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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

和歌山県農業協同組合中央会・和歌山県信用農業協同組合連合会・和歌山県農業協同組合連合会通常総会

平成20年6月30日 JAビル/和歌山市

 皆さん、平成20年度の和歌山県農業協同組合中央会総会、和歌山県信用農業協同組合連合会総会、それから和歌山県農業協同組合連合会総会にお呼びいただきまして、大変ありがとうございます。一言ご挨拶を申し上げたいと思います。
 最近、農業は大変な苦境にあると思っています。
 近畿地方の局長さん方に知恵を借りる会合を時々やっていますが、そのときに、今日お見えの永岡さんの上司に当たられます近畿農政局の齋藤さんが「和歌山県は特殊なんです」と言っておられまして「農業所得があまり落ちない県なんです」というのが一つ。それから二つめは「我々のお金の額から言うと、ほとんど和歌山に使っていないんです」と言って説明してくれました。
 日本全国、農業はみんな苦しいんですけれども「たくさんお金を使っているところというと米作りであって、とりわけお米の値段が下がって大変」と。「和歌山県は申し訳ないがあまり国費を使ってないんですが、農業所得があまり下がってないという統計が出てきますね」というようなことを言っておられました。
 ただ、だからといって全然良いわけではありませんで、この農業所得をうんと上げないとやっぱり和歌山県も中々よしというわけにはいかんと思っております。
 工業やサービス業ももちろん雇用の重大な担い手でありますが、何といっても農林水産業が元気にならないと和歌山が本当の意味で元気な県になるというわけにはいかないと思っております。
 そういう意味で何とか所得を上げたいと思いまして、私は就任以来、皆さんと一緒にアヒルの水かきというか、もがき苦しむというか、そんなことをやっておりました。
 特に販売にまず力を入れようということでいろんな催しをしました。 県外に攻めていく、あるいはトップセールスも頑張って一生懸命やりましたし、今年からは、特に新政策で生産基盤の方ももう一度きちっとしないと、なかなか販売促進だけでは農業の本格的な復興にはならないぞということで、かなり力を入れてまいりました。
 今、ガソリン価格だけでなくて重油価格も軽油価格もみんな上がって、その他、材料も電気代も上がりそうな感じがあって、これは農業をやっているのもなかなか大変、かといって、中々生産物の価格もそんなに上がらないというような事態になっていると思います。これは経済全体が大変なことになりそうだなあと、内々思っています。
 苦しいときはみんな苦しいわけであります。だけどその中にあっても、何とか自分たちだけは頑張って、支えなくてはいけないということをやったときに、苦しみが取れたとき初めて相対的にその地位が浮上するということではないかと思っております。
 たとえば、中国の農産物が、餃子事件とかいろんなことがありまして、消費者からあまり人気が無くなっている。そのときに、ある会社が何をしたかというと、苦しいから中国産を国産と偽って販売をした。今時の社長さんには珍しく「私やりました」と、テレビではっきり認めているんだけれど、それだけ判断できるならばもっといろんなことを考えたらいいじゃないかと思いました。
 和歌山県の農協は何をしようとしているかというと、安全をアピールするということを、県と一緒にやろうとしています。
 中国産が危ないというのだったら、和歌山県の農産物はこれまでの収穫前の自主検査だけではなくて、出荷前にも農協が一丸となって検査をして、それで公平な、あるいは誰が見ても信用できるような、ちゃんとしたマークを貼って、それで大いにアピールをして、中国には悪いけれども、この機会に乗じて頑張ろうと我々も考えているし、農協の皆さんも一緒に考えて下さっています。
 そういう意味で、中国産を国産と偽って販売をした会社に比べると我々は前向きに頑張っている。これがうまくいくかどうかというのはこれからの頑張りによるんですけれども、時代を見て前向きに進んでいるんじゃないかと思っております。
 また、それぞれのJAさんが消費者に直接アピールするような「何とか広場」というようなのをたくさん作っておられて、そのうちの「めっけもん」は日本一だと聞いております。お聞きしてみると大変ご苦労されて「ほとんどセブンイレブンの経営みたいやなあ」というふうに私は常々思っているところであります。そういう頭を使って努力をしながら苦労しておられます。
 この苦しい中で農業の方々が、それぞれの3つの組織を中心に一致団結して、みんなが世の中を嘆いているだけじゃなくて、この苦しい中にみんな苦しいんだから、俺たちだけは少し頑張るぞと言って、前向きにいろいろ取り組まれるということが大事だと思います。多分、和歌山がこの苦しみを脱したときに、後で考えると「あのときにああやって頑張ったからだなあ」ということを言えるような基になると私は思っております。
 県庁としても、皆さんだけに苦しい思いをさせるわけにいきませんので、必死になってお支えしたいと思っております。
 また、こういう時代ですから、さきほど近畿農政局の齋藤さんが「和歌山県にあまり予算を使っていない」と言われたと申しましたけれども、我々が知恵を出して国が予算付けを行う時代になってますから、そういう事業をどんどん持っていって、近畿農政局の永岡さんが多分「予算を付けてあげます」と後でおっしゃると思いますが、是非その辺のお金もたくさん国からいただいて、知恵とお金を和歌山にどんどん注ぎ込むということもまたやっていきたいと思っております。
 皆さん、ちょっと大変な時代だと思いますけれども、頑張って和歌山のためにご活躍下さいますように、今後ともお願い申し上げます。ありがとうございました。

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