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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

東海和歌山県人会総会

平成20年2月7日 名古屋国際ホテル/愛知県

 東海和歌山県人会の皆様こんばんは。お招きいただきまして本当にありがとうございます。160名もの方々がお集まりになられた、このような会に出席させていただきましてとても幸せであります。
 実は最近、東海県人会だけではなくて、いろんな所に顔を出すようにしております。私も最近和歌山に戻りましたが、他郷で住んでおりましても時々思いますのは和歌山のことでありまして、できれば自慢したいと思うのであります。ところが、カレー事件のあたりぐらいから、あるいはその少し前ぐらいから、和歌山だと言うとものすごく反応が悪い訳です。とどめを刺されたのが、私にとってもそうなんですが、前県知事が逮捕された事件で物凄く有名になってしまった。いろんな声があったときにそれじゃ和歌山のために出ようと決めまして、帰りまして知事をやらせていただいております。
 本当はこういう場で長々とお話をすると、空気を読めない奴だと思われるかもしれませんが、いくらしょっちゅう来たいと思ってもそんなに年に何回も来れませんので、最近の和歌山の状況を少しだけご報告させていただきたいと思います。
 今年1月に、和歌山の潜在成長率が全県中唯一マイナスと出まして、みんなショックを受けました。名前が悪い。潜在成長率がマイナスということは、これからどんどん下がっていくということであります。これは嘘ですということを一生懸命申し上げたい。なぜこうなるかと言うと、これは過去のデータを用いてこれからどういうことになるかを推計する。ところが過去のデータを取ると和歌山の水準は物凄く高かった。100万の県民にしてはかなり高いところにいた訳で、そこから伸びが鈍くなって、むしろマイナスになったりプラスになったりというところで、実は経済成長率の伸びはこの30年の間で最下位でした。こういうデータを全部インプットするとマイナスになる。だけどこれは過去のデータで、本県経済は立ち直ってきているし県民も元気になってきていると言っておりましたら、先程、会長からも伺いましたが、2005年度の実際の成長率は全県中トップと言うことが新聞に載っておりました。今はどうかということを申し上げますと、住友金属は着々と設備投資をしております。一時はどんどん出て行ったということがありましたが、今大きな高炉を、これは日本でも珍しいのですが、造り直しております。高炉というのは(通常)巻き替えて改修をするのですが、住友金属は一から造り直し容量がドカンと増えます。それから昨年の10月には、もう1つ和歌山に造りたいということで第二高炉を造ることになりました。したがってその間の設備投資が生産になってくる次の時代にはまた成長を押し上げてくれると思っています。それから、その他の企業も結構頑張っています。例えば化学の会社。昔は染料の会社でしたが、その染料の会社が一生懸命、皆それぞれにこの苦しい中で頑張られています。
 私に課せられた県民からの期待というのは、お前は経済産業省出身だから是非とも企業を呼んでこいということであります。それは、自分の子供や孫が働きたいときには働けるように、そういう所を用意しておいてくれということだと思います。必死になって走り回って、いろんな風評被害というものがあったり足を引っ張られたことがあったりしましたけれども、最終的には25件の新しい進出を決定してもらいました。これが今年から来年にかけて続々と進出してくるだろうと思います。それから今年になって引き合いだけでも5~6件あって、我々はまさにこの雰囲気を大事にして守り育てていかなければならないと思います。
 今日は、企業経営者の方もたくさんいらっしゃると思いますが、企業経営者がどこへ投資しようかと意思決定をする時に一番大事なのはその地域の風土だと思います。その意味で県庁は頑張らなければなりません。企業と県民との間にきちんと立って必要なことを伝える、それから手続きが遅くて機会を逃がすようなことがないようにする。そういう意味で県は今、すぐ動くようになっています。例えば、松下電池が紀の川市に来てくれることになりましたが、この主たる要因は手続きの時に迅速な処理を心がけたことです。この雰囲気を大事にしていかなければと思っています。
