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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

和歌山県自動車会議所年賀交歓会

平成20年1月9日 ホテルグランヴィア和歌山/和歌山市

 皆さん、明けましておめでとうございます。
 先ほど会長から「新年お健やかに希望に輝く年を迎えておられるとご推察申し上げます」というお話がありましたが、そのとおりであると思います。あるいはそうでなければいけないと思います。そういう面もたくさんあると思いますが、そうじゃない点もある。それは一つひとつ解決していかないといけないと思います。森会長、山口部長から大変包括的な立派なお話がありましたので、繰り返すのもなんでございますので、私からは具体的なお話をしてみたいと思います。
 さて、この業界には4つの懸念があるかなと思います。それぞれについて手を打っていかないといけない。手を打ちつつあるということも申し上げたい。
 第一の懸念は日本経済新聞に和歌山県の潜在成長率がマイナスであると報じられたこと。昨日、経済団体の会合でも詳しく申し上げましたけれども、一言で言うと、これは過去の趨勢どおりにいくと、どういうふうになるかという数字でございます。過去のデータを基にモデルを作るので、係数も過去の趨勢からそれぞれ決まってきます。過去のデータがどうであったかというと和歌山県はずっと長期で見ると随分経済成長率が高かった。それがここ30年ぐらいずるずるっと後退してきたという歴史であったわけです。申し上げておきたいのは潜在成長率というのはあくまで過去の経済トレンドの延長ということであって、我々は未来において潜在力のない県、人だとそんなふうに思われるいわれは全くないということです。
 現にここ数年間、ようやく和歌山にも復活の兆しが見えてきました。例えば最近の経済成長率、本当の意味の県内総生産は実質で6%の伸びです。名目で4.1%。先ほどの潜在成長率がマイナスのときに6%成長したということは、たぶん名目成長率は10%以上になるというのが経済学の教えなんですけれども、このように全く事実は逆である。つまり我々は潜在的な力がものすごくいっぱいあると、それでこれから頑張っていけばまだまだ成長余力があるというのが本当の和歌山県の姿だと思います。そのためには、たくさん問題を解決していかないといけない、みんなで頑張らないといけない。決して我々は潜在性が低いといって、もうあかなというふうに思う必要はない。経済界の方々がいらっしゃるのであえて申し上げておきたいと思います。
 二番目は原油高であります。原油高については、皆さん本当にご苦労されていると思います。先行きも不安であるとご心配いただいていると考えております。県としても放置できません。したがって、12月20日に県庁内の全ての組織を動員してこれに対処するという「対策会議」を作りました。具体的には主として融資になりますが、きめの細かい政策を取っていく。相談については窓口をきちっと整備していく。それから業界の中に我々の担当が入って行って生の声を聞いて情報をもらってくるだけでなく、利用できる制度等を紹介していく。例えば県には融資制度があります。今まではまさかこんなに原油高でコストアップが進むとは考えていませんでしたから、運転資金はコストアップだけで貸せるという訳ではありませんでした。これを早くコストアップでも貸せるようにしようというのが大きな目玉です。条件を緩和して使いやすいようにしております。1月の初めから銀行の方も快く賛同してくださって、それでこれが使えるようになりました。皆さん、融資ですけれど、もしご必要でしたら使っていただきたい。それからこんな困ったことがあるんやということであれば、県民生活課というところへいっていただく。それから皆さんの業界でいえば、産業支援課でだいたいは間に合うということになります。どうぞご相談いただきたいと思います。
 三番目は実は大阪府であります。いまここにある危機は、大阪府の乗り入れ規制です。トラック協会の方からも陳情をうけています。県の財政がもっともっと余裕があるなら買替えの費用ぐらい出したるわいというぐらい言いたいところなんでありますけれども、なかなかそこまではいかんともしがたい。しかし、むざむざ大阪の商圏を和歌山の方々が縛られるというようなことがあっては絶対いかんというふうに思っております。そのためにやれることは何かと色々と考えておるところでございます。
 四番目は道路であります。道路につきましては、和歌山県の道路がこのままではいかんということで国に働きかけてまいりました。その結果、中期計画というのができて、その計画によれば京奈和もできるし、紀伊半島一周道路もできるし、4車線化もできる。それから財源も大幅に確保されるので、この10年和歌山は勝負できるな、それから10年経ったらむしろ我々もチャンスが大きく膨らむなあというところまでやっとこぎつけました。そしたらですね、財源はもういらんのじゃないかと言ってる政党が現れて、これは大ピンチであります。孤立した所に住んでいる人はチャンスがない。多くの県民の人が栄えていくということを保障するものは、これは道路ではないかと思います。和歌山県民が勝負できるチャンスを保障するため、ここ10年間は道路整備が非常に重要だと思っています。
 何も全部作れといっているわけではなくて、取捨選択しながらやっていかないといけないんですが、和歌山県は全国でたぶん一番孤立している、繋がっていないという所ではないかと思います。
 今や全政党が地方を大事にするということにだんだんとなってきました。だけど地方を大事にすると言っといて躍進された政党が地方を大事にしない、和歌山県を見捨てるようなことになれば、それは裏切りではないかと私は思います。たぶんそういうことはないと思います。こればかりは県ではどうにもなりませんので、皆様に、とにかくお願いに行くということではないかと思います。
 懸念ばっかり申し上げましたが去年、大変良いこともたくさんありました。例えば交通事故が大分減りました。特に死者数は統計を取り始めた昭和29年以来最小となりました。それから飲酒運転天国だと全国からののしられていた。これももう大分減りました。皆さんのご協力のおかげだと思います。県もさらにそれに沿ってもっとそれを進めようと飲酒運転追放のキャンペーンを皆さんのご協力のもとにどんどん進めようと思ってます。「飲酒運転追放の家」というのを作って皆で注意し合おうなど、いろんなことを考えている。皆さんそういうことで是非よろしくお願い申し上げたい。
 最後になりますが、今年もいろんな面で頑張っていく。それで来年、うまくいきましたねえというようなことを是非、皆さんと共に申し上げるというふうに心から願っている次第でございます。今年1年、皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。本日は、お招きくださいまして本当にありがとうございました。

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