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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

和歌山県建具事業協同組合懇親会

平成20年6月26日 ルミエール華月殿/和歌山市

 皆さん、こんばんは。仁坂でございます。
 第59回和歌山県建具事業協同組合、総会おめでとうございます。来年は会長のお話のように60周年ということで、その間に代替わりもしておられると思いますし、皆さん色々なご苦労もされながら、これまで頑張ってこられたことについて深く敬意を表したいと思います。
 ここへ来るまでに若干データを用意してくれたので読んできました。そういたしますと、和歌山県の建具組合はなかなか全国的にも健闘していて8位だそうです。もう少し、大きいところもあるようですが、全国的にもしっかりとした位置づけを示している業界でございます。次のデータは、売上を考えますと今から20年前の7割ぐらいになっているそうです。それから従業員を考えますと20年前の6割ぐらいであります。そういう意味で全国で8位で頑張ってないかというと、決してそんなことはないというのが、皆さんの偽らざる心境ではないかと思います。よくこうやって守ってきたなあというふうに思っておられるんじゃないかなと思います。
 私たちは建具業界も守らないといけませんが、先程もお話がありましたようにこの和歌山県の森林・林業も守りたいと思っております。和歌山県は先程理事長の話にもありましたように、大変立派な森がずっとあって、林業が盛んで、その富が色々な所へまわっていたということではないかと思いますが、林価の低迷とともに、苦しい感じがしてきました。山はちゃんと植林するところまでは元気で、杉・檜の木はたくさんあるが、間伐をする資金的な余裕がなくて(間伐をすると利益が)むしろマイナスになるからほっとこうかなというような、そうすると林業をする人々が再生産されません。いずれ林価は必ず上がると思っていますけど、その時に和歌山が上手く時流にのれるかどうかというような議論、話がいっぱいたまっています。
 これを何とかしようと思うと森林・林業だけで生き延びられない、なぜなら例えば誰に売るのかどうかというところがないと、経済というのは繋がりですから上手くいかない。そうなると一つは建具・住宅になって吸収し、もう一つはバイオマスになって吸収されるというのが上手く産業としてきれいにできてくると、林業も生きかえってくるなというふうに思っています。他の部分はさておきまして、建具の業界ですが、これもまた苦しい、なぜなら、洋式住宅ができて、始めから組み込まれていてなかなか建具を買ってくれないとか、建具をいらないという生活様式ができて、その中で何とか生き延びてこられた皆さんは本当に立派だと思いますれども、今後更にこれを何とか続けていかなければならない。
 多分三つやり方があると思います。一つは、今日実はテレビの収録をしましたが、これは紀州の棕櫚(しゅろ)ほうきであります。ものすごく高級品で京都の料亭なんかで使われているのですが、桑添さんという紀美野町に住んでおられるかたが一人で作っておられる。最近ようやくそれが見直され始めて、その時は一人しかいなかったが、30代の女性のかたがわざわざそこに来てくれて弟子入りをされて跡継ぎができた。それで何とか存続の目処がたったという感じなんですが、何を言いたいかというと、特別の伝統的な工芸品、あるいは伝統的な技法を活かして高く売っていくというのが一つあると思います。
 もう一つは、その技術を活かして木材加工かもしれませんが、まったく違う領域で皆さんの成果を発揮するというのがあると思います、この中にもそういう形で業績を伸ばされている方もいらっしゃるようであります。
 もう一つはオーソドックスで真ん中で、今までの建具を何とか皆さんにその長所を訴えて頑張っていくというやり方があると思います。その時も誰に売るのか、誰と繋がりながら一般の消費者に届けるか、そういうことについても戦略的な考えが必要かなと思います。
 このいずれも和歌山県は応援したいと思います。今まで業界の方々との関係は、ちょっと疎遠であったかなというふうに思います。業界の方々がどうやってこれから生き延びていこうとしているか、何を苦しんで何を問題だと怒っておられるのか、そういうことを充分聞いてこなかったように思います。したがって我が県庁はそれぞれ担当者を決めまして、担当の諸君がそれぞれの担当のところにしょっちゅう出向いていってどうですかというような話を聴きながら、問題があったら解決し、皆さんが伸びようと思っているところを応援するというようにやっていきたいなと思っています。政策手段は実はいっぱいあります。しかし、皆さんのところにその情報が届かないということがいっぱいある、そうするとその担当者が政策手段の情報を持って「こんなのもありますけどね」とお教えするということ、でひょっとしたら大ブレイクするのが一つ、二つ、三つと起こるかもしれない、そんなふうに思っております。
 私も頑張りながら、皆さんと共に、ぜひ今後和歌山を一緒に守っていきたいとそんなふうに思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。本日はお呼びいただきましてありがとうございました。

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