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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

和歌山日赤有功会懇談会

平成20年4月24日 ルミエール華月殿/和歌山市

 皆さんこんにちは。
 赤十字活動に多大な貢献をくださりありがとうございます。
 和歌山県にはすばらしいものがたくさんあります。その中で三つあげますと、まず雄大な景色、次に最近話題になっていますが人気の駅長「たま」、おかげで和歌山電鉄は黒字です。それから、三つ目が日本赤十字社和歌山県支部です。もちろん支部長である私以外の皆さんが頑張っているということです。
 日本赤十字社和歌山県支部の活動は全国的に見ても大変優れた業績をあげております。奉仕の精神で活動されていることが大変うれしく、また、こうした活動がどんどん継承されていることを心強く思います。さらに、日赤和歌山医療センターです。全国で医療センターと名乗れるのは、本社と和歌山の2ヵ所だけです。スタッフ全員で救急医療体制に取り組んでいただいており、県立医大や他の病院の取組もあり、他府県で問題になっているような救急患者が受入られない等の問題は起こっておりません。それから、今日お集まりの有功会の皆様方です。個人で、会で、赤十字活動に多大な貢献をしてくださり心から感謝申し上げます。ありがとうございます。
 さて、ただいま岡本副会長様のごあいさつにもございましたように、せっかくだからブルネイでの経験をお話ししろということですので、少しお話ししたいと思います。
 知事になる前、一昨年の8月までブルネイの大使をしておりました。最初大使に行けと言われた時はビックリしましたが、大変おもしろい経験ができました。まず、外交は実利だけではないということを勉強しました。経済産業省では、国にとって利益になるかどうかが外国とおつきあいをする際の基準でした。したがいまして、幹部や、或いは部下が海外出張に行くと言ってきた時には、予算が少ないのに何をしに行くのか、何の役に立つのかを問うたものです。ところが、大使になって向こうに行ってみると、日本からはあまり来ていませんでしたが、特に用もない、何しに来たのか聞いてもわからない、そんな外国からの要人が大勢来ていました。そうして、そうした方々が大変歓迎されておりました。来てくれたことがうれしい、関心を持っていてくれることがうれしいということです。外交とは、実利だけでない、役に立つか立たないかではない、常に思っている、関心があるという気持ちを相手に伝えることが大事ということです。同じように、人間は忘れられるということに非常に恐怖を感じ、忘れられたら怒ります。知事になって、多くの人とお会いします、多くの人の前でお話をします。そうした中で、時々以前お会いした方のお名前を覚えていない、忘れるということがありますが、そういう自分に危機感みたいなものを感じます。これも大使をして人とのおつきあいの大切さをより深く学んだからですが、気をつけなければならないと強く思っています。
 それから、日本は自虐的な歴史観といいますか、過去に縛られ自信を持って一歩前に出ないという部分があります。アジアの一部には日本に対して様々な感情を持っている国もありますが、大多数は、日本は立派な国、日本は好きな国、日本は怖くない国という評価です。核を持たずに60年間平和を追求し続けてきたことが大きく評価されています。こうしたことは外国に住んで初めてわかることです。また、ブルネイを訪れる日本人は中高年のご夫婦で大変スマートな方々が多いのですが、ブルネイでは、日本はきれい、清潔、悪いことをしないというふうに見られています。これが、皆様方のような奉仕の精神に富んだ立派な方々が築き上げてきた日本です。最近、信じられないような残虐な事件をおこす日本人が目につき、この点で外国からどのように見られているかが気がかりですが、ブルネイでは立派な日本人がブルネイに対してフェアに接してくれるということが期待されているということも大使をしてわかったことです。
 私生活はと言いますと、一生懸命日本のために働いたので、忙しいことは忙しかったという印象です。ただ、土曜日、日曜日は今よりは時間がとれました。もちろん完全に休みというわけではなく、土曜日にはよく式典に出席しました。始まる時間より大分前に来るように言われますので、前の席に長時間、座ることになります。しかし、そこに出席していることが大事で、ブルネイの人はどこの国の誰が来ているのかを注意深く観察しているのです。必ず出席しました。
 日曜日は結婚式です。知事になってからは全てお断りをしていますが、ブルネイでは出席しました。結婚式は一日の真ん中ぐらいの時間に行われます。大勢の人が集まり、いくつかの部屋に分かれます。雑談をしながら長時間待っていれば、お祈りが始まり、その後で食事、花婿の挨拶という順番で進みます。こうして3~4時間の時間を過ごします。
 このように、土曜日、日曜日も完全にオフではないのですが、時間をうまく作ってボルネオ島のジャングルを歩き回りました。そこに住んでおられる方に出会った時には、ニコッと笑うとニコッと迎えてくれました。どこでも笑顔は通じるものです。笑顔でジャングルを歩くという健康的な時を過ごしたわけです。
 知事になってからはどうかというと、土曜日、日曜日には行事で呼ばれることが多く、ゆっくり和歌山の自然を歩くという時間はなかなか作れません。しかし、土曜日、日曜日でも私を待っていてくれる皆様がいらっしゃる、私が行けば喜んで迎えてくれる皆様がいらっしゃる、これは大変ありがたいことで元気になります。
 春から夏に向けたこのすがすがしい季節に、残念ながら山歩きは封印せざるを得ませんが、日赤医療センターにお世話にならないように健康に気をつけて、県政の発展に取り組んでまいります。
 本日はこうしてお招きくださり、席を同じくさせてもらい大変うれしく思います。これからもご協力をお願い申し上げ、ご挨拶といたします。ありがとうございます。

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