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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

和歌山大学観光学部記念式典

平成20年6月8日 グランヴィア和歌山/和歌山市

 和歌山大学創立60年記念、それから和歌山大学観光学部設置記念、誠におめでとうございます。私は今日来賓で赤花を付けておりますが、何となく白花のような気がしておりまして、皆様に本当にここまでよく和歌山大学を育てていただき、かつまた和歌山大学の方々も地域のことをこんなに思っていただいて、本当にありがとうございますと、白花の気持ちで申し上げたい心境でございます。
 私は実は和歌山大学一部卒業生でございます。一部というのは(和歌山)市長と同じで、当時学芸学部から教育学部になりましたが、和歌山大学附属小学校と附属中学校の卒業生でございます。その当時和歌山大学は、(和歌山市)高松とそれからお城(和歌山城)の近くの今の小中学校がある場所にございました。私は実は高松で生まれましたので、(当時の)経済学部の近くで生まれてそこから教育学部に通っていたというような感じでございます。ただその時に感じました大学のあり方と、現在説明をされている大学のあり方はずいぶん違うなと思いました。
 新しくなったところはいくつかあると思いますが、第一に大学の方々が地域のことを思ってくださるようになった。昔は思っていなかったということでは決してございませんが、やはり昔の大学は私たち子どもから見ても象牙の塔といいますか、学問を一生懸命される場所であって、和歌山にあるけれども和歌山のことを第一に考えてくれる近い存在というような感じではなかった気がします。しかし、先程大橋観光学部長がお話の中で、和歌山の観光客は3千2百万人だがもっと増やしてやるぞとおっしゃってくださいました。このような大学の姿勢が本当に和歌山県にとってありがたいことだと思います。
 逆に、私も推されて、昨年和歌山大学観光学部設置促進期成同盟会の会長を務めまして、あちこちに行って是非お願いしますと言ったり、小田学長と戦略を打ち合せて、この辺でセミナーをしようとか、そのようなことをした覚えもあります。そのように行政と和歌山大学の距離がかなり近くなり、これ以上良いことはないと思っております。行政だけではなく、市民又は県民の方と、和歌山大学はかなり距離を近くしてくださっているという気がいたします。観光学部の方々があちこちに出回ってくださる、経済学部の学生さんが市内でカフェを開いてくださる、それから学長さんがテレビに出演されたり、NPO活動に熱心に貢献してくださっている先生もおられる、そういう市民、県民と大学との間がどんどん近くなって、まさに我々の大学だと感じる存在になってくださっている気がいたします。
 それからもう一つ昔と違うところは、大学の学生さんと大学が大変近くなっている気がします。今日ここへ皆さんがお入りになった時に、私もそうですが、観光学部の学生さんがいらっしゃいませと言って迎えてくださった。それから、各地各所で若い先生や学生さんが応援に来てくださり、お客さんをもてなしするようなことをしていただいております。我々が大学生の頃は母校のためにそんなことはやらなかった。それだけいい教育をして学生の心を捉えてやっておられると、私はそう思います。
 それから、何と言っても教育学部と経済学部の2つの学部体制から3つの学部になり、そしてこの60年の節目の時に、一番新しい観光学部ができてますます栄えておられる。しかもできた新しい学部が皆それぞれ新しい時代にまさにピッタリの、これから伸びるようなところを押さえておられるような気がします。例えばシステム工学部といえば、大きな設備はなかなかつくれないかもしれませんが、これからはソフトの時代、融合化の時代であり、理科系の中で一番に目指すべきはまさにシステム工学部だったのではないかと思います。それから観光学部はまさに総合科学の学問でございます。そういう点をきっちりと押さえて、かつ和歌山にあったような学部をつくっていただいている、そういう和歌山大学を私たちは誇りにしたいと思います。
 それから60年、新しいことばかりではなく、古い伝統もまた守っていただいていると思います。私は経済官僚をしていた時に、多くの経済界の人と付き合いをさせてもらいました。その中でいかに和歌山大学出身という方が多かったことか、思い出してもたくさんの方がいらっしゃいました。和歌山でもそれぞれ社会に出て、和歌山大学の方々は大変ご活躍されておりますが、和歌山だけではなく、様々な場所で伸び伸びと自らを実現された方々がたくさんいらっしゃる。それから学問の領域においても良き伝統を守ってこられた。そういう60年と新しさを兼ね備えた大学に発展してこられたと思います。60歳というと昔は赤いチャンチャンコを着て、私が10代とか20代の頃にはおじいさんだと思いましたが、今は60歳というと、決しておじいさんではございません。私ももうすぐ60歳になりますが、大変若い方々でございますが、しかしその60の年輪は伊達ではない。伊達ではない年輪を抱えながら、それから新しいことを目指す、そういう立派な和歌山大学をこの和歌山の地に持つことができて、本当に私は幸せだと思っております。
 赤花と白花を兼ねて感想を申し上げましたが、これからも和歌山県と和歌山市がいっしょに和歌山大学を盛り立てていくことをお誓いし、また和歌山大学に元気の素をもらうことをご期待申し上げて、私のご挨拶といたします。ありがとうございました。

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