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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

消費者月間記念講演金融経済講演会

平成20年5月31日 プラザホープ/和歌山市

 皆さん、こんにちは。
 今日は「行列のできる法律相談所」の住田弁護士に来ていただきまして、金融経済講演会というのをやらせていただくということになりました。そういう意味で、今日、こうやって拝見いたしますとほぼ席が満員でまあ行列ができるほどではないが、行列ぎりぎりいっぱいというぐらいではないかなと思います。皆さんのご関心が大変高くて、いい企画をしたなあと思っております。
 特に毎年5月は、消費者月間ということで、このようなセミナーを毎年開催していますが、今年は特にいろいろ消費者を巡って騙しとか騙されたとかそういうことが多ございます。特に騙し、騙された中には金融関係のトラブルというのがとても多い。大きな意味で分類すると、例えば振り込め詐欺みたいなものもそれにあたるかなという気がいたします。
 そういうのも起こった後はもちろん刑事事件になるような話だと警察も動きます。しかしながら、それを未然防止してひっかからないようにする。あるいはひっかかった時に自分はこれが正しいと主張する。いざとなったら警察や裁判所が最後に助けてくれる、こういうことが一番大事であります。
 皆さんが正しい知識を持っているということは一番大事な事だと思っている次第であります。
 「行列のできる法律相談所」を見ていますと、最近はカンボジアに絵を送ることをやっているようですが、弁護士さんグループのバトルがあります。あの時に住田さんが時々「消費者契約法によりますとね」とおっしゃいます。
 そうすると私は懐かしくなる訳であります。私は役人の時に経済企画庁にいたことがありまして、そこで企画課長として消費者契約法の作成に関わりました。
 この消費者契約法は、実は大変私は気に入っています。なぜならば、これは堅い言葉でいうと裁判規範法あるいは民事特例法であります。大体、なんか起こったときに皆さんの心の中の半分ぐらいは役所に訴えて役所に取り締まってもらおうというお気持ちがあると思います。それもひとつ大事なことだと思います。
 しかしながら、役所に取り締まってもらうだけだとどういうことになるかと言いますと、取り締まる対象が森羅万象、いろいろたくさんあります。それを事前に役所がチェックしてそれでやることになると漏れがいっぱいでてきます。それから完璧にやろうとすると役所だらけになります。
 つまり役人ばっかりになって、とてもじゃないがこんなものは維持できないということになってくると思います。
 したがって、そういう時はみんなが正しいものは何かということを決めておいて、それが正しいものが何かを皆さんも理解していることによって、何かが起こった時にそれが正しいのではないかと言ってびしっと主張していく。
 それでもとんでもない輩がいっぱいいるわけですから、裁判に訴えるぞと強く言っていく。裁判に本当に訴えたら、正しいものが勝つという秩序を作っておくことが最低限必要だと思います。
 そのためには、民法だとか商法とかがありますが、ちょっと今の世の中から考えると消費者サイドが大変になりすぎている感じがあります。
 当時いろいろ考えて消費者契約法を作りました。ただ、こういう法律をつくる時に陥りやすいのは、森羅万象にみんな効いてくる法律ですから、副作用があることがあります。
 例えば一言でいうとポピュリスト的な発想法では絶対うまくいきません。ポピュリスト的なというのは、別の言葉でいうと、何でもよっしゃよっしゃと言って迎合する立場で、つまりある消費者の意見に迎合しすぎると秩序がぐちゃぐちゃになることがあります。副作用でぐちゃぐちゃになります。
 消費者の方々は、一方では仕事をしている。またご家族の方が少なくとも何か仕事をしている。そうすると例えば消費者がすっとしたとしても、かわりにむっつりタイプあるいは口べたな商店主などが商売できないということになりますと、結果的には高いコストでしか消費者はサービスが手に入らなくなることもあります。
 そんなことをいろいろ考えて、それで一般的に望ましい法律の秩序ということが大事だと思います。
 金融取引に関しても、もちろん役所が助けてくれるところがたくさんありますが、それだけではなくて皆さんが現在ある法律の知識で何が正しいか、どうやったら守れるか、そのことをよく考えていただいて、それによってまず自分の中心軸をしっかりすれば、大体の問題はなんとかなる。とんでもないことが起こったら、それを助けてくれる人はいっぱいいるということではないかというふうに思います。
 したがって、今日、住田さんは博識でいろんな事を教えてくださると思いますので、私も聞かせてもらいますが、皆さんもよく勉強していただいて、かつ今日おいでの方々、特に意識の高い方々がおいでで、各界のリーダーをしておられると思います。皆さんのお仲間にもこの知識を伝えていただいて、それで和歌山県の人が全員知識によって解決できるようになると思っています。
 今日、住田先生のお話をしっかり聞いていただき、それで勉強していただきますよう主催者のひとりとしてお願い申し上げます。

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