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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

第56回精神保健福祉全国大会

平成20年10月24日 アバローム紀の国/和歌山市

 ただいまご紹介いただきました、和歌山県知事の仁坂でございます。本日は、全国からこの第56回精神保健福祉全国大会に向けて、この和歌山の地にお集まりいただきまして本当にありがとうございます。全国大会をこうやってホストさせていただくというのは、いろんな意味で我々としては大変誇りに思うところでございまして、県庁も共催としてご協力申し上げましたけれども、主催の厚生労働省、それから社団法人日本精神保健福祉連盟、それから実行委員会で地元の方々には大変ご尽力いただき、感謝を申し上げたいと思っております。
 和歌山は古来から熊野古道というのがありまして、この熊野古道というのは、健常な者も障害のある者も皆受け入れて、例えば古代、女性は宗教的なところには来てはいけませんというようなことが多かったんですけれども、それでもよろしいと、あるいは病人の方もよろしいと、皆で大事にして、それで蘇りを図るようにお世話をしようと、こういう風土であったと思います。最近は和歌山もなかなか辛いところ、苦しいところがありますけれども、和歌山県民の中にある奉仕の精神というか、いたわりの精神というか、そういうものは全然消えてないぞと私は誇りを持って言うことができると考えております。
 県庁もこういう福祉行政を頑張っておりますけれども、ちなみに頑張っておられるお一人が、さっきご挨拶された(厚生労働省 精神障害保健課)福島課長でありまして、以前、県庁の幹部としてこの福祉行政の充実のために数年間頑張ってくださった方であります。その福島さんを始め皆で頑張っておりますけれども、それにまして民間の方々が福祉行政、あるいは福祉のサービスを支えてくださっているというところが大変大きいと思っております。全部名前を出すわけにはいきませんけれども、最近全国的に自ずと有名になったというところだけを申し上げますと、社会福祉法人の一麦会をモデルにして「ふるさとをください」という映画が全国で公開されました。涙なしにはなかなか見られないような話ですけれども、見終わったあとは勇気が湧いてくるような映画であったと思います。それから、社会福祉法人やおき福祉会という福祉会は、精神障害者の就職支援をテーマとしたテレビ番組で全国放送されました。そういう頑張っているいくつかのところが、全国にも評価されているんだろうと思っております。
 また、和歌山県は現在、精神疾患というところに分類されるべきかどうかは大変議論があるところであると思いますけれども、引きこもり者への支援施策を一生懸命力を入れてやっております。県内2カ所で、引きこもり者の社会参加を進めようというような支援センターを設けて、例えば、かつて引きこもりの経験があるような人も含めて、皆で協力してそういう方々の社会参加を助けていくというような取組を、県単独の施策でありますが、やっております。この春から実は厚生労働省に要望を出していまして、こういう政策については我々は全部知的貢献はしますから、ぜひ全国でこれをお始めになったらいかがでしょうかということを、要望というかお勧めというか、そういうことを現在やっているところであります。まだまだ中身については完成の域に達していないし、これでもう一回社会復帰できた人というのはそんなにたくさんいない。まだまだ不十分かもしれませんが、そういうところに力を入れてやっていこうという気構えだけは、我々は捨ててはいけないと思っております。精神疾患のある人も、社会の中で皆でもう一度参加してもらうということが大事だろうということは、間違いないことだと思っております。そのためにはバリアフリー、特に本県に関する場合は心のバリアフリーというのが大変大事だと思っております。県庁も頑張ります。それから、国にも大いにこの分野については頑張っていただかなければいけない。それから、皆さん全国もそうであろうと思いますけれども、今日ご参加の皆さんのようなそういう熱意を持って、情熱を持ってこの問題に取り組もうとしておられる方がたくさんいらっしゃる。そういう方々の知見を交換されて、それでまたいろんな新しい試みをそれに付け加えられて、精神疾患の方が一人でも多く社会参加、もう一度復帰ができるような、そういう世の中を作っていくために、ぜひ皆さん良いご議論をお願いしたいと思っております。
 最後になりますが、ご参加くださった方々のご発展、ご健勝、それからもう一度、全国大会のためにご尽力くださった方々への感謝を申し上げまして、私のご挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。

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