 経済のことは今申し上げたとおりですが、他にも考えなければならないことがたくさんあります。例えば医療が一番大変です。東海県人会には紀南出身の方がたくさんいらっしゃると思います。今、紀南の拠点病院がちょっと危なくなっています。知事がここまでやらなくてはいけないのかと思いましたが、一人のお医者さんを獲得するのに、自分自身が走り回ったというようなことも経験しました。これは非常に珍しいことですがうまくいきまして、和歌山県立医大に25人の新しい定員が認められました。この方々には誓約書を出して貰い、すぐに開業医になるのではなく10年間ぐらいは拠点病院で、あるいは地域医療で頑張って貰う人を優先する制度をつくる。それまでの間は奨学金等々使いながら即戦力を揃えて支えていくということで、皆様にはふるさとの地域でご家族の方もいらっしゃっると思いますが、こういう方々が、医療が無くて困るということが絶対無いようにしようと思っております。
 それから、和歌山県はちょっと子供が少なくて、それで高齢化率が高い。高齢化が進んでお年寄りがいるのはいけないのか、これはとても良い訳でありまして、元気なお年寄りに活躍していただくことは大事なことであります。少子化対策には2つ手段がありまして、雇用の基である経済活動を盛んにするということが大事であります。それからもう一つは、例えば保育園における環境を良くするであるとか、子供を元気に育てられる環境を作るということだと思っています。
 次に、和歌山といえば何と言っても観光であります。我々は物凄く良いものを持っています。ただ、これを宣伝する場合にちょっと恥ずかしがり屋で下手ですから、これからもっと攻めていって頑張ろうじゃないかと思っております。幸い多くの方々が助けてくださって、例えばこの名古屋でもユニーさんのご協力で、11月に私も参りまして和歌山の物産展を大々的に開催しました。こういうのをあちこちで、東京でも大阪でも福岡でも札幌でもやっていきたいと思っております。それから、東京に「わかやま喜集館」というアンテナショップがあります。これを孫悟空のようにたくさんの分身を作って、あちこちに数十の単位でばらまこうと考えております。それから観光はもっともっと全国にアピールするものがあると思います。皆さんは和歌山県人ですから自分の記憶の中にあの美しい風景があると思うのですが、それが意外と知られていない。例えば和歌山にはパンダが6匹もいる。世界中で中国以外にそんなところがあるということも意外に知られていない。南紀白浜空港があるということも知らないというのが東京でのイメージです。熊野古道は和歌山が本拠地であるということも知らない人がいる。これじゃいかんので鐘や太鼓をたたいて頑張っていきたいと思っています。
 今、和歌山県では長期総合計画、今日県会議員さんもお見えですが、県会議員さんと一緒になって10年間の我々の計画を作ろうじゃないかと頑張っています。財政も大変で、このままで行くと既存の基金が一年半で底をつき赤字に転落するのですが、ようやく破綻しなくて済むような形に何とか目処がつき、そして先ほどの経済力をつけて頑張っていけば破綻しなくて済むかも知れない。
 最近のピンチは道路であります。ガソリン税を下げてあげる、それはうれしいことですが、その結果和歌山のようなところは切り離されるというか、取り残されるというか、切り捨てられてしまう。ようやくこれから紀伊半島を一周して、東海や名古屋にもつながり、あるいは京奈和自動車道を使うと北からでもつながる。ようやくこれからと思ったらもう要らないということで、これは大変な危機感を感じております
 このようなことが和歌山県の現状でございます。和歌山県にいる我々が、皆さんのご苦労を忍びながら頑張っていく。それで皆さんの名誉が傷つけられないように、和歌山は頑張ってるじゃないかと、あの和歌山出身かと、昔みたいにプラスのイメージで誇っていただけるような、そんな和歌山を作っていきたいと思っております。それから、私が一番初めに申し上げたように、県人会に出席して皆さんにも色々と説明申し上げる。したがってこのような会合があれば必ず出させていただこうと思っておりますし、こういうところでお話しするだけではなくて、我々が取り組んでいることや和歌山の現状を、県外の県出身の皆様方に分かっていただけるようなものを作成し、県人会を通じて、あるいは直接に皆様方に届けていくようにもしたいと思っております。そうすれば東海地方で頑張っている皆様に和歌山県のことを理解していただき、こんな良いことがあって頑張っているよということを周りの方に言っていただければ、それを契機に和歌山がどんどん発展していくこともあろうかと思います。
 これからも、ぜひ和歌山のことを思っていただきますとともに、またこういう形で呼んでいただいて楽しい一時を過ごしたいなと思っております。どうぞ、今後ともよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

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