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知事からのメッセージ

知事からのメッセージを紹介します。

平成25年12月のメッセージ

平成25年12月

2013年を振り返って/2014年に向けての抱負

 年末になると恒例の年末年始の記者会見があります。大部分の新聞がこれをネタに新春の企画を作るようです。その際、冒頭で「2013年を振り返って」と「2014年に向けての抱負」についてしゃべれという要請がありました。その内容について、県民の皆さんにお知らせします。なお、実際はもう少し話し言葉でしたが、読みづらいので、意味を変えないようにしつつ多少の修正を加えてあります。

 2013年を振り返って
 先ず、今年1年を総括しますと、1番目に様々な面でインフラ整備に目途が立ってきたかなと感じています。紀伊半島一周の高速道路とか湯浅御坊道路の4車線化とかの懸案の案件が、それぞれかなり進展をしました。後はどれだけ完成までの期限を短縮してやってしまうかというところになってきたなと考えています。それから国に実施してもらう事業ばかりではなく、県として進めている川筋ネットワークや、府県間道路等についても、ずいぶん進展があったと思います。特に後者の方ではなかなか大阪府の理解が得られず、最大の懸案となっていた国道371号の改良については、新紀見トンネルを作って改良していくということで、ようやく合意に達して目途が立ってきました。
 それから、今申し上げたのは着々と目途が立ってきたものなんですが、オール関西で考えてみますと、若干課題を抱えつつではありますが、プロジェクトというのが出来つつあります。一つは、ずっと休眠をしていた紀淡海峡についてですが、紀淡海峡の連絡橋ないしはトンネルを関空の超高速鉄道構想や四国新幹線国道、それから関西外環道路と大阪湾環状道路と、つまり4つのプロジェクトを合従連衡で、みんな統合して、意見を集約して、運動していこうという協議会が出来ました。ささやかながら構想実現に向けて第一歩を踏み出したということであります。二つ目は、「中央リニア」についてです。これは、JR東海が政府と相談してでしょうか、東京—名古屋間を先行して造ってしまおうという情報がかなり大々的に出てきました。それから更に、北陸新幹線については、関西広域連合としては米原ルートを通ってくれるように要望しているのですが、先に東京の方から金沢までが開通してしまいそうです。それからその先の目途はあまり立っていないというような状況で、ますます東京一極集中が進むんじゃないかなというような懸念があるというのが今年を振り返った感想です。つまり、和歌山県では着々なんだけど、オール関西で考えるといろいろ心配があるなというのが、今年のインフラ整備(計画)の状況ではなかったかなというふうに思います。

 2番目に、災害対策、防災についてですが、和歌山県の紀伊半島大水害については復旧が早く進みました。現実的には今年の3月までが一つの山場だったんですけど、「95%本格復旧をするぞ」と言ってたのがほぼ達成できまして、いろんなところで元通りになりつつあるという現状です。非常に大きな工事などは、まだ続いておりますけれども、県民生活が大きな影響を受けることは多分なくなりつつあるという現状だと思います。観光も戻ってきておりまして、まだまだこの辺で満足しちゃいけない水準なんですけど、もっともっとこれからがんばれるような素地が出来てきたというところです。一方、地震・津波対策に関しては本格的に対策に着手した年だというふうに思います。地震対策としては、従来の木造住宅の耐震化に加えて、来年度から非木造にも耐震強化の政策を及ぼそうというふうに考えておりますし、また、補正予算もいただいて、大規模集客施設の耐震化に対する大規模な補助を国と一緒になってやろうという決定をいたしました。
 それから津波対策ですが、和歌山県は、大変世の中から評価されている避難方式を大々的に推進していますが、様々なハードウェア対策やソフトウェア対策を枚挙にいとまがないくらい実施しつつあります。特に各地域での避難路が(小さい避難路を含めて)県の補助金などをもらって、どんどん出来つつあるというのは非常に結構なことだというふうに思います。
 それからこの対策の最後は実は高速道路がちゃんと出来ていないといけないということと、それからあまりにも早く津波が来る地域については逃げる場所を確保するため、高台移転か、大型複合ビルを作るかをしないと、逃げるに逃げられないというようなことがあるので、それについてはきめ細かく対策を行ってしまわないといけない、そうでないと、命だけは助けたいと思ってもそれも不可能になってしまうということであります。

 3番目は、国体開催に向けた準備です。主要な競技施設の整備が概ね完了しました。それから、ネットワークも国体までに完成させるぞという目標を限ってがんばっている、あるいは国にがんばっていただいてるものもありますけれども、そういうのが着々と出来ています。
 施設については今年を振り返ってみると、プールが出来たとか、陸上競技場がリニューアルされたとか、相撲競技場が出来たとか続々と進展がありました。それぞれいろんなイベントをやって県民の皆さんに披露したんですが、他では田辺市の三四六の施設とか和歌山市のテニスコートも本格的に出来つつあります。
 それから選手強化も今のところ順調に進んでるのですけれども、長い目で見て選手の幸せにならないような、あるいは県にとってプラスにならないような補強というのは、やっぱりちょっとやめた方が良いわけですから、人口が少なく、県の力がそんなに強くない和歌山県ですから、選手強化もそう容易ではありません。しかし、今のところみんなで一生懸命がんばってるということであります。
 それからソフトウェアの準備もずいぶん着手し始めて、開会式にどんなことをしようかとか、県外施設でどこを借りて、そのための体制がどうだとか、そういうことは日々着々と準備が進んでいます。それから県民の盛り上がりも、花いっぱい運動をどうしようかとか、そういうこともこれから決めていきますから、それを期待したいというふうに思っております。

