であるイコモスが学術的な審査をしますが、このイコモスから承認勧告されたことをユネスコが6月11日に公表しました。順調にいくと、7月10日からトルコで開かれるユネスコ世界遺産委員会で正式な決定がある予定です。
 今回追加になる予定の箇所は下記のようにかなり広範に及んでいます。これまで努力してきてくれた、地元の方々や県庁職員、文化庁の方々や西村先生を始め多くの学識経験者その他多くの関係者の皆さんに心から感謝します。と同時に、正式な追加登録がなされることを見込んで、一気にプロモーションや案内板、表示、資料などを整備すべく、すでに予算措置もしていましたので、これを一気にフルオープンして参ります。
 皆さん、拡大された世界遺産、高野・熊野においで下さい。

○追加登録地点別紙位置図

熊野参詣道 中辺路(追加を提案している面積4ha、距離11.4km)
北郡越(ほくそぎごえ)長尾坂(ながおざか)潮見峠越(しおみとうげごえ)赤木越(あかぎごえ)(田辺市)
小狗子峠(こくじとうげ)・かけぬけ(みち)(那智勝浦町)
八上王子跡(やがみおうじあと)稲葉根王子跡(いなばねおうじあと)(上富田町)
阿須賀王子跡(あすかおうじあと)(新宮市)
熊野参詣道 大辺路(追加を提案している面積3.3ha、距離4.1km)
富田坂(とんだざか)(白浜町)、タオの(とうげ)(すさみ町)
新田平見道(にったひらみみち)富山平見道(とみやまひらみみち)飛渡谷道(とびやたにみち)(串本町)
清水峠(しみずとうげ)(串本町、那智勝浦町)
二河峠(にこうとうげ)駿田峠(するだとうげ)(那智勝浦町)、鬪雞神社(とうけいじんじゃ)(田辺市)
高野参詣道(追加を提案している面積3.8ha、距離24.6km)
三谷坂(みたにざか)((丹生酒殿神社(にうさかどのじんじゃ)含む)かつらぎ町)
京大坂道不動坂(きょうおおさかみちふどうざか)女人道(にょにんみち)(高野町)
黒河道(くろこみち)(橋本市、高野町、九度山町)

○資産の状況

追加登録後 追加部分
登録面積 506.4ha 11.1ha増加 (2.2%増)
参詣道延長 347.7km 40.1km増加 (13.0%増)

※県内における資産保有市町は、橋本市・上富田町・串本町を加え、11市町に増加
※「高野山町石道」は、「高野参詣道」に資産名称を変更

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