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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

和歌山県機械金属工業協同組合新春懇談会

平成20年1月11日 ルミエール華月殿/和歌山市

 皆さん明けましておめでとうございます。
 本日、県警の視閲式パレードに参加しましたが、昨年は交通事故死、刑法犯も減りました。また大河内記念生産特賞や、モンドセレクションの受賞、元気なものづくり中小企業300社に選出された企業も多くあり、経済的にも良いニュースが相次ぎました。また年末には直近(平成17年度)の県民所得の伸びが発表されまして、5.5%増(名目)という高い数値でありました。企業誘致に関しても、私の満足数値からするとまだまだだと思っておりますが、誘致活動開始以来の件数となりました。そして皆さんがそれぞれのお力をもって少しずつ業績を拡大されているのが色々なデータで分かります。例えば今日ある保険会社の幹部の方がお見えになりました。「業績はいかがですか?」と問いかけますと「ちょっと増えました」とお答えになりました。「今年もっと増えますよ」と申し上げておきましたが、昨年意思決定していただいた色々な投資案件がだんだんと実ってまいりますから、そういう意味でも皆さんのところにも少しずつ反映されていくものと思われます。
 ただ、私はここにいらっしゃる皆さんが和歌山の本命だと思っております。全国の趨勢(すうせい)を業種的に見ても皆さんの企業がどんどん伸びて、和歌山企業が世界に覇を唱えるということになって初めて純然な意味での和歌山の経済が活性化されるのではないかと思っております。また、工場だけでなく本社機能も和歌山に置いていただき、ホワイトカラー、技術者、研究者が全てまとまりお互いの関係が密になって1社の需要が1社の供給となるような関係が築ければ、これが本命としての和歌山の発展になるのではないかと思っております。
 実はいま2つのことを手掛けております。1つは長期総合計画でありまして、今後10年間の計画を作ろうとしております。そのなかでもこの紀北筋については、様々な産業がお互いにネットワークとして結ばれるような産業の集積を図り、関西の発展に尽くそうという計画にいたしました。紀中、紀南については残念ながらまだインフラが十分整っておりません。このインフラが伸びていくことを期待した上で、農業、特産物、観光資源など色々な組み合わせで発展を図りたいと考えております。
 もう1つは経済産業省の立地促進法というのがありまして、そこで計画を作ると何らかの優遇を受けることができるのと同時に、全国に地域イメージというものを発信できます。今後は特に紀の川流域を産業集積地域として売り出していくために、国からの助成を受けながら一生懸命頑張ろうと考えております。
 一方で若干の懸念もございます。例えばインフラ整備については昨年春からずっと努力してきましたが、ようやく紀伊半島一周の高速道路、京奈和自動車道、府県間道路、ネットワークゾーンなど全て国土交通省の計画に盛り込むことができ、政府与党にも認めていただきました。しかしここに来てガソリン税が25円引き下げられることになれば、財源不足のため、全ての道路計画が恐らくほとんど止まってしまいます。これは和歌山のような地方にとっては滅びろと言われるのと同じことです。和歌山市まで道が来ればいいじゃないかとおっしゃる方もおりますが、後背地を失った中核都市は恐らく発展はないものと思われます。この数ヶ月は県も市もこういう危険に対し共に闘って局面を打開しなくてはならないと考えております。
 また、日本経済新聞に和歌山の潜在成長率は全国のなかでも唯一マイナスであるという記事が掲載されました。潜在成長率が低いということは潜在性がないという間違ったイメージを与えてしまうような内容でした。少なくとも「過去の成長のトレンドを伸ばした数値を発表します」と言うべきであったはずです。先ほど申し上げたように県民所得は5.5%増でありますので、県内経済はすでに屈折点を過ぎていると考えてよいのではと思われます。
 また、原油の高騰もございます。トラック協会、タクシー協会の方も大変でしょうが、皆さんの業界も大変だと思います。そこで昨年末に県のサポート体制を整備するために総動員をもって総点検しまして、専用の相談窓口を作りました。すでに中小企業の方が約30社、漁業関係の方が約30社相談に来られております。特に問題となりましたのが中小企業向けの政策金融のなかに「セーフティーネット融資」というものがございまして、これが困ったときの神頼みになるはずなのですが、本来企業の売上の落ち込みには対応できるのですが、こういうコストアップへの対応については想定されておりませんでした。そこで紀陽銀行様にも協力をいただき、1月8日からコストアップが原因となる経営悪化に対しても運転資金としてセーフティーネット融資を貸し出せるようにしました。
 前向きな話としましては「わかやま中小企業元気ファンド」というものを作りました。80億円のファンドを作りまして、毎年数億円ずつ助成金を用意しております。こちらは地域資源を活用した事業であれば活用できるようになっております。また、工業技術センターも全員力を合わせて皆さんと共に歩もうとしております。
 今後は前向きな話でも後ろ向きな話でも何でもご相談いただいて、皆さんが和歌山を元気に盛り立てていただきますことをぜひ期待いたしまして私の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

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