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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

エルトゥールル号120年慰霊式典スピーチ

平成22年9月2日
アタテュルク公園慰霊碑前(トルコ共和国)

慰霊式典スピーチ

 本日、ここトルコ共和国メルシン市において、トルコ日本両国の政府関係者並びに両国国民のご臨席のもと、トルコ軍艦エルトゥールル号120年慰霊式典が執り行われるにあたり、殉難将士の御霊に対し、謹んで哀悼の意を表するとともに、安らかなご冥福をお祈り申し上げます。

 今から120年前、オスマン帝国の親善使節団を乗せたエルトゥールル号は、日本での使命を果たし、トルコへの帰路、暴風雨のため串本町近くの大島沖で座礁し、587名の乗組員が尊い命を落とされました。当時の和歌山串本の住民たちは懸命に乗組員の救助や救護活動を行い、69名の方々が再びトルコの土を踏むことができました。それから95年の時を経た1985年、イラン・イラク戦争が激しさを増し、イラン国外への待避の手段が絶たれようとしていた日本人は、トルコ本国から急遽派遣されたトルコ航空機によって救出されました。この救援が実現したのは、はるか昔に起こったエルトゥールル号の遭難事件のことをトルコの方々が忘れずにいてくれたからだと思います。

 私は、和歌山の先人たちの人道的な活動が、トルコと日本の友好親善関係の歴史を開いたことを誇りに思うとともに、両国の国民がエルトゥールル号遭難・救助事件から生まれた友好の新芽を大切に育て、現在の両国関係を築きあげてきたことに感動を覚えています。

 エルトゥールル号の遭難から120年の節目を迎え、トルコ日本両国政府は本年を「2010年トルコにおける日本年」と位置づけ、先人たちが築き上げた両国の絆を一層強固なものとするよう努めております。「困ったときの友は真の友」ということわざが日本にはありますが、私は両国がこの言葉どおりの真の友人であり続けることを心から願っています。

 本日の慰霊式典並びにトルコにおける日本年関連行事を契機に、エルトゥールル号の遭難で犠牲になられた尊い命が礎となった両国の絆を、私たちの世代で途切れさせることなく、確実に次世代に受け継いでいくことをご参席の皆様方と共にここにお約束し、追悼の辞とさせていただきます。

平成22年(2010年)9月2日
 和歌山県知事  仁 坂 吉 伸

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