知事からのメッセージ 平成27年2月 続々と日本一

 和歌山県立博物館が内閣府の「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者」の、しかも最高賞の内閣総理大臣表彰を受けました。手でじかに触れる仏像のレプリカや点字による図録を作り、視覚障害のある方にも文化財を鑑賞してもらおうとしたものです。さらに嬉しいのは、県立和歌山工業高校と3Dプリンターの利用で協力し、県立盲学校教員の助言を受けて点訳図録を作った事です。多くの人々の知識と善意と協力が生きています。
 このところ、このように県民の方がそれぞれ頑張られた事が、全国で、あるいは世界で賞賛されるケースが頻発しています。世界的にも有名な旅行ガイド誌「ナショナル ジオグラフィック トラベラー」が「2015年に訪れるべき世界のベスト20の場所」に高野山を日本でただ一つ選んでくれましたし、旅行雑誌「じゃらん」は白浜町の「リヴァージュ・スパひきがわ」の露天風呂を「風呂宿大賞」に選んでくれました。各地でパンの店を展開する「カワ」の「まるごと!紀州梅バーガー」が「全国ご当地バーガーグランプリ」で日本一のハンバーガーに選ばれましたし、和歌山が誇る「紀州うめたまご」が「卵かけご飯25種食べ比べランキング」で、日本一に輝きました。また、有田市の「早和果樹園」が農林水産省の「6次産業化優良事例表彰」で最高賞の農林水産大臣賞をもらいました。
 県庁の職員も頑張っています。津波の際のリスク別の避難場所指定が政府で賞賛されているし、県独自で作った避難勧告などの発令基準は今や政府が全国に指導する基準となっています。県で考案した過疎集落再生・活性化支援事業や県で先べんを付けた危険ドラッグ対策の条例は、今や国を動かして国の政策に取り入れられようとしています。
 続々と和歌山が日本一です。県民の皆様がそれぞれの持ち場で最高に頑張っている姿が段々と世に現れ始めているのです。次は、紀の国わかやま国体でも日本一をめざしましょう。

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