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知事からのメッセージ

知事からのメッセージを紹介します。

平成26年5月のメッセージ

平成26年5月

コピペ

 コピーペーストの略です。別の文章をコンピューター上で切り取って、コピーをし、自分が作ろうとしている文章の中に貼り付けることです。
 今やコンピューターなしには我々は生きていけません。まさに情報化時代の到来です。今から35年前私は通産省の情報処理振興課の課長補佐として情報化の先兵を務めていました。コンピューターやソフトウェア技術の開発はもちろん、情報化社会の発展のためにはどうしても必要な通信の過剰な規制の緩和、自由化のために走り回っていました。今やすっかり世の中に遅れ、若い人達に助けてもらわないとパソコンもスマホも使うことが覚束なくなってしまった今の我が身と比べ、隔世の感があります。
 このように情報化が進んだ結果、便利な事は数限りなくあります。知識を得るのが格段に容易になりました。ネットの力を利用してどんどん検索ができるからです。また、知的作業の生産性も上がりました。計算があっという間にできてしまうし、電子入力した作品は少し手直しが必要と思うと一から書き直さなくても簡単に直せるし、ソフトウェアツールの力を借りて、印象的な美しいデザインにできるし、写真、図表、グラフなども簡単に作成したり、貼り付けたりできるようになりました。
 しかし、身近の例などを見ていましても、どうも問題だなあと思う点も出て来ているように思います。まず、ネット情報を簡単に真実だと信じる傾向があると思います。どんな情報も最初に入力したのは人間であり、そこには誤りや何らかの意図をもった操作があるかもしれません。だから、いつも「ほんまかいな」という心を持って情報を扱わねばなりません。
 次にこのコピペです。あまりにも簡単に人の作品が自分の作品の中に移せるので、やってしまう事が多いようです。最近の大学生の論文などには、これがあまりにも多いとあきれている大学の先生がいました。知的作業の効率化とただの盗作をはきちがえているようです。世紀の快挙と注目された小保方晴子さんの論文にもこれがあったらしいと報じられています。事の真偽は分かりませんが、どんなに情報化が進み、便利になっても、やはり真に価値のある人間の営みは、自分で調べ、自分で努力し、自分で考え、そして自分の言葉で人に伝える事であると改めて思いました。

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