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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

リレーシンポジウム「和歌山県の将来を語る」in橋本

平成20年5月22日 橋本市教育文化会館/橋本市

 皆さんこんばんは。まだ外は明るいですけれども、皆さん一働きした後で来ていただけるというためにこの時間を設定させていただきました。
 今日は長計(「県長期総合計画」)のシンポジウムでございまして、長計を基にして和歌山の将来を語るというテーマで、皆さんとお話をしたいと思っております。
 実は長計、これは今年の3月に議会で承認をされまして、それで今は確定版になっております。長計の歴史を申し上げますと、西口知事の時代までは、数年に1回ぐらいずっと作っていた。10年計画ですけれども、最後の方になってくると、中身がおかしくなってきて合わないということで、また作り替えるということをやってきたのですが、前の知事のときには、マニフェストという、選挙のときに割合に詳し目の公約をする、それを実行するのが政治家だと、こういうことなので、実は長計は作らないと決めておられたようなんです。
 私が知事になりました時に、「どうしますか」というお話があって、県庁の諸君はみんな作りたいと言っていました。私は、県庁の総力を挙げて作るのは、一政治家の公約よりもずっと尊いから、是非作ろうと思いました。ただし、そのときの原案は、3年間を掛けてじっくりやる、それから初めの2年ぐらいは、研究会で、シンクタンクか何かにいろいろ研究をしてもらって、勉強しようということでした。それではおもしろくないだろうと。長計というのは、計画を立て、それを基に実行してなんぼの世界だから、やはり早く作らないと、ゆっくり勉強しているだけでは県民のためにならないじゃないかという話をしました。それから、シンクタンクに勉強してもらうというのはバカらしいと。やはり県庁が皆さんに税金で養っていただいているわけだから、自分で原案を作って、県民に問わないとおかしいのではないかと。そういうことを議論しまして、それでみんなで寄って集って、執筆者県庁で1年をかけて作りました。
 そうは言っても独断で作ったわけではございません。従来のように、例えば審議会に代わる有識者会議、今日、小田(和歌山大学)学長がお見えですけれども、小田学長にもたくさん発言をしてもらいまして、良い意見をいただいて採用させてもらいました。それから、紀北、紀中、紀南に分けて、市町村長との議論を、割と詰めてやらせていただきました。そういうことをたくさんやって、色々な意見を総合して、それを取りまとめたということであります。今まではどちらかというと審議会スタイルとか、シンクタンクスタイルが多いのですけれども、今回の長計は、県庁の我々、事務方が頑張って一生懸命作った。その事務方の柏原(地域振興)局長から、長計の概要を、万感の思いを込めて語らせていただきます。
 それから、本日は、小田学長がゲスト兼コーディネーターでお越しくださって、「橋本・伊都地域の未来像」ということを、小田学長の目で見たときの長計の応用編として語っていただく。それをもとにしまして、小田学長にコーディネーターをしていただいて、私も参加させていただきまして、橋本商工会議所の畑野会頭、社会福祉法人紀之川寮の向井施設長、伊都医師会の横手会長にパネラーになっていただいて、パネルディスカッションをするという運びになっております。そのときに、できましたら会場の皆様方からも、いろいろ意見を言っていただいて、厳しい質問も含めて、大いに議論をして、それでこの長計をもとにして、この伊都・橋本地域をどのようにして今後栄えさせていくかという議論をさせていただければ良いなと思っております。
 二言だけ、長くなりますが申し上げておきます。この長計には、私たちは実現可能な夢を語らせていただいたと思っています。もっと大きな夢も本当は語りたかったというのは山々であります。みんなそういう気持ちでおりました。しかしながら、絵に描いた餅みたいな、見え見えのものをお出ししたら、きっと中身の信頼性がなくなると思いました。したがって、これは実行可能な案を提示したと考えています。どうやって実行可能と判断したかというと、たまたまこの長計をやったときに、今、大阪府で、橋下(府知事)さんがいろんな方と大激論をしながら財政再建策に苦しんでいますが、和歌山県も、1年かけて財政再建の道筋をつけました。私が就任した時には、2年半ぐらいで財政がパンクする予定だったんですけれども、今の改定計画によりますと、パンクしないで少なくとも5年、10年もつと。そのかわり我々はなかなか辛いことも我慢しながらやっていかないといけないという計画ができています。その計画と照らし合わせて、表と裏で同じ時期にやっていたものですから、この行財政改革のチェックを入れてもこの夢は語れるかということを語らせていただいています。その上で、皆さんが読みやすいようにできるだけ薄く、薄くすると抽象的になりがちなのですが、そうならないように、できるだけ具体的に書かせていただきました。今日お手元には、実は要約版しか配っていません。本文は、もちろんホームページとかに全部入っていますけれども、中身を作るのに精一杯で、綺麗な印刷の冊子は間に合わないものですから、要約版でやらせていただきます。是非、お時間のある方は、今日の議論を参考にして、本文の方も読んでいただくと、よりお分かりいただけるかなと思います。そんなに厚くありません。過去のものに比べると圧倒的に薄くしてあります。その上で、具体的にしてありますので、お読みいただいて、また議論をしていただければと思います。
 2つ目に、これは実行していく計画であります。実行は、どのようにして進めていくかというメカニズムを作りました。この長計をいつも参考にしながら、長計に戻って、毎年の新政策を決めていきます。新政策というのは、1年を通じて、その次の年度に何をやっていこうか、何が無駄か、何を新しく加えたら良いか、何が欠けているか、そういう議論を今、県庁はずっとやっています。一部は要望になって政府にいくということにもなるわけですが、そのプロセスで、いつも長計に戻ってもう1回考えようじゃないかというふうに考えております。したがって、我々は、この長計を作りっぱなしで忘れてしまって、そんなものあったのかなどと言えないように、自分たちもしています。それと同時に、皆さんも読んでいただき、理解していただくことによって、「そんなこと言っているけれど、ここに書いていることを忘れているじゃないか」という話がすぐに分かるようになっていますので、皆さんからそのようなご批判をいただいて、我々が仮に自分たちがそう思っているけれども、サボっていたら、皆さんの方から批判を浴びてサボれないようにするということを、実は考えているわけです。したがって、そういうご意見をいつもいただきたいと思います。
 それから最後に、勉強を是非してほしい。我々を叱咤激励していただくだけではなくて、実はその長計をもとにして、この伊都・橋本地域に住んでおられる方々一人ひとりが「よし」ということで、乗っていただくというようなことがあれば、これは猛烈な力になるのではないかと思うからであります。したがって、長計の究極の目標は、100万人の県民が、「よし」といって乗るということではないかと思います。そのためには、内容をまず読んでいただく。そのために、我々は今まで作ることに精一杯だったのですけれども、この4月、5月ぐらいから、今度は皆さんとこの長計をもとにして語る、PRするということを考えているわけです。そこで、このリレーシンポジウム、今日で4回目になるのですが、各地でどんどんやっています。その他、業界団体で勉強するとか、あるいは地域で勉強するとか、あるいは学校に私もこれから生意気にも講義に行こうと思っているのですけれども、そういうことをどんどん進めていって、長計をみんなとともに共有するということをやっていきたいと思っている次第でございます。
 今日は、是非皆さんとともに、またしっかり勉強したいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

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