現在表示しているページ
ホーム > ようこそ知事室へ > 寄稿・提言・訓辞・挨拶集 > 近畿連合和歌山県人会新年互礼会

メニューをとばす

寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

近畿連合和歌山県人会新年互礼会

平成20年1月27日 リーガロイヤルホテル堺/大阪府

 おはようございます。それからほとんどの方とは今年になりましてから初めてお目にかかりますので、皆さん明けましておめでとうございます。今日はこういうお食事も伴うような会でございますので、どういうお話を申し上げたらいいかというふうにご相談申し上げました。皆さん和歌山のことを一生懸命思ってくださりながら、それぞれ関西の地域で活躍しておられる。「和歌山県の知事が来ることはあんまりないから、和歌山県で何をしているのかちゃんと言うてみろ」というようなご要求もあるのかなと思って、いろいろ悩みまして会長さんなどにご相談しましたら10分しゃべれと言われましたので、ごあいさつも兼ねてしゃべらせていただきます。
 この会は昨年は中止になったと聞いております。その主たる要因は、私が今は代表ですのでお詫びをしないといけないのですが、和歌山県で知事が捕まってしまうような大不祥事があって、とてもお祝いしているような気分にならないというようなことであったと思っております。 実は私自身もですね、当時ブルネイという南国から帰ってきて第2の就職をちょうどやっていて、その時にこの事件に遭遇してむうっとしてこんちきしょうと、もっと言うとまたかと憤慨した一人でした。そういう憤慨の中でいろんな人に誘われて、私は和歌山市生まれですから、けがされたままに放っておけるか、と興奮して立候補したということであります。したがって選んでいただいたからには全力を尽くして、皆さん方がお発ちになった時のような栄光の和歌山にせなあかんというふうに思っております。かつては私は栄光の和歌山であったと思っておるんです。そうなるよう全力を尽くしたいと思っております。
 まずは、これは選挙の時からずっと言ってたんですが、もうあのような事件は起こしませんと言わなあかんと。だいたいは言うんです。もうやりませんと私の目を見てくださいとかですね、いろんな人が言うんですが、私ももちろん言ったんですが、それ以上に起こりえないようなシステムを作ってしまわなければならない。それが行政マンとしての腕であり、誇りであると思います。それで何をやったかというと公共調達制度を作りました。当時はいろんな人が捕まったわけですから、一般競争入札を何円まで下げるかというようなことばっかりを言ってるわけです。バナナのたたき売り状態になっているわけですから、そんな話じゃなかろう、安いことも大事だけれども、橋が落ちてもダメだし、公共工事は質も大事です。建設業者の皆さんが生活できなくなって、災害が起こった時に誰も工事をしてくれないというのもダメであり、そういうことすべてがバランスがとれているようなシステムにしないと、もっと極端に言えば一般競争入札というのは指名ではありませんので、不適当な人が参加しても誰もとめられないと、そんなんでいいのかというような議論もあるわけです。
 したがって、それを徹底的に議論をして、今年の6月から実施するような新しい制度を作りました。一言で言うと一般競争入札をすべてやります。指名は全廃します。ただし、入学試験のやり直しをして、適正に格付けをする。その時にですね、不適当な業者は入っていただいたら困るから、初めから入らないようにする。こういう制度です。地域要件にも配慮しています。
 それから県庁で汚職があった。知事を含めて誰かが見張っていた方がいい。その見張り役を外の弁護士に頼むというのはよくあるし、もっとよくあるのはもう二度とやりません、私の目を見てくださいと言うようなことが多いですが、それだと県民が納得しないし、我々も大変である。仲間内でそれを発見して是正するのは難しいから、それの両方兼ねたような制度を作ろうと、これはいろいろな意味で抵抗があるんですが、県庁の中に検事さんを雇ってきて、その人が公益通報といいまして投書なんかを秘密で全部処理をするというような制度を作りました。昨年の事件は職員の犯罪ではなく知事の犯罪だったわけですから、知事も対象になって見張られていて、知事が圧力を行使して止めさせようとしたらただちに県議会に報告して公表となっておりますので、まともな神経の持ち主なら前任者のようなことはできなくなるような制度にしました。したがって、和歌山ではよっぽど変な人は別にして、県庁を巡ってあのような事件が二度と起こることはないはずです。
 次に和歌山県を元気にしなくてはならない。特に経済的な活力を取り戻さなければならないということであります。私は和歌山に帰りまして、しょっちゅううろうろしております。県外からするとはるかにきれいなもの、りっぱなもの、それからりっぱな人達、これから力になりそうな潜在的なもの、そんなものがいっぱいあるのが和歌山でないかと思います。ただそれを伸ばしきれていないと思います。例えばこの前、高野山に外務省の配慮で各国の大使をつれていった。みんな大感激で、それでその大感激が宣伝マンになってやってくれるかもしれないんだけど、東京の人には高野山は奈良県にあると言われます。それからどうやって行ったらいいかわからないらしい。関西の人は大丈夫なんですけど。まして南の熊野のあたりはそういう感じがすごくするわけです。南紀白浜空港という便利な空港があるわけですが、ほとんど認知されていない。それからパンダが、8匹から6匹になりましたが、6匹もいるところは世界中どこにもないのです。しかしそんなこと知ってるかと聞いたら、これは関西の人も知らないかもしれない。中国を除いてそういうところはないんですが、ああいういいところというのは認知度が低い。
