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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

住友金属記念館 和歌山県立医科大学地域医療推進センター新築工事安全祈願祭

平成20年11月11日 県立医科大学/和歌山市

 和歌山県知事の仁坂でございます。
 皆さん今日はどうもありがとうございます。それから、おめでとうございます。ここへ呼んでいただいて、これから研修施設(住友金属記念館)が建っていくということで、大変うれしい思いがしています。
 実は事情をご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので、少し説明させていただきますと、私が、(和歌山県立医科大学)南條学長のところへまいりましたら、和歌山県立医大が、供給できる医師が不足しているなか、地域の公的病院からの要請に応えようと、ものすごく苦労しておられるということを知りました。
 いろいろお話をお聞きしてみると私はあまり(実情を)知らなくて、最近ようやく新聞を賑わし始めて、日本全体の大問題となりつつある「医師不足」が、和歌山県立医大の大変な努力によって、和歌山県では顕在化しそうになりながらもなんとか食い止めているというのを知ったわけでございます。
 和歌山県立医大は、私もここ(和歌山市)で育ちましたが、優秀な仲間がみんな行く憧れの大学であります。立派な教育をされて、和歌山県はもとより日本中で、または世界で活躍しておられる立派な人材を輩出してくれているわけであります。幸い、いろいろなランキングを見てみると(和歌山県立医大がランキングの)一桁にいて、全国の大学の中では大変立派な大学であります。
 ただ昨今、皆さんもお分かりになっていると思いますが、新医師臨床研修制度ができて、研修医が研修の期間どこでも自分の研修の場所を選べるようになりました。その結果、(研修医の)皆さんは、専門医的な技術を身につけたいということで、大都会の大病院へ行きたがる。その結果、和歌山県立医大を除く近隣の県にある医科大学の病院には、あまり研修医が医師として残らないという事態が起こっているわけであります。
 しかし和歌山県立医大は、(和歌山県立医大の)皆さんの大変な努力によって、若い研修医の方については、和歌山県立医大出身の方はもちろんのこと、全国からも来てくださるというようになっています。
 そのためには(和歌山県立医大で行っている)2つの努力があります。
 1つは学問的なレベル医療技術的なレベルを高くしておいて、(和歌山県立医大に)来たら家宝になるというように思っていただく。
 もう1つは、ちゃんとした設備で教育をするということでありますが、残念ながら和歌山県立医大は(建物が)一見ものすごく新しく立派に見えるということでありますが、研修医の制度ができる前に、できるだけ省スペースで建設した結果、研修医の方が来て研修をするスペースがないわけであります。その辺は、(知事)就任以来いろいろと(実情を)教えていただいて、大変なことだと思っていた次第であります。たとえば体育館で臨時のスペースを作って(研修を)やるという。そういうのを長く続けているとこれは危ないかもしれない。いくら先生方や先輩の方々が頑張ったとしても、こんなところで(研修を)やらされたんじゃたまらないといって外見で判断して、和歌山県立医大から優秀な学生が逃げたら大変だと思って、そこで研修施設をちゃんと作らなきゃいけないと深く思ったところであります。
 片や別の思いがあります。皆様あまりご存じないかも知れませんが、実は和歌山県は、直近の経済成長率で全国47都道府県中トップであります。その前の30年間はビリであります。これを解析すると、ちょうどそのころ住友金属の業績が回復してきて生産が増えてようやく立ち直れた。それによって一気に(経済成長率で全国47都道府県中)トップになる。それくらい住友金属の生産・雇用・地域における貢献というのは大きいわけであります。ただ私たちはそういうことについて思いを致さないで、ついつい有難みがわからなくて過ごしてしまうこともあります。
 今、和歌山県が一番困っていることというのは、「研修医をとどめる」ということであります。(「研修医をとどめる」ための)研修施設を、住友金属の名前が大きく出るものとして造っていただけないかということで、田中丸(住友金属和歌山製鉄所)所長はもちろん社長や会長にもお願いをして努力していました。
 和歌山県は貧乏でありますが、お金だけが目的ではなく、住友金属の心意気を我々(県民)みんなが見れるようにしたらいいなと思ってお願いをしたところ、(住友金属が)その意義を快く感じてくださって、研修施設(住友金属記念館)を造っていただくこととなりました。
 こうして施設を整えて、その上で南條学長をはじめ、立派な教授、職員、先輩医師、学生、そういう方みんなに努力していただいて、ぜひ「医療王国和歌山」を維持・発展させていただけるようにお願いしたいと思います。
 幸い住友金属が発注された相手は、清水建設という実力世界一の建設会社であります。きっと立派なものを建てていただけると思っておりまして、これは鬼に金棒のような気持ちがいたします。
 皆様の今後のご健勝を祈念いたしまして、感謝の意を込めてご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

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