ようこそ知事室へ 知事からのメッセージ 平成22年1月 和医大の高度医療人育成センターと住金

知事からのメッセージ

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平成22年1月のメッセージ

平成22年1月

和医大の高度医療人育成センターと住金

 2009年12月22日、和歌山県立医大に高度医療人育成センターが竣工し、2010年4月1日から供用に付されます。
 和歌山県は救急医療の崩壊していない数少ない県です。医師不足の中で、関係者が必死でがんばってくれているからです。私が知事になりましてから、この医師不足を解消しようと、秘術を尽くして和医大の定員をどんどん増やすことに成功しました。かつての60人から今や100人の新入生を迎えることができるようになりました。ところが、これらの学生が卒業して研修医として和医大に残ってもらうためには、その研修施設もそれ相応のものでなくてはなりません。これまでの和医大の研修施設はその点いたく不十分なものでした。
 新設になったこの高度医療人育成センターは、その欠点を一挙に克服し、研修医が研鑽を積むのには日本一と言ってよい施設が完成しました。すべて住友金属工業の寄付によります。県財政が豊かでない中、本当にありがたいことだと思います。
 実は、この寄付は、私が長い時間をかけてお願いをして実現したものです。何と言っても住金は和歌山経済の大黒柱です。昨年の新第1高炉の稼働により主要な設備のリフレッシュは全て完了し、更に現在、もう1基の高炉更新(新設)を進めています。働く場に悩む我々和歌山県民は、このことを評価し、感謝しなければならないと思います。その気持ちを我々がもっともっと持ち得るように、経済活動に加えて県民が今最も期待している地域医療を支えるシンボルとしてこのセンターが住金の名を冠して出来たらどんなにいいことでしょう。そのように私はお願いしました。
 ありがたいことに、住金はこの提案に同意してくれました。そればかりか、奥ゆかしいことに「住金」という名を大きくアピールすることさえ辞退されました。感激です。我々県民は、この善意を決して忘れてはならないと思います。

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