 それから4番目は安心です。この対策は、ずいぶん進んだかなというふうに思います。医療に関してはがん対策に本格的に着手をして、特に検診については市町村が交付税をもらって、住民に助成するというのが姿なんですけど、助成を知らない人があまり受けない。それでは困るので是非受けてもらうように本人に通知するといったことを県も力を入れてやり始めております。
 それから少子化対策については、婚活の支援を始めました。なかなか好評で登録数も増えてます。
 それから高齢者の見守りです。これは数年前に見守り員制度というのを、民生委員のような方を組織化して作ったんですけれども、更に例えば、宅配便、電力の検針、郵便局とか、そういうようなものも含めて各戸にお邪魔するような方々が、それをちゃんとやってくださるということになりました。これによりかなり密度の高い見回り体制が出来つつあるんじゃないかというふうに思います。

 それから5番目は教育です。教育について目標を我々は決めていて、例えば郷土教育は本も作ったし、学力の向上のためには補習を子どもの学習度に応じてきちんとやるといったことをやってきました。それからまた教え方というのもやっぱり大事だから先生の研修もやってきましたが、今年度は現在、道徳教育の県の教科書を作ってるところでありまして、特に英語力の向上、使える英語、国際化教育にかなり大々的に着手しつつあるというところであります。
 それから、いじめです。これについては、いじめとか仲たがいとかそういうものは、いくらでもあるんですけれども、それを深刻な事態になるまで放置しちゃいかんということで、これは総動員態勢でケアをしようというふうに考えて、現在やっております。総動員というのは特定の先生だけに「あんたの責任だ」とか、「お前が悪い」とか言ってもしょうがないんだから、学校ぐるみで助けるし、それが手に負えなかったら、教育委員会、これは市町村の教育委員会ですね。それから県の教育委員会も協力し、警察も協力するし、県当局もちゃんと見に行って問題が起こったら、すぐにみんなで対応するようにするということを今やってます。これは結構大変なんですけれども、おかげで、今のところ、ものすごい深刻な事態にはなってないので、やってる価値はあるなと思っています。だけど人間関係ですから常にヒヤヒヤ、ドキドキです。

 それから6番目に不正は許さずというのを、結構充実しました。例えば警察に関して言えば防犯カメラの精度を向上させるとか、科学捜査を更に強化しました。また、交番のネットワークを警察のネットワークの中に組み込むということで情報の伝達が早く出来るようにするということをやってます。
 加えて、違法ドラッグ対策が日本一厳しいのが和歌山県なんですが、監視の目を光らせています。
 それから性暴力救援センター「和歌山マイン」を医大内に開設しました。これも全国で一つか二つしかないような試みですけども、そういう被害者に対して手厚い相談体制をひくということをやりました。

 それから7番目に国際的な関係については外国人と単なる乾杯をしていてもしょうがないんで、戦略的にいろんな国とお付き合いをしていくということにしておりますが、特にインド、それから香港と格段に関係が密になりました。香港は前々からなんですけども、特に貿易発展局とかなり親密な関係になりましたし、インドとはマハラシュトラ州とMOUといいまして、協定を結んで協力をしようということになりました。
 世界の成長セクターを、東南アジアも含めますと、だいたいそれぞれ、代表的な国や地方を言葉は悪いんですけどつばをつけるというか、そういうような形になってきて、和歌山の力が、それによって浮揚していけばそれで良いというふうに思ってるわけです。