 だからどんどん売り出そうと。果物もそうだし、工業製品もそうだし、企業誘致関係もそうだし、いろいろ隠れているところがたくさんあるんで、作るのはうまいけれどもというのが割合和歌山の特色だと思いますので、今は販売グループ、PRグループを作って、農業や観光、林業でも始めましたし、それから製造業、企業誘致一斉にわーっと走っています。
 それから企業誘致に関しては、和歌山に対する評判がものすごくよくありません。あそこに行くとひどい目にあうぞ、みんな文句ばっかり言うぞというような噂がいっぱいあって、その半分は事実ではありませんが、我々も努力しないといけない。特に行政であります。この前松下電池が来てくれることとなりました。それから住友金属が2回目の高炉建設を決定しました。これは意思決定ベースでいうと、そのあとのビーウィズの進出を含めて全国でベスト10に入る投資額だと思っています。しかし、和歌山に行けばひどい目にあうという評判もあります。これを現実にある案件でそんなことはないと証明しなければならない。あそこへ行ったら成功する。こういうことではないかと思っています。そのために行政の手続きはものすごい勢いで早くなっています。それから県庁の中で、企業とか産業に担当を張り付けて何か問題ありませんかと聞きに行くスタイルにして、これはもう始まっていますが、なれないことを始めたので大変なんですけど、皆張り切ってやってくれています。こういうことをやっていくことで和歌山はものすごくいいところですよという感じになればいいなと思っています。
 それから安全・安心というのがものすごく大事なんです。特に少子化、今は赤ちゃんが少なくなっている。和歌山県は高齢者比率が高く、それで社会移動によって企業に来てもらって、企業を発達させて頑張っていかなければいけないですけど、それに加えて子育て環境を良くしていこう、それから老人が多いのは事実ですから、老人の方々にも健康で活き活きと、元気で活躍してほしい。そういう風土を作っていこう。それによって、また和歌山である程度の残り人生を過ごしたいと思う人がお年寄りも若い人も増えてくるようないいところにしてくれば、またいいかな。実はこれも成功しております。体験観光では26万人の人が和歌山を訪れています。それから移住の人々はそんなにたくさんではありませんが、コミュニティといっしょになって、単なる別荘地ではなくてじわじわと来てくれています。そういう芽を大いに育てていくのが大事なことと思っています。 
 次は心の改善をしていきたいと思っています。恒産なき者は恒心なしという言葉があります。そういう意味でどうせあかなという気分が蔓延していると、いくら何をやってもうまくいきません。それから若者を育てていくと、皆さんも若者の時に和歌山でお育ちになったと思いますが、それで「よし」ということで皆さんはそれぞれのところでご活躍いただいている。和歌山でそういうことを再生産していく必要があると思いますし、それからよそで大きくなった人が和歌山で働いてやろうというようなことになればいいと思っています。
 これから頑張っていきたいと思っていますが、実はこういう場でこんなことを言わせていただくのは、ちょっと変なんですが、東京の県人会に出席した時に、知事さんが来てくれるのは初めてだとみんなに言われまして、えーっとびっくりしました。東京にも大きな県人会があります。根来さんという元検事総長が率いておられますが、そこでえーっとなったわけですが、帰ってそこにいる方に本当かと聞いたら、そんなことはない、仮谷さんの時はちゃんと行ってたぞということがわかりました。だけど現実の問題としてはやっぱり県外で活躍している人々に対して、和歌山県の情報をちゃんと提供して、それからちゃんと交流を深めて県内と県外との人の和、和歌山の和なんですからもっと熱心にやっていかなければいけないなあと思っております。私は、一言で言うと、県外の和歌山県人からしたら片思いだったと思います。今度は両思いにならないと、つまり我々もまた県人の方々のご苦労を偲んで、我々の情報を提供して、サービスをして、それでまた心をこっちへ向いてもらって、何をしてくれっていうわけではありません。ひょっとしたら会社の社長さんもいらっしゃると思いますけど、そうなったら次のビジネスは和歌山でやってもいいんじゃないか、そういうこともあるかもしれないし、宣伝マンになっていただいて、和歌山はいいぞ、ちょっと変わったぞというようなことを周りの人に言っていただけると、そのような噂話はどんどん日本中に広がっていくというふうに思います。そういう意味で和歌山のいいところを是非どんどん宣伝をしていただきたい。それを我々は、その宣伝が嘘にならないよう本物を作っていく努力をしていきたい。皆さんどうもありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします。

このページのトップに戻る