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寄稿・提言・訓辞・挨拶集

新聞・雑誌等への投稿や、各種行事での講演・挨拶、政府への政策提言等を通じて、知事の考え方や政策を紹介します。

連合和歌山2008年「新春の集い」

平成20年1月8日 ダイワロイネット/和歌山市

 皆さん、明けましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になりました。お世話になったというのは、それぞれのお立場から県政にずいぶんご協力いただいたということに加えて、それぞれがそれぞれの持ち分で精一杯自己実現されて、その結果和歌山もちょっと元気になったかなと考えております。
 和歌山をここ10年でどういう方向に持っていくか、新しい長期計画を作っております。もうすぐ県当局の素案を作って県議会にお諮りをし、最終的に県民の計画になるということです。現在大詰めにきており、和歌山を元気にする様々な夢を語りたいと考えておりますが、本県も財政が結構大変であります。"財政再建"と"夢を実現するための計画"が矛盾しないようにやっていきたいと思っています。
 そのために、我々は 三つのことをやらなければいけない。まず第一は、本県の活力を持続的に伸ばしていかなければならない。それから安全安心をおろそかにせずに頑張っていかなければならない。もう一つは、心の問題です。これは一昨年特定の人だけではなくて県民の誇りを傷つけられるような事件がありました。今後こういうことのないようにしなければいけない。そのための仕掛けはできました。これから前向きのことを直向きに頑張ろうという意識を養成していかなければいけない。キーワードは、自信と直向きさではないかと思います。
 1月3日に、その自信を喪失しかねないような記事が日本経済新聞に掲載されたので、今日の昼、経済団体の賀詞交歓会で解説しました。その記事では、「和歌山県の潜在成長率が、47都道府県で和歌山県だけマイナスである」と。「我々はもうあかんのか」と思ってしまう人が多いだろうと心配します。しかし、2年ほど前のデータによると、経済成長率の実質は6%、名目は4.1%です。47都道府県のデータが出そろっていないので比較はできませんが、たぶん実質6%というのは一番高い方ではないかと思っています。この潜在成長率というのは、マクロ政策を語るときに、需要喚起策をあまりやりすぎるとインフレになるぞというときに使うわけで、基本的には潜在成長率ぐらいしか伸びないというようなことをいうときの材料なんです。どうやって作るかというと、労働力と資本蓄積の増加率を二つの比率にして足す、それに係数を掛けて、最後に技術開発、全要素生産性というのを後ろに常数をくっつける。その常数は過去のデータではかる。本県は、過去30年ぐらい経済成長率が47都道府県中最下位でしたから、悪いデータになる。資本蓄積も住金が高かったのが低くなってきたり、石油会社が撤退したりしましたからそれも伸びがマイナスであると。したがって、こういうことをやるとマイナスになるのは当たり前。しかし、名前が悪い。私たちの力がないのかと言われたら腹が立つわけ。これは間違いだ。正確にいうと、過去の成長トレンドの方向を考えるとマイナスだったということだと思います。成長率も2年前で既にプラスになっています。資本投資もさらに進んでいますから、かなり急速にプラスになっていると思います。このデータが出てくる頃に潜在成長率を計算するとかなりプラスになってくる。つまり、潜在成長率がマイナスだからもうあかんわと思わないで、元気を出して直向きに頑張っていけば、和歌山はきっとよくなっていく、そういう材料は去年たくさんあったと思います。
 一つ懸念するのは、道路であります。皆さんは労働組合ですから、政治を語ることが必ずしもすべてではないと思います。暫定税率を本当になくされたら、和歌山県は永久に半島の先に閉じこめられるのではないか。和歌山市ですら、高速道路は来ているが後背地(港湾や都市などの経済圏に含まれる背後の地域)のない和歌山市では発展の余地はない。それを何とか全国とつなげて和歌山県民が勝負できるチャンスを保障するため、ここ10年間は道路整備が非常に重要だと思っています。様々な議論がありますが、地方重視が本当であれば、少なくても暫定税率を10年間ぐらいは出してもらおうじゃないかと考えるべきです。ぜひ、影響力のある方がたくさんいらっしゃいますから、和歌山県が永久に取り残されるということのないようにご協力いただきますように、県知事として、県民一人ひとりの心の中を分析したときの意見として申し上げておきたいと思います。自信を持って環境を整えることができれば、和歌山は永久に世界のエースになるのではないかと思っています。皆さんとともに今年もまた進みたいと思っております。

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