 それから8番目にお楽しみ案件というのがいくつかありまして、「ジオパーク」に本格的に着手して、県民の方も盛り上がってきてくださったし、報道の方々もそれを報じてくれるようになって非常にありがたいと思っています。
 それから文化表彰が50周年になりますが、記念行事をしました。これだけ立派な多くの文化人が和歌山を通り過ぎて行ったのかということが印象的であります。
 それから偉人顕彰なんかもですね、引き続きやっております。
 それから更にマスターズですね、マスターズ陸上は、和歌山が発祥の地なんですけど、日本では、ワールドマスターズを関西広域連合で2021年、オリンピックの次の年に呼んで来ようということになって、その前に小さいマスターズ選手権なんかも関西マスターズという名前でどんどんやろうと思っていますので、そういうのも和歌山は大いに熱心にやっていきたいなというふうに思ったわけです。
 それから最後に産業なんですけども、これは今年振り返りますと、産業とか経済対策、まあ、「着々」と「まだまだ」と「これから」という感じがします。「着々」というのは政策手段を磨くという意味においてはかなりがんばっているし、それから職員なんかは、全世界へ向けて駆けずり回ってるし、それからいろいろな相手側とのラインも出来てきましたし、そういう意味ではがんばってると思います。それから新規の例えば企業誘致もボツボツと来てもらってると思います。ただ、だからと言って県民生活がブワーッと良くなったり、雇用がガバガバガバと増えたりして、人口がそれによってワーッと増えてきたり、みんなが来たり、そういうところまでいってるかと言うと、まだ全然いってないわけで、そういうところまで、まだがんばらないかん、そういう意味では「これから」ということであります。「これから」というのは、ただ漫然と「これから」と言ってるわけではなくて、特に景気がこれから良くなりつつあります。そうなるときは、産業界に動きが出てくるわけです。それからもう一つは世界の経済発展がどんどん進みます。そうすると世界中で観光や農産物や製品の需要層がどんどん増えるわけです。だから、そういう意味ではチャンスが増えるということになるわけです。また、国の内外でチャンスが増えるわけだから、製造業、それから農業、あるいは観光もこれからがんばっていかなければならない。それから更に観光に関して言うと、今年から3年間はチャンスの年ですから、伊勢神宮式年遷宮で大分こっちにも来てもらいましたけど、更に来年はデスティネーションキャンペーンと世界遺産登録10周年があります。それで、いろいろプロモーションを考えています。それからその次は高野山開創1200年、インターハイ、国体とボンボンボンっとあります。そういうことで、これからブームがあるということで、チャンスを活かしてがんばっていかなければというふうに思っております。

 2014年に向けての抱負
 先ず、7つぐらい申し上げますと、1番目に国体の仕上げですね、再来年、国体ですから仕上げてしまうというのは変ですけど、再来年に向けて準備の仕上げをやらないといけません。今のところ別に何か問題があるわけじゃないんですけど、更にレベルの高い国体にしたいと思っております。国体・障害者スポーツ大会、両方です。

 それから2番目は、インフラ整備の加速をしていかなければなりません。先ほど例えば高速で言うと目途が立ったんですと言いましたが、大事なことは、これから、事業化が決定される、その次は何年までに作るように資金手当をしてもらうというようなことが大事なのです。今、「国体まで完成だ」などと言ってるのは、平成27年度を終期とするような資金手当を、これは建設国債の手当等々なんですけど、政府がやってくれているので、平成27年度中には完成するんだけど、「国体までに完成させてください」と、強く言ってるわけです。そういうようなところに追い込んでいかないといけないんで、インフラ整備の加速はこれからも必要だと思います。

 それから3番目は、地震津波対策、これを更に充実していかないといけません。特に南海トラフの巨大地震の被害想定を出しました。それと共に3連動の被害想定をもう1回見直しました。それで、今度はそれを元にして、大変きめ細かい形で、この地区の人はどこへ行ったら安心かとかまできちんと対応できるようになってないと、ひょっとして逃げ遅れて命を無くすという方が出たら大変だと思ってるわけです。したがって、そういう対策をやらなければならない。そのために高台移転の話とか、それから大型複合ビルの話とか、それから高速道路とか、そういう大物を一刻も早く完成させないといけないということだと思っております。

 4番目は危機への迅速対応ということで特に大規模集客施設については手厚い助成、折角制度を作ったわけですから、きちんと対応して「和歌山へ行ったら安心だよ」というふうにしないといかんし、それよりも、個々の県民の命を地震の一撃でやられないように、住宅についてもやっぱり耐震については、もっと一生懸命進めないといけないということだと思います。

 5番目は、高齢者の安心というのをもう少し強化しないといかんというふうに思ってます。見守りについては、もうかなりやったんで、我々はちょっと他県には誇れるぐらいになってるんですけど、これから更に強化していこうと思っているのは、例えば高齢者ビジネスの話であったり、あるいは健康長寿であったり、あるいは貧しい人も含めて、制度的に老後はちゃんと安心だという保障をきちんとするということだと思うんですね。

 6番目は都市の再生です。これは基本的には市役所の仕事ですけれども、市役所の仕事だと言ってるともう、和歌山中がガタガタになりそうなので、これは県が出て行って一緒にやるというふうにしていきたいと思っております。

 それから7番目は農林水産業、観光業、それから製造業、サービス業、みんな含めてですね、産業、雇用という点では更に充実していきたいと思います。これを一言で言うと「点から線へ」と「線から面へ」ということだと思っています。「面」というのはどういうことかというと、和歌山県の可能性のあるほとんどの人達が「みんな、じゃあ、がんばるぞ」と言って、それぞれ動き出すということだと思うんです。「線」というのはそういう人達に政策の輪を広げるように努力をすること。「点」はその政策の手段を作っておくということです。我々は、政策の手段は大分作ったと思います。それから、県庁の職員もだんだんと産業界に働きかけをしつつあるし、産業界もわかってる人はわかりつつある。だけどまだ「線」だと思います。ですからこれが「面」になってこないとやっぱり100万人の力が活きないというふうに思うんで、そういう点で更に県民の方々にのっていただくようなそういう働きかけをしていきたいと思います。

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